淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

池脇千鶴が主演する連続ドラマ「その女、ジルバ」。「手塚治虫文化賞マンガ大賞」受賞作のTVドラマ化だけど、池脇千鶴の変貌ぶりが凄いっ。

2021年01月19日 | Weblog
 またまた大雪だ。
 1月19日午前11時現在の積雪が90センチ。気温はマイナス3.8度の真冬日。あと10センチで積雪1メートルへと逆戻りしてしまう。もうほんと、いい加減にしてほしい。

 朝起きて外に出て見たら既にかなりの雪が積もっていて、雪片付けする時間がなかったのでそのまま出勤。幹線道路も渋滞していた。
 仕事場に出向き一息つくも、窓から外を眺めると完全なるホワイトアウト。一寸先も見えない。猛烈な吹雪が襲っている。

 仕事が終わって帰宅してからも、雪片付けをするか、あるいはTVを観るか。そのどちらかしかない。最近もTVの新ドラマが次々と放送されてゆくので、見逃してはなるまいと必死で観続けている。
 先日観たのは、1月9日からスタートした、毎週土曜夜11時40分からの「オトナの土ドラ」枠の新番組、「その女、ジルバ」。

 なんとこの「その女、ジルバ」、「オトナの土ドラ」枠における最高視聴率を獲得したらしい。かなり評判が高いドラマだ。

 漫画が原作だという。
 「第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した、有間しのぶという人の同名コミックらしいのだが、読んだこともないし「その女、ジルバ」というタイトル自体もまったく知らなかった。
 池脇千鶴が主演するというのもこのドラマを観たいと思った一因だ。熟女バーの見習いホステス役だという。これまたどんな内容か興味が湧く。

 ドラマは、熟女BARのホステスとして働くことになった笛吹新(池脇千鶴)という40歳の誕生日を迎えた女性が、訪れる客や先輩ホステスたちとの触れ合いを経ながら、新しい人生を踏み出す姿を描いてゆく(第1話と第2話を観る限りでは)。

 冒頭、40歳の誕生日を迎えた独身者の笛吹新(池脇千鶴)が、誰からの祝福も受けることなく、淋しい思いで、仕事場に自転車を漕いで向かう姿が描かれる。
 池脇千鶴は完全に化粧っ気なしのスッピンで演技している。はっきり言って、ちょっと引いてしまった。そこに映し出される顔は、やはり疲れ切った中年女性の顔であり、作業服姿も見ていて痛々しさがあって、まともに凝視できないほどだった。
 さすが、女優池脇千鶴、度胸が据わっている。役者魂、凄い。
 
 ドラマ自体は、コミカルに、そして明るく、彼女と周りの熟女ホステスたちの姿を描いてはゆくのだけれど、どことなく漂う哀愁のようなものが全体を包んでいるから、単なるドタバタ・コメディには陥っていないし、品格さえ感じられる。

 そして、やはり一番の見どころは、池脇千鶴が段々と輝いてゆくその過程だろう。どんどんと可愛らしくなってゆくのだ。綺麗になってゆくのだ。
 それから脇役陣もいい。
 江口のりこに、久本雅美に、中田喜子に、草笛光子・・・。みんないい味を出している。

 傑作ドラマとまでは言えないけれど、まあ、それなりにストレスなく楽しめるドラマとなっています、「その女、ジルバ」。







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