がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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肝高の阿麻和利紅型制作(紗張り)

2008年09月20日 | ・染め・デザイン制作


ペンだこができてかさぶたになっていました…。
ペンだこなんて…高校以来??

絵を描くにしても、文字を書くにしても
パソコンが主流になってきていてペンだこができるほど
中指を使うことって10年近くなかったような気がします(^-^;)

ペンだこの原因はもちろん、紅型型彫りのカッター。

というわけで、今日は土曜日。
先週は肝高の阿麻和利の舞台を見に行くためにお休みしたので
2週間ぶりの紅型教室。


今日は「ホンモノの材料・工程で制作したい」という本来の目的であった
「紗張り」の工程!

切り絵のように型紙を単純に線に沿って切るだけでは
切り落ちてしまったりぐらぐらしてすぐに型が壊れてしまいます。

そのために、まず型彫り(切り)をするときは
「つなぎ」(「つり」)が必要になってきます。

↓がいわゆる「つなぎ」の線です。
デザイン上の線ではなく、型の都合上の線です。
(もちろん兼ねることも可能ですが)



でも本来のデザインではない線はやはり消したいもの。
それを可能にし、更に型を補強する役目がこの紗張り。



紗とはうす~~~い網目の布です。
どれくらい薄いかというと、
↓ほら、全然見えないでしょ?
これも全体に紗が張られているんです。
(もちろん白い部分にも!)
これくらい薄いです。



つなぎの線を落とす(切り離す)ための紗張り。

工房によって色々あるようですが、ワタシが今日習ったのはこうです。

① 型彫した型紙の裏にスプレーのり(弱性)をして紙に貼り付ける。
② つなぎの線を切り、はがす(他の部分はスプレーのりで紙にくっついているので大丈夫)
③ 上に紗を重ねる
④ 上から「カシュー」という漆の仲間の塗料を刷毛で塗る。
  (黒い油性ペンキみたいなもの。シンナー臭がけっこうキツイ)
⑤ 自然乾燥
⑥ 絵をひっくり返して、①で貼った紙をゆっくりはがす。(紗はもう型紙にくっついてる状態)
⑦ 紗の目詰まりをシンナーをつけた刷毛でこすって落とす

今日はここまで。

あと1回、カシューを塗って更に型を補強します。
これは宿題です。

ここまでやって「型」の完成です★


来週、のり置きです。
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