キャンプとかが苦手である。
昔よく仲間たちとテントを張って野宿とか何度かしたことがあった。
大抵は夏で、みんなでバーベキューを囲んだりお酒を飲んだりワイワイやりながら、テントの中で一夜を過ごす。そんな事を何度かやっていた。
ところが、どうも駄目なのだ、アウトドアって。
真っ暗な、誰もいない野山とか海辺で寝るのがどうしても馴染めないのだ。
全然眠れない。
神経質なのかもしれない。
それから物凄い怖がりだということもある。
そして何よりも、映画の観過ぎなのか、変な想像力が働いてしまい、今にでも殺人鬼とか凶悪犯罪者がこのテントを鋭利なナイフで引き裂き突然襲って来るのではないか、なんて馬鹿げたことを考えてしまうのである。
なので、出張先のホテルでもそうだ。
独り、バスタブにゆっくりお湯を溜めて浸かっていたり、風呂のビニール・カーテンを閉めてシャワーで頭を洗っていたりすると、そこにいきなりドアをブチ破って何者かが襲い掛かり拉致されたりして・・・とか、ヒッチコックの映画みたいに、物陰にこっそりと隠れていたサイコな殺人者が俺をナイフでズタズタに切り込んでくるんじゃないか・・・とか、いい歳をした男で大変申し訳ないのだけれど、少しビビったりしている自分がいる。
なんという小心者なんだろう。嫌になる。
ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタが初共演を果たした、アクション復讐劇が「キリングゲーム」である。
ロバート・デ・ニーロは、深い森の中、たった独りで暮らしいている。
映画の中では、それが自分一人で建てたものなのか、それとも別荘として売りに出されていたものなのかの説明は一切ないけれど、そこには暖炉があり、キッチンがあり、ゆっくり寛げる部屋がある。
絶対、こっちには真似出来ない。一日たりともそんな辺鄙で寂しい場所には住めないと思う。
そういう馬鹿げた事を頭に浮かべながら、映画「キリングゲーム」を観ていた。
映画の設定となった場所を、映画を観終えて調べてみたら、アメリカ東北部からカナダへと続いている広大な自然に囲まれたアパラチア山脈だとか。
映画の冒頭、旧ユーゴスラビアのボスニアで繰り広げられた戦争の場面が描かれる。
悲惨で地獄のような戦場で、主人公であるロバート・デ・ニーロは、アメリカ軍の大佐として敵の特殊部隊を捕まえ、彼らを銃殺刑に処すシーンである。
そこで処刑される男の横顔がちらりと画面に映る。
そのセルビア人がジョン・トラボルタ。
そして、時は流れ、先ほど述べたアパラチア山脈の深い森の中でひっそりと暮らすロバート・デ・ニーロが登場する。
彼は戦争の傷痕から息子夫婦とも疎遠となり、こうして孤独な隠遁生活を送っていることが観ているうちに解って来る。
ここまで書いたら、映画「キリングゲーム」の内容はすぐに解ると思う。
そうなのだ。
射殺されたと思っていたセルビア人であるジョン・トラボルタが、その後何とか生き延び、自分を殺そうとした元アメリカ人将校ロバート・デ・ニーロへの復讐を果たすため、アパラチア山脈に現れるのだ。
映画の上映時間は約90分。
かなり短い映画なので、そのほとんどが2人だけの絡みに終始することになる。
特に後半、雄大な自然を背景にして、ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタの決闘が描かれる。
壮絶な闘いが始まり、相手を捕まえたと思ったらまた相手に捕まえられる。
一方が弓で射って相手に重傷を負わせると、その次は逆に相手から反撃され、瀕死の重傷を負わされる。
果たして、勝つのはロバート・デ・ニーロかジョン・トラボルタか?
ただ観終えて、もうちょっと互いに死力と知力を尽くした駆け引きや壮絶なアクション・シーンがあっても良かったんじゃないか、とも思う。
映画の最後の最後も、まとまるところにまとまったっていう感じだし・・・。
何となく物足りないのだ。
いい素材を使っているのに、その味付けがイマイチなのである。
残念。
昔よく仲間たちとテントを張って野宿とか何度かしたことがあった。
大抵は夏で、みんなでバーベキューを囲んだりお酒を飲んだりワイワイやりながら、テントの中で一夜を過ごす。そんな事を何度かやっていた。
ところが、どうも駄目なのだ、アウトドアって。
真っ暗な、誰もいない野山とか海辺で寝るのがどうしても馴染めないのだ。
全然眠れない。
神経質なのかもしれない。
それから物凄い怖がりだということもある。
そして何よりも、映画の観過ぎなのか、変な想像力が働いてしまい、今にでも殺人鬼とか凶悪犯罪者がこのテントを鋭利なナイフで引き裂き突然襲って来るのではないか、なんて馬鹿げたことを考えてしまうのである。
なので、出張先のホテルでもそうだ。
独り、バスタブにゆっくりお湯を溜めて浸かっていたり、風呂のビニール・カーテンを閉めてシャワーで頭を洗っていたりすると、そこにいきなりドアをブチ破って何者かが襲い掛かり拉致されたりして・・・とか、ヒッチコックの映画みたいに、物陰にこっそりと隠れていたサイコな殺人者が俺をナイフでズタズタに切り込んでくるんじゃないか・・・とか、いい歳をした男で大変申し訳ないのだけれど、少しビビったりしている自分がいる。
なんという小心者なんだろう。嫌になる。
ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタが初共演を果たした、アクション復讐劇が「キリングゲーム」である。
ロバート・デ・ニーロは、深い森の中、たった独りで暮らしいている。
映画の中では、それが自分一人で建てたものなのか、それとも別荘として売りに出されていたものなのかの説明は一切ないけれど、そこには暖炉があり、キッチンがあり、ゆっくり寛げる部屋がある。
絶対、こっちには真似出来ない。一日たりともそんな辺鄙で寂しい場所には住めないと思う。
そういう馬鹿げた事を頭に浮かべながら、映画「キリングゲーム」を観ていた。
映画の設定となった場所を、映画を観終えて調べてみたら、アメリカ東北部からカナダへと続いている広大な自然に囲まれたアパラチア山脈だとか。
映画の冒頭、旧ユーゴスラビアのボスニアで繰り広げられた戦争の場面が描かれる。
悲惨で地獄のような戦場で、主人公であるロバート・デ・ニーロは、アメリカ軍の大佐として敵の特殊部隊を捕まえ、彼らを銃殺刑に処すシーンである。
そこで処刑される男の横顔がちらりと画面に映る。
そのセルビア人がジョン・トラボルタ。
そして、時は流れ、先ほど述べたアパラチア山脈の深い森の中でひっそりと暮らすロバート・デ・ニーロが登場する。
彼は戦争の傷痕から息子夫婦とも疎遠となり、こうして孤独な隠遁生活を送っていることが観ているうちに解って来る。
ここまで書いたら、映画「キリングゲーム」の内容はすぐに解ると思う。
そうなのだ。
射殺されたと思っていたセルビア人であるジョン・トラボルタが、その後何とか生き延び、自分を殺そうとした元アメリカ人将校ロバート・デ・ニーロへの復讐を果たすため、アパラチア山脈に現れるのだ。
映画の上映時間は約90分。
かなり短い映画なので、そのほとんどが2人だけの絡みに終始することになる。
特に後半、雄大な自然を背景にして、ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタの決闘が描かれる。
壮絶な闘いが始まり、相手を捕まえたと思ったらまた相手に捕まえられる。
一方が弓で射って相手に重傷を負わせると、その次は逆に相手から反撃され、瀕死の重傷を負わされる。
果たして、勝つのはロバート・デ・ニーロかジョン・トラボルタか?
ただ観終えて、もうちょっと互いに死力と知力を尽くした駆け引きや壮絶なアクション・シーンがあっても良かったんじゃないか、とも思う。
映画の最後の最後も、まとまるところにまとまったっていう感じだし・・・。
何となく物足りないのだ。
いい素材を使っているのに、その味付けがイマイチなのである。
残念。