がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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甲冑萌@トーハク

2017年05月06日 | ・琉球歴史/文化風景

GWを利用して、
一泊二日の弾丸東京旅行に行ってきました!

美術館・博物館巡りが目的だったのですが、
トーハク(東京国立博物館)にも行ってきました!

 

 

トーハクは企画展やミュージアムショップなどには
行ったことがあったのですが、
常設展は実は初めて…。

 

敷地も展示数もジャンルも非常----に広くて
あらかじめ事前情報も調べたし
見たいところだけじっくり見て、
あとは流すだけにすれば
2~3時間程度で見れるかなと思っていたけど
飲み食い一切なしのノンストップで
まさかの5時間越え…

あ、甘かった……

(一応、企画展もみました。
足と疲労と空腹と時間が限界だったので
こちらはさらっとでしたけど)

それでも全部は見てないし、
法隆寺宝物館まるまる見れなかったのは悔やまれる…orz

 

また近々行かねばならぬ。

 

 

 

さて、

トーハクの常設展の魅力は「写真撮影可」な所!
※不可の展示物もあります

 

今回主に中世に絞って展示物を見ていったのですが、
(そうです、古琉球期です)

美術工芸彫刻書など様々ある中で、
是非生で見ておきたかったのがこちら!

 

甲冑!!

 

『黒韋肩妻取縅胴丸(くろかわかたつまどりおどしのどうまる)』
(15世紀/室町)

※韋=なめしがわ

 

琉球戦国列伝のイラストを描いたときに、
尚巴志の鎧の参考にしたのが確かコレ。

古琉球の武装は基本日本様式の甲冑なので
おそらく尚巴志もこのような鎧兜をつけて
三山統一を目指したに違いません。

 

 

 

続いて

『白糸縅鎧(しろいとおどしのよろい)』
(16世紀/室町)

 

長谷寺に寄進され
祭礼に用いられたとされる鎧。

 

 

 

そして3つ目が

『色々糸縅胴丸(いろいろいとおどしのどうまる)』
(15世紀/室町)

糸が切れていたり崩れていたり朽ちていたり、
600年前のものがそのまま残っているというリアル。

沖縄には鎧の部品などは出土していますが
当時の完全体は発見されていません。

 

沖縄では(たぶん)まだこのような甲冑が
常設展示されている博物館や資料館はまだないだろうし、
生で見ようと思ってもそんな機会はそう多くありません。

そんな甲冑(しかもレプリカではにホンマモン!)を、
ガラスケース越しとはいえ、
色んな角度から見放題、撮り放題。

本やネットだけでは分からない、
質感とか量感とか細かな構造とか
そういうものを頭に叩き込みました。

(それらを絵で表現できるかどうかはまた別の問題だけど…)


またフル装備の古琉球偉人たちを描きたいぞ。

 

こちらは戦国時代のだけど、
小手とか脛当てとかね。

 

そういえば、ある展示室がすごい人が並んでて
混雑してるなーと思ったら、
刀剣の展示室でした。

とにかく女子がいっぱい。

なるほど
これが噂の刀剣女子ってやつか。

私は刀身よりはやっぱり甲冑派かなぁ。

 

 

もう一つチェックしておきたかった
「アイヌ・琉球展示室」ではアイヌの展示期間中でした。

アイヌの文化も独特で面白いですよね。

写真はアイヌの鍬形と太刀。

 

琉球が見れなかったのは残念でしたが、
「また来い」ということなのでしょう。

 

今年中に、また行きたいなと思う
一泊二日の東京旅行でした。

 

 

 

*おまけ*

 

 

古墳時代エリアより。

猿の埴輪がツボすぎた(笑)

 

 
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