ウサチーロのとりあえず日記 Part 2

日々の記録および3人兄弟の成長日記。

日本語教育について

2009-06-03 10:35:47 | つれづれ
たびたび書いていますが、またこの話題です。

先週カリフォルニアに行った先のお客さんで、挨拶で名前を言ったら、「日本人の名前だね」とつぶやいた人がいました。彼は、なかなかイケメン(ジャニーズ系)で、代理店の若いセールスマンでした。何かにつけ会話に「日本」というキーワードがでてくるので、(そういえばこの人日本人でも通りそうな顔かも)と思っていたら、しばらくして、「うちの母は札幌出身です」ととうとう言いました。「じゃあ日本語話せるの?」聞いたら、「小学校3年までは補修校に行ってたから、そのレベルです」とのことでした。日本語話してみればよかったのですが、他の人もいたしちょっとそういう雰囲気じゃなくて止めてしまいました。

そういえば、以前会社に、両親が日本人だけどアメリカ生まれ、アメリカ育ちの女性がいました。お父さんは、彼女に「外国人みたいな英語」を話させたくなくて、家でも英語で話していたそうですが、お母さんとは日本語で会話していたそうです。日系人の多いサンフランシスコ生まれというだけあって、高校卒業までは学校でも日本語の授業を取って、成績もAだったそうですが、私が彼女と働いていたときは彼女はもう40代、お母さんをその数年前に亡くしており、日本語の会話は理解できるようでしたが、口からは一言もでてきませんでした。

いろいろな例はあると思いますが、うちの子供たちも、今一生懸命日本語を教えているけど、将来大人になったら、あんなふうに普通のアメリカ人になって、日本語も話せなくなってしまうのかなあと思うと、ちょっとやる気をなくしました。こぐまなんて、今は完璧にバイリンガルで、英語と日本語を使い分けられるようになったけど、特に私は家にいないことも多いし、現地の学校に行ったら、きっと英語で話すようになるのかなあ、と。

アメリカに永住するかもしれないのに、どうして日本語にこだわっているかというと、やっぱり私の母国語を子供には理解して欲しいという心情的なものと、英語しか話せないただのアメリカ人になってしまうより、少なくとも2ヶ国語・そして2文化を理解できたほうが、将来精神的にも経済的(=仕事のチャンスも広がる)にも、豊かになるのではないかと思うのです。アメリカでは母国語をほとんど教えない外国人の親もいるけれど、ヒスパニック系の人は、平気でスペイン語を話しているせいか、子供たちは皆完璧なバイリンガルになります。うちの子供たちも同じようにチャンスがあるのだから、親はできるだけのことをしてあげたいなと思うのです。

と言っても上記の例のように、ある程度大人になったら、子供が自分の意思で続けなければ、だめになってしまうものなのでしょうが。

会社でこれももう辞めてしまった人ですが、普通のアメリカ人だと思っていたら、ある日、「両親はオランダからの移民で、家ではずっとオランダ語を話していた」という人がいました。彼は40代の今もオランダ語は堪能で、オランダの親戚とかとオランダ語で話しているそうです。オランダ語なんて、マイナーだから、維持するのは大変だったと思うのですが、彼の努力でしょうか。あと、今も会社にいる人ですが、両親は日本人だけれどやっぱりアメリカ生まれ、アメリカ育ち。今20代で、小学校5年生で補修校は辞めてしまったけれど、うちの会社に入ってきてから日本語を使うようになったので、英語のほうが得意だけど、日本語もまた上手になってきた、という人がいます。こういう「励みになる」例もあります。

まあこれからもこつこつ子供たちに教えて行くしかないのでしょうが・・・周りにも、私と同感の日本人ママがもっといれば、励みになるのでしょうが、もしくは、せめて、同じ外国人のママがいれば?近所のR君は、ママは韓国人だけど、ほとんど韓国語で話しているのを聞いたことがありません。なので、時々くじけそうになります。でも親のコントロールが効くのはまだ何年かあります。もう少しがんばります。