フジテレビ月9新ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」の第2話を観たけれど、これがまた辛かった。世帯平均視聴率は前回よりも低くて5.5%だったという。分かる気がする。
嵐の二宮和也、大沢たかお、中谷美紀がトリプル主演を務めているこのドラマ、 第2話では、記憶喪失のまま殺人容疑で指名手配となって横浜市内を逃亡している二宮和也が、警視庁の江口洋介に会おうと捜査本部が置かれている警察署内へと入り込み、「自分が誰なのか教えてくれ」と迫る有り得ない展開。
まああり得ない展開それ自体いいとして、それなりに観る側が納得できるものを提示し、しかも緊張感に満ち溢れた場面展開だったら、そこは目を瞑って大いに満足もするのだが・・・。それに、大沢たかおが引っ張る「レストラン編」もよく分からない。これって必要なんだろうか?
何とか頑張って最後まで観続けるつもりだけれど・・・。
ということで、ドラマを観終え、音楽を聴くことにした。
いま、日本のシティポップが海外でも(一部)大ブレイクしているけれど、そんなシティポップの名曲を女性ヴォーカリスト8名をフィーチャーしてカヴァーするプロジェクト 、「PAPER MOON PROJECT」によるアルバムがリリースされた。「 CITY POP AVENUE 」だ。
全10曲。どれも必聴の名曲である。
1曲目が1970年代に活躍した大橋純子の名曲「シンプル・ラブ」(懐かしい!)、2曲目が泰葉の「フライディ・チャイナ・タウン」。そう来たか!
そして、なんと3曲目は1996年にデビューして現在再評価されている具島直子の「キャンディ」! 大好きな大好きな具島直子をピックアップして、今回のアルバムに入れた、プロジェクトのスーパーヴァイザー金澤寿和、さすがである。
それにこの「キャンディ」という楽曲、オリジナルはちょっとアンニュイで静かなトーンに終始しているが、カヴァーのほうはもっと都会的でアップテンポにアレンジしてある。こっちのほうが好きかもしれない。
ほかにも稲垣潤一の「夏のクラクション」( feat.比屋定篤子)や、角松敏生の名曲「Still I’m In Love With You」( feat.佐々木詩織)なんかもフューチャーされていて、思わずニヤリと笑ってしまう。
アルバムのラストを飾るのは、1986オメガトライブのヒット曲「君は1000%」( feat.ミズノマリ・from paris match)。
ミズノマリって、少し霞がかったヴォイスでシットリ系のヴォーカリストなので、この曲って彼女に合うのかと聴く前まではちょっぴり危惧していたけれど、これがまた何とも明るい夏のタッチに変え、いい塩梅でクロスオーヴァ―している。
いいですよ、「PAPER MOON PROJECT」によるシティポップのカヴァー・アルバム「 CITY POP AVENUE 」。