がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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テンペスト行脚~首里城/守礼門、歓会門~

2009年08月15日 | ・『テンペスト』行脚

テンペスト行脚、いよいよ首里城編です。

首里城はメイン舞台なだけに場面も描写も多いので
いくつかのエリアに分けて御紹介します★

ただ、夕方~夜にかけての撮影なので、
だいぶ写真の時間帯が前後してますが、御愛嬌でお願いします

では、再開ー ←トゥイ小(笑)

 

■歓会門■

「寧温、これを着て行け」

と自宅まで押しかけてきたのは多嘉良だ。

役人の正装である黒朝衣は自分が着るために仕立てたものだった。

「おまえはわしらの希望だからな。歓会門まで送ってやるぞ」

「ここが歓会門……」

石造りの曲線に寧温の視線がカーブを描く。

重厚な歓会門は俗世と王宮を分ける堅牢な隔壁だった。

寧温が真鶴と名乗っていた頃、
一生この門を潜ることはないと諦めていた栄光の門が、今まさに開かれた。

「科試を受ける破天塾の孫寧温です。お通し願います」

  

「テンペスト(上)」より

 

 

■守礼の門■ ■歓会門■

ペリー提督はあくまでも公式な訪問を望んでいた。

私人として王宮に入ることなど意味はない。
これと同じことを江戸城でもするのだ。

予定通り王宮の外に立つ守礼門を通過する。

王府の案内人は久慶門のほうへ導こうとする。

「待て。清国の貴賓門のような門があそこにあるぞ」

東洋では身分によって潜る門が異なることをペリー提督は知っていた。

「あの門は修復中でございます」

「構わん。あの門を使え」

“Open the gate!”

 

「テンペスト(下)」より

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