ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンと、老体に鞭打ちながらも世界を救うために奔走する、引退した元凄腕CIAスパイの大活躍を描くアクション映画、「RED レッド」の続編「REDリターンズ」を観た。
こういう、何にも考えずにただ画面の中にのめり込む、そういう類いの映画がお正月には一番似合っているように思う。
荒唐無稽で、突っ込みどころは満載だけど、そんな小さなディテールなんか一切気にせず、目の前のアクションを堪能し、既に往年の若さを失ってはいるけれどそれでもひたすら走りまわって肉体を駆使し続けるベテラン・スターたちの活躍、これがまたいい。
「RED レッド」の続編である「REDリターンズ」は、前作を踏襲していて、物語も前作からそのまま引き継いでいる格好にはなっているけれど、別に第一作目を見逃していてもまったく何の問題も生じない。
コードネーム「RED(Retired Extremely Dangerous)」、つまり引退してしまった「超危険人物」と呼ばれ、元所属していたCIAからも常に監視され危険視されている、ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンの3人がいる。
その中で、主人公であるブルース・ウィリスもまた、都会暮らしを捨てて地方の田舎町へと隠居を決め込み、若い恋人(メアリー=ルイーズ・パーカー)と一緒の甘い生活を満喫していた。
そこにある日、同じ元CIAだったかつての同僚(ジョン・マルコヴィッチ)が訪れ、それまでCIA本部内でも超機密事項として封印されていた冷戦時代の小型核爆弾をめぐる極秘計画資料の一部が、何者かの手によってインターネット上にアップされている事実を聞かされる。
2人と、ブルース・ウィリスの若い恋人(メアリー=ルイーズ・パーカー)は、アメリカ、ロシア、ヨーロッパを駆け巡りながら過去のCIA極秘計画の全貌を探ってゆくうち、何故か、行く先々で、諜報機関や謎の殺し屋たちから命を狙われることに。そこから、世界を破滅へと追い込む大きな陰謀の真っ只中へと引き摺り込まれてゆく・・・。
今回の「REDリターンズ」から、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンが新たに加わって、更なるヴァージョン・アップが図られた。
映画界のドンというか長老たちが、まさに老体に鞭打って過激なアクションに挑んでいるのだ。
アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレン、ジョン・マルコヴィッチなんて、アカデミー賞絡みの常連で、超名優といってもいいわけだし、ブルース・ウィリス本人もまた、世界的な超一流アクション・スターなわけで・・・。
そういう名優たちが、「、REDリターンズ」では一同に介している。
ただ、映画の出来映えとしては、第一作「RED レッド」のほうが面白かった。
第二作目も、アクション満載―イ・ビョンホンとブルース・ウィリスとの肉体戦とか、定番である、繁華街を疾走する追いつ追われつつのカー・アクションとか、これまた定番である、凄まじい威力の小型爆弾爆発までの手に汗握るカウントダウンとか―ではあるけれど、物語の濃さとか、アクションの迫力とか、総合的に見ても前作が一歩上をいっているように思える。
監督は「ディック&ジェーン 復讐は最高!」のディーン・パリソット。
2014年1月1日元日の朝刊を読んでいたら、「日本の人口 7年連続で減少」との記事が掲載されていた。
そしてその減少ペースは年々加速している。
このままで推移して行くと、この国は老人だらけの国になってしまう。
少子高齢化社会は、社会のシステムそのものを劇的に変えてしまうのである。
そういうことが露呈されているからかもしれないけれど、最近、映画の世界でも音楽の世界でも、50代、60代、あるいは70代の現役たちがすこぶる元気がいい。
新作映画を色々観てみても、主役を演じたり演出者だったり、それから映画そのもののテーマだったりとかが、明らかに中高年向けへと大きくシフトしてきていて(もちろん、若い人たちをターゲットにした映画も沢山あるにはあるけれど・・・)、それはそれで興味深い。
ロックの世界もそうだ。
ミックやキースはもう70歳になるけどバリバリ「サティスファクション」を演奏しているし、山下達郎だって還暦を迎えても年間100本近いコンサート・ツアーこなし、あの小田和正も、新作がリリースされるといつも最年長オリコン新記録を出し続けている。
そういう意味じゃ、昔だったら「REDリターンズ」なんていう老人パワー全開のアクション映画、ハリウッドでは絶対に作られなかったかも・・・。
こういう、何にも考えずにただ画面の中にのめり込む、そういう類いの映画がお正月には一番似合っているように思う。
荒唐無稽で、突っ込みどころは満載だけど、そんな小さなディテールなんか一切気にせず、目の前のアクションを堪能し、既に往年の若さを失ってはいるけれどそれでもひたすら走りまわって肉体を駆使し続けるベテラン・スターたちの活躍、これがまたいい。
「RED レッド」の続編である「REDリターンズ」は、前作を踏襲していて、物語も前作からそのまま引き継いでいる格好にはなっているけれど、別に第一作目を見逃していてもまったく何の問題も生じない。
コードネーム「RED(Retired Extremely Dangerous)」、つまり引退してしまった「超危険人物」と呼ばれ、元所属していたCIAからも常に監視され危険視されている、ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンの3人がいる。
その中で、主人公であるブルース・ウィリスもまた、都会暮らしを捨てて地方の田舎町へと隠居を決め込み、若い恋人(メアリー=ルイーズ・パーカー)と一緒の甘い生活を満喫していた。
そこにある日、同じ元CIAだったかつての同僚(ジョン・マルコヴィッチ)が訪れ、それまでCIA本部内でも超機密事項として封印されていた冷戦時代の小型核爆弾をめぐる極秘計画資料の一部が、何者かの手によってインターネット上にアップされている事実を聞かされる。
2人と、ブルース・ウィリスの若い恋人(メアリー=ルイーズ・パーカー)は、アメリカ、ロシア、ヨーロッパを駆け巡りながら過去のCIA極秘計画の全貌を探ってゆくうち、何故か、行く先々で、諜報機関や謎の殺し屋たちから命を狙われることに。そこから、世界を破滅へと追い込む大きな陰謀の真っ只中へと引き摺り込まれてゆく・・・。
今回の「REDリターンズ」から、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンが新たに加わって、更なるヴァージョン・アップが図られた。
映画界のドンというか長老たちが、まさに老体に鞭打って過激なアクションに挑んでいるのだ。
アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレン、ジョン・マルコヴィッチなんて、アカデミー賞絡みの常連で、超名優といってもいいわけだし、ブルース・ウィリス本人もまた、世界的な超一流アクション・スターなわけで・・・。
そういう名優たちが、「、REDリターンズ」では一同に介している。
ただ、映画の出来映えとしては、第一作「RED レッド」のほうが面白かった。
第二作目も、アクション満載―イ・ビョンホンとブルース・ウィリスとの肉体戦とか、定番である、繁華街を疾走する追いつ追われつつのカー・アクションとか、これまた定番である、凄まじい威力の小型爆弾爆発までの手に汗握るカウントダウンとか―ではあるけれど、物語の濃さとか、アクションの迫力とか、総合的に見ても前作が一歩上をいっているように思える。
監督は「ディック&ジェーン 復讐は最高!」のディーン・パリソット。
2014年1月1日元日の朝刊を読んでいたら、「日本の人口 7年連続で減少」との記事が掲載されていた。
そしてその減少ペースは年々加速している。
このままで推移して行くと、この国は老人だらけの国になってしまう。
少子高齢化社会は、社会のシステムそのものを劇的に変えてしまうのである。
そういうことが露呈されているからかもしれないけれど、最近、映画の世界でも音楽の世界でも、50代、60代、あるいは70代の現役たちがすこぶる元気がいい。
新作映画を色々観てみても、主役を演じたり演出者だったり、それから映画そのもののテーマだったりとかが、明らかに中高年向けへと大きくシフトしてきていて(もちろん、若い人たちをターゲットにした映画も沢山あるにはあるけれど・・・)、それはそれで興味深い。
ロックの世界もそうだ。
ミックやキースはもう70歳になるけどバリバリ「サティスファクション」を演奏しているし、山下達郎だって還暦を迎えても年間100本近いコンサート・ツアーこなし、あの小田和正も、新作がリリースされるといつも最年長オリコン新記録を出し続けている。
そういう意味じゃ、昔だったら「REDリターンズ」なんていう老人パワー全開のアクション映画、ハリウッドでは絶対に作られなかったかも・・・。