淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「ローリングストーンズ東京ドームは仕事で行けなくなるし、そんな仕事もムカつくことだらけだし」

2014年01月28日 | Weblog
 やっぱり、愉しいことがあったそのあとっていうのは、厭なこととかムカつくこととかが、手薬煉(てぐすね)引いて待っている。

 そんなもんだ、人生なんて。
 巧い具合に出来ているんだ人生は。
 絶対、愉しい時間だけを神様は与えてくれはしないのである。

 火曜日。
 朝起きて出勤しようと外に出たら、大きな牡丹雪が空からぼたぼた落ちて来た。
 濡れ雪に見舞われて、オフィスに入った頃には完全にびしょ濡れ状態。東京の抜けるように澄み切った青空が今はとても愛しく感じられる。

 仕事場に着いて2月から3月までの日程表を眺めると、な、な、なんと、ローリングストーンズ来日公演初日である2月26日水曜日と、そこから続く27日木曜日に、絶対抜けられない重要会議が組まれているではないか!

 ああぁぁ・・・。

 参ったよ。
 これじゃあ、ストーンズ観に行けないじゃん!
 もう、たぶん日本には来ないだろうし・・・。

 なんで、365日のうちでたった年4回だけしか組まれることのない日が、ちょうどローリングストーンズのコンサート日とぴったり重なってしまうわけ?

 食欲が失せる。
 といいつつ、しっかり「うどん どんべい」と手巻き寿司、お昼には食べましたけど。

 キース・リチャーズ、観たかった。というか聴きたかった。
 もう一生、ナマで観ることは出来ないだろう。
 悔しい。ショックが抜けない。
 その無念な気持ちを引きずったまま、仕事だけが続いてゆく。
 
 仕事場にだって人間関係は存在する。否、仕事場だからこそ、組織の中で働いているからこそ、人間関係は必ず目の前に存在する。
 この人間関係という魔物が一番の厄介者である。

 些細なことでもコミュニケーションは一瞬で崩れるし、信頼関係以前に、好き嫌いという単純だけどとても大きな難関がそこには控えている。
 傷つけようと思って故意に発言するわけじゃなくても、相手にとっては激しく傷つく言動だってあるし、不意に洩らした言葉が原因で二度と取り返しのつかないような関係だってそこには生まれることになる。

 組織で生きてゆくのは難しい。
 近所づきあいも、友人関係も、親戚や親子関係も、複雑怪奇で難しい。そういう図式で人の関係は成り立っているのである。

 そして今日もまた、仕事で、人間関係で、心がゆっくりと瓦解してゆく・・・。
 
 夕方から青森駅前で、仕事がらみで人と会う約束があって、待ち合わせ場所までタクシーを飛ばした。
 相変わらず、湿気の混じった大粒の雪が激しく降って来る。
 「雪まつり」会場を眺めながら、相手と濃厚な意見の遣り取り。

 ひとり、心の中で呟いた。
 「ああ・・・オレはいったいここで何やってんだろ・・・」

 宿題や重い課題だけが増えてゆく。それを急いで片付けたとしても、また同じように別な宿題や課題が増え続け、それは仕事を辞めるまでしつこく付き纏ってくるだろう。

 それにしても、少しずつだけれど日が長くなってきたようだ。
 5時ごろになっても空がちょっぴり明るい。

 やっと仕事の遣り取りを終え、激しい雪が降り続ける中、家路を急ぐ。
 車庫から車を出し、八甲田の麓の学校へと車を飛ばした。
 吹雪で前がよく見えない。
 雪が積もった狭い道だと、ライトを点灯した対向車両とすれ違うのにも難儀する。轍(わだち)があって、ハンドルを切るのが難しい。

 ローリングストーンズに逢えるから、辛いことがあっても、こうして何とか頑張ってこれたのに・・・。
 






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