木春菊の雑記帳

2005年6月開設の徒然日記。その時みたマーガレット(木春菊)が名前の由来です。

信康狂乱

2023-06-19 16:29:59 | ドラマ
大河ドラマ23回は「瀬名覚醒」の
サブタイトル
最後に不敵な笑みを見せる瀬名は
覚醒を思わせましたが
本編はどちらかと言えば
戦に明け暮れた
信康のノイローゼ 

子どもの頃は虫にも愛情を傾けていたのに
罪無き僧侶を惨殺するようになるとは。
臆病に見える父への反発にも見えます。
あの瀬名や信康が信康事件を起こすなんて
最初は思わなかったけれど
やはり史実に向かっていくのですね。

さて寺島進さんは
映画「清須会議」で黒田官兵衛を演じました。
対して織田信長役の岡田准一さんは
「軍師官兵衛」で官兵衛を演じました。
殺害を命じたのも官兵衛。
殺害されたのも官兵衛。
水野信元粛清の場面で
そんなことを考えてしまいました。
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打たれた杭

2023-06-11 21:59:52 | ドラマ
「どうする家康」22回は
設楽ヶ原の戦い

織田徳川連合軍の手のひらで
転がされた武田軍。

そういう展開を想像していましたが
違いました。
酒井忠次のきつつき戦法はお見通し。
後退という選択肢もありながら
前進を決めた勝頼。

信玄を超える名将として
見事な立ち振る舞いでしたね。
ですが結果を知っている側からすれば無謀な選択。
後退を進言して退けられた
山県昌景や穴山信君から
無言の不信感が感じられました。

対する信長はその才能に敬意を表し、
だからこそ潰しておきたい意志も感じました。
その矛先は松平信康にも。
亀姫輿入れの件で堂々と信長に意見した
松平信康を恐ろしく感じたと
勝手に解釈しました。

勝頼にしても信康にしても
信長にしては出過ぎた杭。
残念でなりません。





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亀姫が徳川家を救う

2023-06-04 23:00:19 | ドラマ
今回の「どうする家康」は長篠城の逸話。
史実では鳥居強右衛門が織田や徳川に援軍を頼み
その約束を取り付け城に帰る途中に
武田軍に捕らえられます。
勝頼は強右衛門に「援軍は来ぬと言え」と命じ
強右衛門は従うふりをして
城兵に「援軍は来る」と叫びます。

それを知っている自分は三度騙されました。
一度目は織田の配下になるという命令に
徳川が猛反対。織田が援軍せぬという事態に。
援軍を出さないのかい
しかし、これは亀姫の嘆願で丸く収まることに。

二度目は強右衛門が武田軍の陣を突破し
無事城に帰る場面。
武田に捕まらないとあの名場面が
しかしそれは強右衛門の脳内風景。
似た光景「Legend&Butterfly」でも見ました

三度目は強右衛門が「援軍は来ぬ」と言ってしまう場面。
その史実は変えたら駄目でしょう
思ったら亀姫の優しさを思い出し
「援軍は来る」と叫び城兵の士気を上げます。
やはりそうでなくては

亀姫と強右衛門が実際に会ったかは
定かではありません。
でもこの演出素敵です。
忠義の士、強右衛門の最期を
より印象的にしたから。

強右衛門が陣に来た時にうっかり
鳴子を鳴らしてしまいますが
死後に亀姫の背後で同じ鳴子が風で揺れる場面は
親方様を頼みましたぞ
と言っているようで胸が熱くなりました。
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大岡弥四郎の正義

2023-05-28 21:04:23 | ドラマ
「どうする家康」は折返し。
勝頼が家康に襲いかかります。
信長が恐れていたのも頷けるほど、
見事な軍才。
家臣の離反が武田の敗因とされていますが
今の勝頼はそう見えないほど
家臣団をまとめています。
信玄が死んでも武田は強し

徳川視点ならば大岡弥四郎は
許されざる裏切り者であり
後世からすれば
徳川の離反は愚行。
しかし当時の実力からすれば
武田につくのが得策。
大岡の行動は非道とは言えないでしょう。
鋸の刑を見たとき悪人と決めつけた
むかしの自分に教えてあげたいです。

白黒つけられぬといえば
徳川の人間たらむ瀬名と
織田の誇りを捨てられない五徳。
この嫁姑バトルが徳川の命運を
左右するでしょう
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あざとい侍女

2023-05-22 00:04:28 | ドラマ
「あざとい」という言葉が
当時使われていたか知りませんが
「どうする家康」第19回の
侍女、お万はあざとさが見られました。

侍女に手を付けたのは史実ですが
その経緯は定かではありません。
今回の展開は戦で疲れた殿の心に
さりげないボディタッチや
甘い言葉攻撃。
しかも湯屋の蒸気に当てられた
家康殿が理性を失うのも無理からぬこと。
お万の方は女性に嫌われるタイブと
見受けたり。

実際のお万は築山殿に裸で折檻されたり
当時忌み子とされた双子を生んだことで
母子共に家康に冷遇されたりと
辛い人生を送ったお万。

それだけに今回のお万は救われましたね。

でも、魔が差した家康様の描写、
果たして必要かと疑問を抱きますが
夏目広次の呼び間違いが意味あったように
後の伏線になると信じます
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さらば広次、忠真

2023-05-15 16:19:36 | ドラマ
今回の「どうする家康」
サブタイトルは「真三方ヶ原
まるで、ゴジラやウルトラマンを連想させますが
そんな冗談が不謹慎に思えるほど
今回は神回でした。

何度も名前を間違えられる夏目広次。
家康の物覚えの悪さが原因と思いきや
過去の裏付けがあったとは。
物覚えが悪いどころか
過去の記憶がうっすらと残っていたという設定。
しかもそれをはっきりと思い出した時に
夏目殿は最後の戦に向かいます。

夏目広次が殿の身代わりになる事実は
知っていましたが、
でも涙を誘う別れの舞台でした。

そして、前半の忠真と忠勝の抱擁も感動的。
この場面がこれから出るかわかりませんが
きっと忠勝の胸に刻まれたでしょう。

最後は家臣を失い泣き崩れる家康。
大将が泣くなとは言えません。
ここでは思い切り泣いて下さい
武田信玄が上田原の敗戦で前進したように
家康もこれで前進することでしょう
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虎に睨まれた兎

2023-05-08 09:45:30 | ドラマ
大河ドラマ「どうする家康」
前半最大の山場
三方ヶ原の戦いを迎えました。

武田との戦を前にして
浜松から岡崎に帰る家康。
実際はそんなことしなかったでしょうが
それは演出と受け取っておきましょう

今まで信長からの呼び出しばかりでしたが
今回は家康からの呼び出し。
そして、瀬名を前に
「わしの弱い心をここに置いていく」
「お館様、また取りに戻って下され」
史実を知らなければ
まるで家康の死亡フラグ。
まさか本当に死んでしまうのではと
思ってしまうほど瀬名の視線が
切なく見えました。

そして浜松城を素通りする信玄を見て
軍議を開く徳川軍。
家臣団の問いかけに対し
以前ならばうろたえるだけだった殿の
成長を見ました。

しかし信玄にとってはまだ若造。
「どうする小童。時は待ってくれぬぞ」
「この戦、遠江の民がみておるぞ」
「相手は弱い。でもその弱さを知っている対した若造だ」
怒ってはいても家康を認めているかの口ぶり
これは想像ですが
強さを過信して同じ相手に二度負けた
若き頃の反省を活かしているようにも見えました。

三方ヶ原での対峙は虎に睨まれた兎のごとし。
「勝てるようになってから戦をすべし」
今回は信玄の戦教室の回でしたね。
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鬼気迫る信玄

2023-05-02 06:39:43 | ドラマ
大河ドラマ「どうする家康」
対武田編は大詰め。

いよいよ来週三方ヶ原

遠州の豪族を金で調略
康俊救出作戦を逆手にとり家康を脅す
それで家康が従ったらそれでよし
戦わずして勝つ
武田の戦略は恐るべし。
最終的に家康が生き残る史実を知らない人間ならば
間違いなく武田につくでしょう。
完全に徳川は武田の手のひらでした。

この時、織田を見限っていたら
歴史が変わったと思える回でした。
尤も浅井を見ていたら裏切れないでしょうけど。

ところで
信長が家康に集団リンチ
ではなくて武術訓練
信玄が康俊に集団リンチ
ではなくて武術訓練
史実かわかりませんが
見事な対比です
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織田と浅井の板挟み

2023-04-23 22:20:48 | ドラマ
「どうする家康」第15回は
金ケ崎から帰還した木下藤吉郎と
徳川家康の場面から。
殿を援護した家康に感謝の言葉がなく
さも自分だけの手柄のように語る藤吉郎。
大河史上最も外道な秀吉は健在です

そして息つく間もなく
姉川の戦いへ。
浅井から裏切りを促す密書が届きます。
織田の理不尽な仕打ちには従いたくない
しかし織田は恐ろしい。
割れる家臣団。

一方、織田もそれは警戒。
鉄砲を撃って参陣を促します。
徳川は織田を選ぶ決断に。
この展開、30年後の関ヶ原で
徳川が行う側に。
密書が史実かわかりませんが
あってもおかしくありません。

この演出面白いですね。
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走れ阿月

2023-04-16 21:51:39 | ドラマ
「どうする家康」今回は
金ケ崎の退き口

家康三大危機に数えられていないけれど
この出来事は家康にとって大きい出来事。
のみならず三英傑の行く末も左右した出来事。
この逃亡が失敗していたら
織田と徳川が共倒れだったから。

お市の方が袋詰めの小豆で
危機を知らせたという逸話は
後世の創作と言われています。
しかし、浅井の裏切りを知った手段は
何かしらあるはず。
それは想像の域ですが、
それを小豆ならぬ侍女の阿月の
走りに託すとは。

ハラハラしました。
健脚とはいえ、侍女の服装で40km
走るのは相当の苦しみ。
しかも浅井の追手を避けての伝令は。

一度疲れて倒れ込み、お市への恩義を胸に
再び立つ場面は
太宰先生の名作を彷彿とさせました。
出番が少ない架空の存在ながら
強い存在感がありました。

架空なれどもっと登場してほしい
気持ちもあるけれど
これもまたいいかなと思います。
この出来事は家康の礎になりそうだから
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