淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「うだうだはなし。うだうだしていると切りがない」と村上春樹は言った。規則正しい生活を送ること、そこからしか突破口はない。100

2023年10月22日 | Weblog
 「午前9時から10時くらいに仕事を終えて、日によってはそこから走る。冬は朝早く走ると寒いから、午後とか夕方に走るときもあるし、夏は昼間走ると暑いから、朝の涼しいうちに走って、また仕事をする。それは季節によるんですよね。でも一日のうちだいたい1時間ぐらい走る。あるいは1時間ぐらい泳ぐというのは、もう日々のスケジュールの中に組み込まれています。だから僕は1日は23時間しかないんだと決めて生きています。1時間は運動にあてる」
 「だいたい朝の4時ごろ起きるんだけど、3時に起きたり2時半におきたりしても、そのまま仕事をしてしまう。目覚まし時計なんて使ったことはありません。目が覚めるとその時点で全開状態になっているから、すぐに仕事にとりかかる」
 「コーヒーを温めて、何か小さいもの、スコーンを半分とか、クロワッサンとか、そういうものを食べて、コンピュータの前に座って、即仕事に入る。うだうだはなし。うだうだしていると切りがないから、即入っちゃう」



 そう言っているのは作家の村上春樹である。彼のエッセイ集からの抜粋だ。もうこのフレーズ、たくさんの人たちに引用され尽くしていて、何度か目にした人も多いと思う。
 この一節を読んで、何度試みただろう?
 早起きしよう、そして早朝ランニングをして、朝刊を読みながら朝の美味しい珈琲を飲み、余裕をもって仕事に出掛ける。定時に仕事を終えたらすぐに家に帰り、音楽を聴いたり本を読んだり小説を書いたりして、早めに眠る。飲み会にはなるべく参加しない。参加しても一次会で早めに切り上げる。土日は、ジムに行ったり映画館で映画を観たり溜まった本を読んだりランニングしたりして過ごす。どこまでも自分のマイペースを守り、妥協せず、出世とか名誉とか肩書のために生きることをやめようと・・・。
 本当に毎日毎日、そういうふうにライフスタイルを180度変えて静かで穏やかで本当にしたいことだけをして生きていきたい、そう考えていた。



 でも、世俗の波に流され、習慣化出来ないでもがいている自分がいる(少しはちゃんと実行しているものだって確かにあるけれど・・・)。
 規則正しい生活を送ること、今生きているこの瞬間をきちんと丁寧に生きること、目標としていることに向かって着実に歩を進めること、身体を鍛え健康に気を使い病気にならないこと、嘘をつかず他人を裏切らず争いごとを出来る限り回避すること・・・いつもいつもそういう人間になりたいと思って生きて来た。
 ただ、考えるのは簡単でも実行するのは難しい。なかなか理想には近づけない。



 それでも時間は瞬く間に過ぎてゆく。うかうかしてたら死んじまう。
 その点、村上春樹ってやっぱり凄い。
 「うだうだはなし。うだうだしていると切りがない」
 その通りだ。
 うだうだはなし。うだうだしていると切りがない。少しでもそこに近づこう。規則正しい生活を送ること。
 そこからしか突破口はない。








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする