今年の連休は遠出はせずに、近場で日帰り琵琶湖を一周してきました。
湖西線から廻って、立ち寄ったのは今津、余呉、木ノ本と主に湖北の建物を訪ねる旅でした。
先ずは、今津の駅から約10分のところにある「今津ヴォーリズ資料館」。

元は、百卅三銀行(現滋賀銀行)今津支店。
1923(大正12)年築。設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。
古代ギリシャ・ローマ風の古典的様式です。
鉄筋コンクリート・レンガ併用造、二階建て。国の登録有形文化財。

いかにも銀行風のがっしりした建物です。
この建物は、1978(昭和53)年に滋賀銀行が駅に近いところに移転したため、空き家になって後、今津町が買い取り、町立図書館として使われていました。その後、2001(平成13)年に町立図書館も移転したので、再び空き家になりましたが、幸いヴォーリズ資料館として復元耐震工事のあと2003年から公開されています。

中はヴォーリズ関連の資料が展示されるとともに、カフェや地域のサロンとしても使われています。
入館無料。
休館日:月曜(祝日の時は翌日が休館)年末年始休
高島市今津町今津175

大きな暖炉の跡がありました。

この建物が保存活用されているのも、住民から永年愛されてきたことが伺えます。この前の辻川通りは別名ヴォーリズ通りと呼ばれ、ヴォーリズの設計した建物が3つあり、明治から大正・昭和にかけて大変賑わった通りでした。
今ではJR今津駅近くに町の中心が移っていますが、昔の賑わいを感じさせるなつかしい感じの商店街が続いています。

ヴォーリズの建物を見ながら、ゆっくりと商店街を歩き、今津駅まで帰りました。