こうして改めて2セットによるローリング・ストーンズの貴重な映像と関係者のインタビューを順追って観てゆくと、人生疲れないんだろうかってマジで考えてしまう。
ハードなワールド・ツアー、過剰な麻薬摂取、曲作りのプレッシャー、音楽業界との軋轢や多くの関係者が絡む複雑な人間関係・・・裏切りや葛藤や金銭のトラブルや曲作りのプレッシャーがそれに大きく絡んでゆく。
平凡な人生を歩んでいる我々のような人間たちだって、一生の間には複雑で厄介な揉め事で溢れ返っているのだ、ロック界のトップ・オブ・トップに君臨するストーンズにはその何十倍もの厄介事が降り続けて来たに違いない。
昨日紹介した「1」に続く今作「ローリング・ストーンズ・ヒストリー2 1969-1983 」時代の彼らが、たぶん最もハードで濃厚な時間を過ごした時期だったのではないだろうか。
ブライアン・ジョーンズが脱退して(そして彼は悲惨な死を遂げることになるのだが)、新ギタリストとしてミック・テイラーを迎え、その後ロン・ウッドが加入する。彼らは様々なトラブルを乗り越えながら、全英と全米第1位となる、ロックの歴史にその名を刻む傑作アルバムを次々にリリースし黄金期を迎えることになる。
その模様がこの「ザ・ローリング・ストーンズ・ヒストリー2 1969-1983 」(こちらもDVD2枚組)には収められている。
「ディスク1」(1969-1974 )には、「ギミー・シェルター」や「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」や「ホンキー・トンク・ウィメン」、「ストリート・ファイティング・マン」、「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」が、そして「ディスク2」(1975-1983)には、「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」、、「ミス・ユー」、「スタート・ミー・アップ」、「アンダー・カヴァー・オブ・ザ・ナイト」など、今でもライブで演奏される定番中の定番がDVDにぎっしりと詰まっている。
やはりストーンズは世界最強のロック・バンドだと改めて思う。
できれば今月リリースされるニューアルバムを引っ提げて、日本に来て欲しい。もちろん、万難を排して絶対観に行く。
しつこいようですが、80歳ですよ、80歳。