以前、キラキラ化シリーズで
奄美の糠中城を描きました。
チビキャラバージョン。
彼に関する民話があるのでひとつ。
*
与湾大親と息子の糠中城。
人望厚き彼らを邪魔に思っていたのが
我利爺。
我利爺はまず、
怪力の糠中城を取り除こうとし
弓の腕比べ大会を開催する。
勝ったものには娘(美女)を嫁にやる、と。
糠中城をおびき寄せ、
罠を仕掛けて討つつもりだったのでしょう。
しかし、糠中城を見た娘は
一目で恋に落ちてしまいます。
糠中城を討つという
父の企みを知った娘は、
糠中城が定めた最後の的に
自ら飛び込み自害する。
死をもって父に
「争いはやめてください」
と訴えたのだった。
そして死ぬならせめて
愛した人の矢にかかって
死にたい、と。
企みがバレた我利爺は
すぐさま糠中城を討とうとするが
敵わず降参した。
参/「琉球王国秘話」(長田昌明著)
という話。
…死ぬことないじゃん?
と思うのですが…。
最後の的に的中させたら
仕掛けられた時限爆弾が作動する
というものなら
娘が身を挺して糠中城を守った
と分かりますが
我利爺が弓大会で
どんな罠を仕掛けるつもりだったのか、
娘が死ぬことの意味が
イマイチ腑に落ちない民話です…。
(もっと調べたらそこんところ詳しくわかるかなぁ?)
ちなみに、
いったんは降伏した我利爺ですが
やっぱり根に持っていて
その後、王府に讒言をする…
という流れになるようです。