今井町で最も豪壮で古い住宅は、
今西家住宅。重要文化財。
西側から見たところ。
今西家は、惣年寄の筆頭をつとめていた家で、領主、代官の町方支配の一翼を担い、自治権を委ねられていました。
今井町の西端にあり、建物は、1650(慶安3)年に建てられ、外観を白漆喰塗籠(しろしっくいぬりこめ)で、大棟の両端に段違いに小棟を設け、入母屋造りの破風を前後喰違いに見せ、本瓦葺で、堂々とした城郭風の外観になっています。
こちらは北側の入口。
内部は東側に六間の和室と南に別棟の角(つの)座敷、西側に広い土間があります。
あまり広すぎて全体像がなかなか撮れませんでした。
土間からナカノマとダイドコロ、奥に納戸と仏間を見たところ。
惣年寄は司法権、警察権も委ねられていたので、この土間が取調べのお白洲にもなっていました。
ミセノマ。
柱のない広い土間の上方は、大きな梁3本を中心とした豪壮な小屋組となっています。
土間の一角には、犯罪者をこらしめるために閉じ込めて下から燻す部屋もありました。
見学は事前予約が必要となっていましたが、当日訪ねても見せていただけました。
大人400円。
見学時間:午前10時00分~午後5時00分(最終入館 午後4時30分)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合次の平日)・8月16日~8月22日・12月25日~1月6日
財団法人今西家保存会が住宅と古文書、古美術品の保存・管理と公開、研究調査を行なっていますが、今西家の子孫の方達も南側の別棟に住んでいて、布団を干すのは休館日にするなど、生活臭を見せないように気を使っているそうです。