がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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赤の鎧の聞得大君

2012年10月09日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

2ヶ月くらい前に描いた落書きを披露。

初代・聞得大君、月清(つききよら)さん。

金丸(尚円)とオギヤカの娘で、尚真王の妹。

 

聞得大君を唄うオモロにはこんなものが。

 

聞得大君ぎゃ 赤の鎧召しよわちへ
刀うちす 大国鳴響みよわれ
又 鳴響む精高子が

[訳]
最高神女の聞得大君が 美しい鎧を着て
刀を帯びて  霊高い聞得大君が

参/「沖縄戦国時代の謎」比嘉朝進著(2006)

‘大国鳴響みよわれ’が訳されてない…?
(その名が)国中に鳴り響いているってところでしょうか。

 

古琉球の時代、戦は男衆たちだけのものではなく、
女たちは「霊力」をもって「参戦」していました。

オヤケアカハチの乱の際、
王軍が連れていった君南風(きみはえ/チンベー)と八重山の神女たちの
「呪術合戦」は有名。


というわけで、
赤の鎧をつけ刀を持った月清さんを描いてみたく。

フル装備じゃなくて戦のための儀式用装備っぽくしてみましたが
こんな着方したかどうかは……ワタシのアレンジです(^^;)
(鎧下がりすぎた…)

ちなみに現在の琉舞の髪型は
古琉球期の髪型がベースになっているという説もあるようで
組踊の「女物狂」風にしてみました(^ε^)
(でも「女物狂」で一部髪の毛を垂らしているのは髪の乱れ、つまり「狂気」を表わしているのでしょうが…(^^;))

 


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