考えるための道具箱

Thinking tool box

◎部門目標。

2008-01-20 00:49:50 | ◎業
原稿をエントリーしておきます(一部割愛、加筆)。

●当部門の経営方針・戦略は「4・3・2・1」です。

●この「4321」に3つの意味を持たせています。
まず、ひとつめは、受注する仕事のカテゴリーの比率です。40%30%20%10%と考えていただき、まず、そのいちばん最初の40%にWEBの仕事を掲げたいと思います。すでに私たちの部門では、さまざまな形でWEBの仕事に取り組んでいますが、言うまでもなくまだまだ伸び代は大きいと思います。そこで、本年の大きな命題として、いまさらながらですが、あらためてWEBの仕事の拡大を大きな目標とします。現在、進行中の仕事でもその息吹が見えますが、ぜひ、コピーやコンセプトプランニングをなりわいとする当社ならではのWEBの仕事(したがって原点はContents is Kingです)をたくさん形にしていけるようお願いします。
●次の30%は従来のメディアの仕事です。依然として、大きな比重を占める部分でありかつ私たちの存在意義が発揮できる分野ではありますが、できれば構成力とファクト発見力・コピー技術をあわせた「編集発想」がレバレッジとなる仕事を増やしていきたいと考えます。
●そして20%は、いわゆる企画単体で成立する仕事です。戦略企画であれコンセプト企画であれ、それだけでクライアントからの信頼が得られるような仕事にも引き続き取り組み、モデルを盤石なものとしていきたいと思います。
●最後の10%は、「その他」と考えてもらってもよいのですが、できれば「自分がしたいその他」の仕事として位置づけ、この1年間で、他の仕事もやるけれど、じつはこれがいちばんやりたいんだ、というものを発見していただければ、と思います。また、いわゆる研究・開発のための10%と考えってもらってもよいかと思います。ですから、この「10%」というのがいちばん重要かもしれません。

●(2つめの「4321」は、割愛します)

●最後の「4321」は比率ではなく「掛け声」です。言うまでもなく、「4・3・2」と「タメ」をつくったうえで、大きく飛躍したい、していただきたいという思いをこめています。その「タメ」の原動力として、例えば「面白がる精神」であるとか「知的配慮のあるコミュニケーション」「コモディティ化への危機感」「勤勉」といったことを強く意識していただければと思います。「タメ」を支える要素については、ビジネスユニット内であらためてお話をさせていただけば、と思います。

●こういった考え型で、ビジネスユニット全体として4321を目指すためには、みなさんそれぞれが自分のものとして4321という考え方を意識していただく必要があります。ぜひ、この4321をひとつの尺度として、自分自身の思考と技術を整理してください。そして、こういったことを積み重ねることで、みなさんが少しでも幸せを感じることのできるような職場にしていきたいと思います。本年もよろしくお願いします。

※「面白がる精神」「知的配慮のあるコミュニケーション」「コモディティ化への危機感」「勤勉」については、これまでもそれに近いことを何度かも発信しているが、また場をあらためて伝えていきたいと思う。なにより、重要なのは「コミュニケーション」と「勤勉」だ。当社のような仕事をしていると、いわゆる基本性能や強点は、企画・制作技術のようなものと規定しがちだけれど、そのさらに前提となる要素技術があり、それが「コミュニケーション」と「勤勉」だと思う。ただし、それは巧みな話芸を目指すものでもなく、学校のようなかたちで勉強をすることでもない。ではいったいどういうものなのか。一度、考えてみてください。