「琉球戦国列伝」、色々な感想を方々でお見かけしています。
概ね好評なようでうれしいです
ありがとうございます
さて、先日『蔡温の言葉』という本の著者である佐藤亮さんが、
「琉球戦国列伝」を含む上里さんのここ数カ月の新刊4冊を
一気に書評しているブログ記事を拝読しました。
その中の「琉球戦国列伝」の書評、
ものすっごいツボりました(笑)
「萌えキャラは歴史マニアへの王道」
「ベギラマ」
「ビックリマンシール」
そして
「グスカースタイルへのツッコミ」
うん、さすがよくわかっていらっしゃる!!
って感じです(笑)
特にビックリマンシールのくだりは、読むたびに笑ってしまいます。
引き合いに出したキャラが痛快(笑)
サイコーです。
他の上里さんの著書、
「琉球という国があった」
「琉球古道 歴史と神話の島・沖縄」
「海の王国・琉球」
それぞれの書評も分かりやすくて参考になりますよ!
(ワタシはまだ「琉球という国があった」の紹介分書けてない…)
記事はこちらからどうぞ↓
上里隆史氏が4冊も本を書いたから紹介するよっ( ・ω・)ノ
(“蔡温時代”の探訪ノート)
それにしてもこの4冊、見事に出版社はもとより
作風も読者層も違うのがオモシロイ。
それが一挙に2012年の上半期に発売されたという不思議(笑)
6月発売予定の『琉球王朝のすべてがわかる本(仮題)』も楽しみです
さて、ついでに「琉球戦国列伝」制作裏話をひとつ。
ある意味色んな反響のあった「グスカースタイル」のページですが、
これはもともとあった企画ではなく、
急遽追加された予定外のページでした。
では、なぜあのページができたかと言うと、
ある日、某琉球史研究者さんと前ショクバの琉球史散策副隊長も交えて
4人で話をしていたときの、
その場のノリです。
最初冗談かと思ったら、
ホントにページとして掲載されてしまったの図(笑)
上里さんからグスカ―用のビジュアル資料と文章送られてきたときは
ワタシが1番ぶっ飛びましたからね(笑)
ちなみにあのページのキャラは、
ワタシでもなく、上里さんでもありません。
その場にいた、ワタシと上里さんとは別の、もう2人が一応モデルです。
(似てないけど。雰囲気だけ…)
女子のほうは護佐丸の子孫なんで絵に護佐丸の家紋が隠れてるんですよ♪
(気付いた人いるかな~?)
男子のほうはホントは「北斗の拳」みたいに渋く描きたかったんですが
悪ノリは文章に任せて絵は普通にしておきました(笑)
最初、警棒ではなくて「ナタ」を持たせる予定でしたが、
「これって銃刀法違反では?」ということで変更になったのでした
トップに、ちびアカハチ載せたのでおまけにもう一つ。
アカハチのページに解説が載ってますがアカハチのピアスは
当時先島地域の人たちの風貌を書いている朝鮮王朝実録の記録に基づいています。
「其の俗、耳を穿ち、貫くに青小玉を以ってし、垂るること、2・3寸ばかりなり」
この「2・3寸」にもこだわって、
長さ約10センチくらいのジャラジャラ系ピアスになるようにデザインしました。
「青小玉(ビーズ)」もちゃんと入ってますよ♪(↑のちびキャラでは赤ですが…)
なので同じ先島の偉人、サンアイ・イソバさんもジャラジャラ系ピアスしてます。
こちらはアカハチよりも太く大きめにしてみました。
素材は「貝」の設定です。
そしてこっちも青小玉つきです。
息吹公演の時に、ロビーで同時開催された福島のミニ物産展。
そこで購入したものの1つ。
玉羊羹♪
ブドウのように見えますが、羊羹です。
小さな風船に入っていて、輪ゴムで縛られています。
大きさは、巨峰より二回り大きいくらいかな?
以前、ラジオで紹介してたのを覚えていたので即購入しました。
(ショクバの先輩へのお土産分も!)
食べるときは、つまようじなどで表面をプツっとやると
一気に風船がめくれて面白い♪
まさにブドウの皮のよう。
ところで玉羊羹自体はかなり昔からあるらしいですね。
日中戦争のときなんだって(!)
意外でした!
玉羊羹は一口で食べるには大きくて、
楊枝などで切り分けようとすると丸くてつるつるしているためか逃げていってしまい、
突き刺すしかないのでちょいとお行儀が悪くなってしまうのですが
甘さはやや控えめでおいしかったです
今日もご訪問ありがとうございます。
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ところで「自称・琉球歴女」の「自称」は、どうなったら取れるんだろう?(笑)
どうやら公の出版物で紹介されたら…でもなさそうだ。
(それなら2010年でとっくに出てる)
やっぱり知名度が全国区にならんとダメか?(笑)
「息吹~南山義民喜四郎伝~」
元気発信公演 in OKIANWA
2012年3月25日(日)
かでな文化センター
福島県南会津で活動を続けているチーム息吹による
現代版組踊「息吹~南山義民喜四郎伝~」
沖縄での初公演でした!
舞台は1720年、今から約300年前。
年々厳しくなる年貢と幕府からの要求に耐えかねた農民たちが起こした一揆の物語。
当時ご法度だった幕府への直訴状を携え、
家族との縁を切り人目を避け、命がけで江戸に上る「南山義民」たち。
幕府側はただならぬ事態に、国元の百姓たちを取り調べその団結を断ちきる作戦に出る。
取り調べの恐怖に、次第に態度を変えていく百姓たち。
結果、「義民」たちは、一揆を扇動した首謀者として罪を問われ死刑になる。
しかし、死をもって彼らの残した魂の訴えは、やがて…。
「南山御蔵入騒動」という実際の出来事を元になっています。
ここでヒーローとして描かれるのは、
沖縄の現代版組踊でよく見る按司や王、偉人たちではなく、
大地に生きた普通の農民たちの姿。
そんな彼らの、国(郷土)を思い身を呈して戦った、熱い姿。
いわずもがな、東日本大震災で大きな被害をこうむった福島県。
彼らの「負けない」「あきらめない」「一つになる」「郷土を想う」という心が、
この「息吹」という舞台で描かれた「南山義民」の姿を通してビシビシと伝わってきました。
演出、音楽、コドモタチの演技や演舞なども確かにしっかりとしていて
すばらしいものがありましたが(以前DVDで見た印象と違う!)、
そんな「技術面」だけではなく、出演者たちの一致団結した気持ちが、
心に、魂に訴えてくる
まさにそんな舞台でした。
(心で涙そうそう 初観劇にして、マイベスト5公演に入りました)
特に印象深かったのは喜四郎が家族に別れを告げ、雪道を行くシーン。
音楽、歌、照明、演技、どれをとってもドラマチックで(…って書いたらなんか軽いんだけど)、
とても心に染みた。
深い雪道を行く、その体の重さ、一歩一歩を踏みしめるあの演技が、
民たちの願いや祈りを背負った使命と重責、そして孤独にも重なって。
あの時代の、あの地域の冬の積雪は一体どれくらいあったんだろう。
一体どれくらいの「寒さ」と「痛さ」なんだろう。
ワタシは深い雪の中を歩いた経験はないんだけど、
それでも十分にイメージさせてくれたシーンでした。
それから、病弱な「節」の、そのはかない演技もよかった!
与市とのやりとりとかも、もうこれだけで涙をさそうわ…。
代官sもよかったな
休憩アナウンスの演出も細かいところまで凝ってて
肝高の阿麻和利の茂知附sとはまた違って面白かったデス
(キャラは崩しすぎずにでもどこかおかしみがある感じ)
それから民衆に囲まれて、渦巻いていくシーン、
あそこはなんかアカハチっぽかった☆
(小学生メンバーから参加していることもあってか、
アカハチの雰囲気を所々に感じました)
こういうちょいとダークな雰囲気の演舞や演出って、好きです
太鼓や早乙女踊りの伝統芸能もステキでしたね!
地域の伝統芸能とのコラボ!
これでこそ「現代版組踊」です!
それから今回「うわぁーお!」ってなったのが、
テーマソング「息吹」の音楽。
CDで聴いてたアレンジからスペシャルバージョンアップ!?
CD版も十分にかっこよかったのに、
がらりとアレンジを変えてて、こちらもすごくかっこよかったです!!
息吹のテーマソング、すごく好きです。
現代版組踊の数あるテーマソング(名曲揃い♪)の中で、ベスト3に入ります。
初めて聞いた時、すごく「冬の色や温度」を感じたの。
転調してからの後半、平田さんの哀愁漂う声も好き。
広い広い雪景色の中で、たった1羽で空を舞う鳥のような。
こうやってイメージを引き起こしてくれる曲って
ドラマ性があるいい曲の証しだと思う。
出演者や演舞など細かい所まで、もっと「観」きれてたらよかったんだけど、
今回は初生舞台ということもあって「観る」というよりは「感じた」舞台としてレビュー書かせてもらいました!
最後にひとつ言うとすれば、
「息吹のみなさん、沖縄で公演してくれてありがとう!」
です!
沖縄も、今回の公演からたくさんのパワーをいただきました!
見に来ていたたくさんの沖縄の現代版組踊のチームも
きっとたくさんの刺激と感動をもらったと思います。
郷土に誇りを持ち、郷土の未来を想う、
そのために。
そんな現代版組踊の原点を、
改めて感じることができたステキな舞台でした。
そうそう、パンフレットの人物紹介の絵も
やわらかタッチでとてもステキでした~☆
トップ写真はフリー素材の写真をレタッチ加工してみました。
まだまだイメージ通りではないんだけど…(´ε`;)
3月末~4/1までの現代版組踊観劇カウント、
全部まとめて90!
「琉球伝信録」
2012年3月24日(土)
那覇市民会館大ホール
出演/那覇青少年舞台プログラム
「朝薫伝」は琉球浪漫シアターで2度ありましたが、
赤山を加えての「琉球伝信録」は2回目!
(赤山のファンです)
とりあえず、「朝薫伝」として前回はできなかった
上り口説以外の伝統芸能も復活!
(組踊の二童敵討も(県芸OBの特別ゲスト☆))
やっぱり伝統芸能に趣を置くことで
玉城朝薫の舞台ならではの深みがでるからイイよね
で、今回特によかったのが、上地流琉志会による空手!!
確か2幕の幕開けの時だったと思うんだけど(あってる?記憶が…)、
ずらーって並んで型の演舞。(後半は組手も)
空気を斬る音が聞こえるくらい抜群にキレのある型。
オーラも半端なかったし、音楽もついててめっちゃかっこよかった!!
アノ座喜味棒に通じるものがありましたね…!!
さすが「空手」を専門に訓練してきた集団らしく、
このシーンはピリッと雰囲気が変わりました!
今回初めて入ってきた演出だったのですごく印象的でした
薩摩の伊地知や伊集院に関しては前回より少し整理したのかな?
分かりやすくなってた気がしました。
(前回、まんまと伊集院に騙されたワタシ…)
朝薫も前ほどは絡まれなくてよかったね
そしてやっぱり「手形」のシーンでは…(笑)
ところで今回は朝薫が意外とワイルドだったような?
いや、演技では文人なんだけど、演舞では物腰柔らかい琉舞系というよりは
結構力強い感じだったかも。
振り付けが変わった?…のかどうかは分かりませんが
前回見たときの印象とちょっと違ったかも。
演者さんが変わったからかな?
(前回、ダイナミック琉球での朝薫と赤山の対比がすごく印象的だったので)
そんでもって、平敷屋朝敏がせめてあとワンシーン増えてくれたらと願っています。
今回夜公演を見たんですが……ああ、マイクトラブル…。出番、あれだけなのに…。朝敏、有名な人物なのに…
・・・・・・
うわ~、なんて曖昧だらけなレビュー。
実は…白状しますと……、
この日、色んな疲れがピークにキてて…、
さすがのワタシもちょっとローテンションだったんです…
なので、もともと記憶があいまいな上に、
3週間近くも放置してしまったので…このあり様です。
なんか、こんなんでスイマセン!
どうせならもうレビューなし?とも思いましたが、
さすがにそれはちょっと…ということで、
当時疲れてたなりに、3週間経過したなりに、
思いだせる分だけ書きました
…次の那覇の舞台レビューはちゃんと書けるようにガンバリマス…(ノД`;)
せめてメモくらいは残しておくんだったな~(-_-;)
トップ写真は、ファン感謝祭にて朝薫と赤山♪
肝高の阿麻和利6月公演、日程発表されました。
6/9(土)、6/10(日)です。
…って、あれっ、この両日って…!?(゜Д゜;)北山勤務人ピーンチ!
本日、15:00~ ジュンク堂那覇店にて、
上里隆史さんによります「琉球戦国列伝」発売記念のトーク&サイン会があります
お近くの方、時間がある方はぜひお越しください
(ワタシも聞きにいきまーす)
スクリーンを使ってのビジュアルトークです☆
↑は今回の本で、没になったラフ。
少年(尚真とか完寧とか)はいたので少女も描けたらいいかな~?と思って
年齢設定をぐーっと下げてみましたが
やっぱり「人生経験豊富そうなほうがいい」ということで没になりました(笑)
採用版では↑の面影ナッシングです(笑)
サテ、ダレデショウ。
こんな制作裏話もそのうちちょこちょこ書けたらいいな~。
言わないと気付かないようなこだわりとか裏設定とか、
結構あります
本日、22:00~ NHK総合(地上波)にて、「テンペスト」再放送です!
20:00にはメイキング番組も放送されるみたいですよ。
(ん?沖縄のみ?)
というわけで、地上波放送を記念して、
ひっさびさの(おお、ちょうど3カ月ぶり!)、テンペスト行脚記事。
今回はこちら。
■遍照寺跡■
「さあ、今のうちよ。王子様を連れて逃げて。
末吉の森に遍照寺というお寺があるわ。
そこの住職を頼って。
向家の菩提寺だから私の手紙を見せれば匿ってくれるわ。」
真美那は火事のどさくさに紛れて真鶴の背中を押した。
真美那はにっこりと笑った。
「ねえ、もしかして私たち、これが最後の縁かもしれないわね。」
遍照寺は首里の郊外、末吉の森の中にあった。
原生林に覆われた森は王都の民がもっとも身近に感じる自然である。
この森は人を拒んでいるが、流刑地ほど隔絶しているわけではない。
「テンペスト(下) 345-」(池上永一著/角川書店)
これが遠くから見た末吉の森と末吉宮。
遍照寺はこの末吉宮よりも左下のほうにあります。
今は表示も何もなく、石垣がわずかに残るばかりです。
現代版組踊絵巻「読谷山花織の宴」
2012.3.31
鳳ホール
出演/Teamシンカヌチャー
2010年10月に、座喜味グスクで公演された「読谷山花織の宴」
一夜限りの伝説の舞台が、ホール公演として再演!
あの時の公演は本当に忘れられないサイコーの公演でしたが、
今回はホール公演として、平田さんや東儀さんがいないにもかかわらず、
あの時のグスク公演に負けず劣らずの舞台を見せてくれました!!
あの時の公演とは変わった点を思いだしながら、
ガンバッテ振りかえってみようと思います。
(メモも残してないからはてさてどれだけ思いだせるか…ハテサテ…)
【幕開け】
まず、幕開けにがっつり心掴まれました。
実はこの新曲は練習の時にチラ見して「おおっ!新曲♪」ってなってたのですが、
幕開けに来るとは思ってなくて。
(出発の朝と思ってた…)
幕開けの語りや、曲、振り、衣装、照明ももちろんステキでしたが、
5偉人のそれぞれのチーム(?)が出てきて次々とひと演技入れてくるところ!
オープニングでダイジェスト。
この構成が非常によかったです!!!
役者チームは演舞じゃなくて演技。
セリフはなく、マイムのみっていうのもまた想像をかきたてられていい!
(護佐丸と賢雄のやりとりとか!(笑))
なんか、
幕開けで感動して泣きそうなった
のは初めてかもしれない。
(感動して鳥肌っていうのは何度もあったけど)
関連して、エンディングもよかった。
ツカミと締めはカナサの新曲で!!
京子さんのくどぅちの部分がとってもきれいでステキでした!!
(これは練習の時に初めて曲聞いたときにすぐに印象に残った部分でもありました♪)
舞台版のカナサCDの発売、待ってま~す♪
今回、ダイナミック琉球もシンカヌチャーもなかったけど
ワタシは物足りない印象はなかったです。
(あ、そういえばやってなかったなーって感じ)
【泰期の章】
「出発の朝」はこちらへシフト。
なるほど、なるほど。
それにしても泰期、かっこよかったなぁ~!
衣装の白と黒なのも映えててよかったし、
ワイルドな海の男感がすごいかっこよかった!
(写真撮りそびれた!(泣))
演者さんのT君も、よりワイルドに見えて今までと一味違って見えました!
いつもは彼独特の、ほわんとした親しみやすい空気感があるんだけど、
今回はそれだけじゃなくてワイルドさが表にでてたな~と感じました!
今回の舞台の5偉人の中では、前回と比べると一番泰期が印象変わった感じです
そして…部下とのやり取りもサイコーでした(笑)
「笑える部分」をここに持ってくるとは!
しかも昼と夜とで若干違ってたし(笑)
どこまで行くんだ~!(笑)
【チルーの章】
大地の踊りを章の冒頭に持ってきたのも前回より自然な感じでよかったです♪
前回はつらい境遇にあるチルーに対して、
そりあえず今は辛いことは忘れてぱーっと踊ろう!的な流れだったからね。
琉歌、そして琉舞をベースとしたチルーの感情表現、
そして今回特別ゲストで登場した三線・仲宗根さんとのコラボ演舞はしっとりと魅せてくれて
それはそれは素晴らしいものでした。
今回、Teamシンカヌチャーの舞台を初めて見た母ちゃんはチルーを見て、
「あの子は(中高生じゃなくて)大人でしょう?」と。
高卒だと話したら驚いていました。
【赤犬子の章】
にゃるほど!
赤犬子はストーリーテーラーなので、他の4偉人とは違って
はっきりとした「赤犬子の物語」があるわけではないのだけど、
でもここに「星のゆりかご」を入れてきたことで、
「5偉人の中の赤犬子」がちゃんと立った気がします☆
今回、いわゆる“おなじみのパターンキャスト”から変わった役が
何名かいたのですが、赤犬子もその一人。
いや、しかしさすがにハマってました…。
賢雄もいいけど、やっぱり文系人のほうがハマるね!!
特にそう思ったのは「口説」の部分。
おお!組踊の発声じゃん!!
ここだけ声色変えたことで「オモロ(神歌)」っぽくなってて
赤犬子がただの「親しみやすいストーリーテーラーのお兄さん」ではなく
「オモロ使いとしての読谷が誇る偉人」に昇華されて見えました!
お見事でした!
【護佐丸の章】
この部分は琉球浪漫シアターで「義の漢 護佐丸」として独立した部分ですね。
護佐丸、賢雄は初キャスト!
護佐丸、うん、やっぱりいつもの方でなければ、この人しかいないでしょう!という納得のキャストでした。
でも「狂気」が出せなかった分、自分なりに役をつかむのに難しい所もあったっぽいかな?
ワタシもいまだによく掴めんよ、人間・護佐丸像…。
だから「月下に語る」でもセリフないし、「琉球戦国列伝」のコラムでも「わからん!」ってぼやいてます(笑)
アクシデントに負けずによく最後まで演じ切りました!
賢雄VS護佐丸・盛親、賢雄VS阿麻和利のシーンは練習で見た時からかっこよかった
ははは~、賢雄は非道なほうがかっこいいな~っと(笑)
そしてそして座喜味棒!!
やっぱりかっこよすぎた!!
かっこよすぎて泣ける!!
今回幼稚部?から小学、中学(かな?)、大人と、
前回のグスク公演の時よりも大人数での参加!
ホラ貝、銅鑼、太鼓、指笛、掛け声、
そして次々と繰り広げられる迫力ある棒術。
グスク公演での、
草が飛び散る棒術、
城壁にずらりと立ち並んでバックライトでシルエットずらーっ
っていうあのシーンや距離感も忘れられないけど、
舞台バージョンは舞台バージョンとして、
やっぱり、サイコーでした!
【尚巴志の章】
前も思ってたけど、尚巴志を最後に持ってくることで
うま~く物語全体がまとまるよね~。
シーン自体はは「翔べ!」と大して変わらないのに
構成を変えるだけで印象が変わってくるから不思議。
尚巴志は前よりも「尚巴志様」になっててだんだんと威厳が出てきた感じです。
演技ではにこりともしないところがいい
ワタシ的に、尚巴志というキャラは親しみやすさより威厳がほしい派。
なんせ、初代琉球国王ですから。
阿麻和利は逆。
親しみやすさがあったほうが好み。
元庶民の、民の王っぽくて。
護佐丸?
…分からん!!
この人、完璧すぎて謎すぎ。
ところでこの章でさらに「おおっ!」ってなったのは
実は首里兵士だったりする(笑)
身内贔屓もあるかもだけど…
たった一言だったけど言い方が悪っぽくて
「ナイス悪役」っぷりが出てました
【舞台セット】
そうそう、前回とは違っていて、
今回の舞台で「ステキ!」ってなったのがもう一つ。
(もっとあるかも知れんが、現時点で思いだせるのはここまでだ…。さすがに10日以上たつと…やっぱすぐ書かんと備忘録の意味ないな~)
それは、舞台美術。
幕が開いて舞台美術を見たとたんに思ったのは、
「座喜味グスクだ!!」
でした。
肝高の阿麻和利のような石垣の舞台セットがあるわけでもなく、
首里城幕のような描かれた背景幕があるわけでもなく、
両端だけを、曲線で仕切ったシンプルな舞台美術。
座喜味グスクの特徴は?
そう、
たったあれだけの曲線と、それが作りだす黒いシルエットに、
座喜味グスクを彷彿させるステキな舞台セットでした
去年の4月、なんであんなにブログ書けてたのか謎。
去年のほうが初めてだらけで大変だったはずなのに…。
バーニングアウト、まさかこの部分でキてるのか…?
★お知らせ★
パレットくもじの、りうぼうブックセンター「リブロ」にて、
『琉球戦国列伝』のミニパネル展が今日から始まったそうです。
額にも入ってて、なんかかっちょいーです(笑)
ミニパネル展の様子はこちらから→「日々のうちあたい」(ボーダーインク新城さんのブログ)
「琉球戦国列伝~駆け抜けろ!古琉球の群星たち!」
ジュンク堂(那覇店)の週間売上ランキング、初登場3位になりました
ご購入いただいたみなさま、ありがとうございます
関連して今週土曜日、4/14(土)15:00~
この本の出版記念イベントがジュンク堂那覇店で行われます。
語るはおなじみ、上里隆史さん
サインももらえますのでお時間ある方はぜひどうぞ!
参加は無料です
ちなみにワタシも会場にいますよ
「エンタ魂」のサイトで、本書が紹介されました
【沖縄】分かる!面白い!楽しい! 古琉球の歴史に特化したビジュアル本が登場
(尚徳のページもちらりと見れます。この尚徳、描くのがでーじ難儀だった人トップ3に入ります(笑))
↑クリックすると「月下に語るonステージ」にジャンプします。
年度初め。
みなさまいかがお過ごしですか?
ワタシは会議&研修続きで少々知恵熱気味です
さて、もうすでにずっと前のことのように思えるあの2日間ですが、
ぼちぼち振り返っておかないと宿題は溜まる一方…
ということで、
記憶が新しいものから振り返っていきたいと思います。
(伝信録も息吹も忘れてないからね)
今日はこちら。
「月下に語るonステージ」
いやぁ、しっとり度200%でしたね…。
ワタシはonステージの最初の企画の時に
演出の藏當さんにイメージを伝える打ち合わせをしただけで
あとは全然関わってなくて、本番で初めて見ました。
(練習やリハとかも見てない。立ち位置確認をしているときにちょっと覗いた程度)
なので正直ドキドキしながら客席にいたのですが。
個人的には、
セリフを噛もうが詰まろうが、
助詞や単語を言い間違えて逆の意味になろうが、
セリフの区切り方が妙であろうが、
一部分互いの呼び方がわかっていようが、
マイクで音が拾えなかろうが、
効果音を間違えようが、
回線足りなくて思った音が使えなかろうが、
背景に月を出せなかろうが、
結果オーライ
な感じ(笑)
だって、まさかの(!?)
津 堅 降 臨 。
津堅の迫真の演技たるや。
ワタシもびっくりしたっ!
え、え、えぇ~~!?ってなった!
これはねぇ、USTREAMじゃ半分しか伝わらない。
生はホントすごかった…。
個人的には悲痛な迫真の演技もすごかったですが、
阿麻和利が死んだ直後の無機質な声もよかったです。
これはラジオと聴き比べると演者さんの違いが出てて面白いですね
それから今回初参加していただいた百十踏揚。
Nさんは実はワタシが初めて肝高の阿麻和利を見たときの
肝高の子メインキャストだったヒトなのです。
卒業公演で1回、百十踏揚を演じ、
その様子はドキュメンタリー番組としてTVでも放映されました。
ワタシはその公演は見てなかったの
ワタシにとっては「幻の百十踏揚」。
それが今回見れたわけですが、
いやぁ…
「THE 姫」
でしたね!!
今回一人二役は解体しようということで、
じゃぁ、誰にする?っていう話し合いをしたときに
「叫べる人」
って条件出してたワタシ(笑)
いやはや、お見事でした
さあ、そして阿麻和利。
ラジオで津堅役だったM君が阿麻和利役にシフト!
う~わ~…
瀕死っぷりのリアルさたるや!
ああ、トハダトリハダ…。
瀕死のか細い阿麻和利の声と、津堅の悲痛な叫びが
会場の涙を誘っていましたね。
ラジオや小説では大城賢雄のほうが主人公色強いのですが、
今回の舞台では阿麻和利サイドに趣を置いた演出だったような気がします。
ここで、裏話を1つ。
阿麻和利が賢雄によって首を取られて後、
「月の舟」での演舞。
(最初は別の曲だったんですが、わがまま言って入れてもらいました)
その時、舞台中央手前に百十踏揚。
奥に阿麻和利。
2人とも正面を向いて遠い目をしながら(=月を見ながら)
お互いに思いを馳せているというシーンなのですが、
曲の最後、
月の夜に あなたとふたり
のフレーズでお互いが空に手を差し伸べるんですね!
あれ、2人ともその場のアドリブで
偶然にも同じ所で同じしぐさをしてたんだって!
百十踏揚自身、後ろで阿麻和利が同じしぐさをしてたって
ワタシが言って初めて知ったらしい。
(USTREAMで見た人は残念!ここ映像では阿麻和利しか映ってません!)
っていうか、この舞台、ほぼぶっつけです
…それでここまでやるんだからすごいよ、ホントに…。
琉球浪漫シアターの百十踏揚や尚円王回顧譚もそうだけど、
短時間でここまでできるのはホント脱帽です。
じゃあ、もっとじっくり練習に取り組んだらどんだけのものになるんだ!って話よね。
今年度のTeamシンカヌチャーは狭く、深く、を希望です
話がそれました。
お次は大城賢雄。
これはラジオと同キャストで渋くクールにかっこよく!
阿麻和利斬るときのシーンとかね。
あの抜刀の振りとかもぶっつけ本番だったそうで…。
まさに首を取るあの瞬間も、
賢雄、阿麻和利、津堅、舞台袖の仲里さん(BYカナサ)の絶妙なタイミング!
(USTREAMで見た人は残念!ここも阿麻和利しか映像では映ってません!(笑))
ちなみに中城戦のくだりは原作ともラジオとも変えてあります。
前日の「読谷山花織の宴」のシーンとリンクしてたって気付いてました?
脚本BY藏當さんでした~
今回は一人二役を解体して一役に専念したナレーション。
「そこにいないような存在感で」
と言われたらしく、
約1時間、微動だにしてません。
彼女のプロ根性は相変わらずさすがです
逆単語言ってたけど聞き流します(笑)
(でも賢雄が動揺したらしいよ(笑))
部下たち。
前日の花織の宴での「首里兵士」に引き続き、
これが2度目の「演技」の子もいたけど今回大抜擢!(笑)
(これでTeamシンカヌチャーの読谷村民、全員出演!)
これからどんどん成長していくであろう彼らです!
彼らもいよいよ今年は受験生。
(うわ、早っ!)
がんばれ~!
そういえば素朴な疑問。
物語冒頭の部下の叫び、「賢雄様、賢雄様~!」って
ラジオにもあったんだけど原作にはないの。
あれ……、何かな?
アカインコ。
実はワタシ的には彼に救われたわ~~~。
最初、60分に納めないといけないということで
ちょこちょことカットしないといけなくて、
それなら赤犬子はいなくてもいいかも?とも思ってたんです。
いや、でも残してて正解でした。
さすが藏當さんでした。
だって、彼が最後に出てきて切り替えしてくれなきゃ、
しっとり度MAXすぎておぼれてたかも(笑)
冒頭の、台本を持っての朗読劇風に…の説明もあってよかったです。
まさか皆がフル装備で出てくるとは思わなかったし。
最初で説明入れてたことでちょっとは違和感かわせた…かな?
そしてそして!
onステージならではの、生演奏&演舞を披露してくれた
カナサのお二人と、スペシャルダンスチームのみなさん!
今回のonステージが阿麻和利に趣を置いた演出に思えたのは
この音楽&演舞の影響大ですね。
音楽の力はやっぱり、すごい!!!
カナサのBGMが入るところとない所で
雰囲気やっぱり変わったもんね。
たとえギター一本であっても。
(あ~、やっぱり音もっと入れられたらよかったな~)
最後に。
阿麻和利のお墓の舞台美術!
最初尚巴志の墓のセットをひっくり返して使うつもりだったのですが
美術スタッフさんにツッコまれて、急遽作ってくれたらしいのです!
これ実はすごく良くできてて、
客席や、ましてやUSTREAMでは見えない部分なのですが、
根元にはちゃんと線香も置いてあるんですよ!!!
もう、最初見たときちょ~感動した!!(笑)
線香、分かりますか?↑
さあ、そんなこんなの「月下に語るonステージ」でした。
TAO Factoryにとっても初の試み。
普段の現代版組踊とはがらりと趣を変えた舞台でしたが
いかがだったでしょうか?
ああしたい、こうしたいと色々イメージはありましたが、
時間、設備、スタッフ、生中継との兼ね合い等、
色々と制約や負担があった中での舞台。
確かに朗読劇としては課題もあったかもしれませんが、
でも、心に残る作品を作ってくれたと、ワタシは思います。
月下に語るonステージALLキャストのみなさん、
愛~カナサ~さん、
藏當さん、
照明、舞台美術などのスタッフさん、
そしてFMよみたんさん、
そして会場で、USTREAMで見てくださったみなさん、
ワタシからもお礼を言わせてください。
本当にありがとうございました
3/31の「読谷山花織の宴」
4/1の「現代版組踊大交流会&ファン感謝祭」
そして「琉球戦国列伝」発売!
実に、実に、濃ゆ~~~い2日間を過ごさせていただきました!
ご来場下さったみなさま、
お声かけいただいたみなさま、
本を買ってくれたみなさま、
そして何より、
裏で公演やイベントや物販を支えてくれた
保護者スタッフのみなさま、
TAO Factoryのみなさま、
そしてそして、
今回もたくさんの感動を興奮を与えてくれた
現代版組踊のメンバーさんたち!!
ありがとうございました!!
この2日間だけでも個人的にも書きたいことは山ほどあります。
でも伝信録や息吹、テンペストドラマリーディングなど、
レビューの宿題も残ってる…。
(FMよみたんの社長からも打ち上げの時にどでかい宿題放り投げられたし…)
しかーし!!!!
表の世界では怒涛の新年度が始まってしまいました…!
悲しいかな、余韻(&燃え尽き症候群)に浸る暇はなさそうです…。
というわけで、ワタシもちょっと一息入れさせてください
取り急ぎ、お礼まで
トップの写真は現代版組踊大交流会ならではのキャスト&3ショット!
「両手に花」ならぬ、
「両手に攀安知」
(BY乙樽。三山物語バージョン)
え。
物足りない?
じゃあ、これ。
かっこよすぎッショ!!(笑)
写真もまだ色々ありますよ~(*´艸`*)
月下に語るonステージ USTREAM配信
http://www.ustream.tv/recorded/21514076
(公演開始は00:30くらいから)
コメントいただいているみなさまもお返事遅れていてスミマセン!
今日もご訪問ありがとうございます。
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今日の琉球新報の1面下に「琉球戦国列伝」の広告がどどんと掲載されてました。
ショクバで見つけてびっくりこいた(笑)
県内各書店で販売中です!
沖縄本島、今日の天気は
あまわり様へのご挨拶も済ませました!
昨日の舞台では語られなかった、読谷の史跡にまつわるもうひとつのドラマ
『月下に語る』は4時からユーストリームで公開生中継です!
(ワタシも前座解説?で出演しまーす)
さあ、今日もがんばりましょう!