1月20日水曜日、「大寒」である。
大寒、一年のなかで最も寒い期間だ。来月の2月3日「立春」までの約2週間、いわゆる「冬の底」ということになる。これを乗り切ったら、薄っすらと春の断片が見えてくるはずだ。
そんな1月20日は、これでもかというくらい、激しい雪が一日中降っていた。少し怖くなるくらいだった。
仕事が終わって車で帰る途中の雪道も、積もった雪でノロノロ運転が続いてゆく。家に帰って玄関の前をみると、十数センチの新雪が積もっていた。
片づける気力がわかない。雪なんてもう片づけたくもない。でも仕方がないので、玄関の前と自分の車を入れる車庫の前だけはサッと片づけ、あとは家に逃げ込んだ。
どうせ明日から気温が上がるのだ。いずれ融けるだろう。そのままにしとけばいい。どうでもいいや。そう思って鍵を閉めた。
そして今日。1月21日木曜日。
昨日の吹雪とは一転、朝から雨が降っている。雨! 雨かよ!
朝食も摂らずに車で出勤。車内のテレビ画面では、アメリカ新大統領となったバイデン氏の演説や、レディガガの歌声が流れている。
仕事場に着いて「研究室」の鍵を開け、何人かと次々に仕事の打ち合わせ。その合間に一報が入る。訃報の連絡だった。
呆然と天を仰ぐ。言葉を失った。心が折れた。
静かな悲しみが襲って来た。
辛い気分を振り切って仕事に専念する。
忘れようと努める。
それでも昨日の夜は、それなりに落ち着いた時間を過ごせたように思う。
もう日課になってしまった「ミステリー・ゾーン」を観てから、今度はそのままテレビ朝日系新ドラマ、オシドラサタデー「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」を観たのである。
新ドラマ「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」は生田斗真が主演して、福田靖がオリジナルの脚本を手掛けている。
生田斗真は、売れない脚本家の役で、妻の吉瀬美智子がベストセラー小説家という役どころだ。
主人公は、不動産業界に就職してサラリーマン生活を営んでいたのだが、シングルマザーだった吉瀬美智子に一目ぼれして結婚へとこぎつける。
ところが、妻が妊娠中に書いた小説が新人賞を獲得したことで、自分も夢見ていた脚本家への道が再燃し、急遽降板した脚本家の代わりとして、ある連続ドラマの脚本のオファーを受けることに・・・。
まあ、ほのぼのしたホーム・コメディである。
30分間という枠の中で小さな事件が起こり、タイトルのように中々思い描くような脚本が出来ない主人公の苛立ちと焦りが面白おかしく描かれてゆく。
夜の11時台にはぴったりの癒し系ドラマだとは思う。それ以上でもそれ以下でもない。
こういうドラマをぼんやり観ていると、「日日是好日」という禅語を思い浮かべてしまう。
何事も起きない、平凡で凪の日こそが本当は最良の一日なのだと。
自然のざわめきに耳を澄ませ、ただ今を生きているそのことに感謝する、それが一番重要なことなのだと・・・。
人は去り、人は逝く。
すべてはただ過ぎ去ってゆく。
そのどうしようもない悲しさに、人はどうやって立ち向かっていったらいいんだろう?
大寒、一年のなかで最も寒い期間だ。来月の2月3日「立春」までの約2週間、いわゆる「冬の底」ということになる。これを乗り切ったら、薄っすらと春の断片が見えてくるはずだ。
そんな1月20日は、これでもかというくらい、激しい雪が一日中降っていた。少し怖くなるくらいだった。
仕事が終わって車で帰る途中の雪道も、積もった雪でノロノロ運転が続いてゆく。家に帰って玄関の前をみると、十数センチの新雪が積もっていた。
片づける気力がわかない。雪なんてもう片づけたくもない。でも仕方がないので、玄関の前と自分の車を入れる車庫の前だけはサッと片づけ、あとは家に逃げ込んだ。
どうせ明日から気温が上がるのだ。いずれ融けるだろう。そのままにしとけばいい。どうでもいいや。そう思って鍵を閉めた。
そして今日。1月21日木曜日。
昨日の吹雪とは一転、朝から雨が降っている。雨! 雨かよ!
朝食も摂らずに車で出勤。車内のテレビ画面では、アメリカ新大統領となったバイデン氏の演説や、レディガガの歌声が流れている。
仕事場に着いて「研究室」の鍵を開け、何人かと次々に仕事の打ち合わせ。その合間に一報が入る。訃報の連絡だった。
呆然と天を仰ぐ。言葉を失った。心が折れた。
静かな悲しみが襲って来た。
辛い気分を振り切って仕事に専念する。
忘れようと努める。
それでも昨日の夜は、それなりに落ち着いた時間を過ごせたように思う。
もう日課になってしまった「ミステリー・ゾーン」を観てから、今度はそのままテレビ朝日系新ドラマ、オシドラサタデー「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」を観たのである。
新ドラマ「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」は生田斗真が主演して、福田靖がオリジナルの脚本を手掛けている。
生田斗真は、売れない脚本家の役で、妻の吉瀬美智子がベストセラー小説家という役どころだ。
主人公は、不動産業界に就職してサラリーマン生活を営んでいたのだが、シングルマザーだった吉瀬美智子に一目ぼれして結婚へとこぎつける。
ところが、妻が妊娠中に書いた小説が新人賞を獲得したことで、自分も夢見ていた脚本家への道が再燃し、急遽降板した脚本家の代わりとして、ある連続ドラマの脚本のオファーを受けることに・・・。
まあ、ほのぼのしたホーム・コメディである。
30分間という枠の中で小さな事件が起こり、タイトルのように中々思い描くような脚本が出来ない主人公の苛立ちと焦りが面白おかしく描かれてゆく。
夜の11時台にはぴったりの癒し系ドラマだとは思う。それ以上でもそれ以下でもない。
こういうドラマをぼんやり観ていると、「日日是好日」という禅語を思い浮かべてしまう。
何事も起きない、平凡で凪の日こそが本当は最良の一日なのだと。
自然のざわめきに耳を澄ませ、ただ今を生きているそのことに感謝する、それが一番重要なことなのだと・・・。
人は去り、人は逝く。
すべてはただ過ぎ去ってゆく。
そのどうしようもない悲しさに、人はどうやって立ち向かっていったらいいんだろう?