そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月17日(水)

2010年11月17日 | 昔日記
 会議なのだが、午前中から大学へ出て印刷、昼食は「五郎八」で「京にしん蕎麦」をたぐる。

 教室会議は12:10開始、なにしろ私が主任様であるからして、40分で議事を終了した。その後、提出書類の束を抱え事務所へ。嘱任申請書などなど、無事に処理を完了する。議事要旨も神速で作成、送信した。

 14:00から教授会。S君の博論は異議なく受理となる。あとは退屈の一語だ。N師匠にいつも触っていなさいと指導されたので、暇に任せひたすら袱紗捌きの練習をする。研究棟の建て直し工事の説明に入ると、副学部長殿がキンキン声で間断なく喋り続け、時折あほらしいギャグを交えたりするものだから、ついに我慢の限界を超えた。この人の講義を聴く学生は、まったくもって気の毒だな。

 卒論等の担当数一覧が出ている。担当学生ゼロの教員の氏名が落ちていたので、文句が出た。愚生がはなはだしい不人気教授であること、満天下に晒された恰好。カッコ悪い。

 新入生向け演習のテーマ一覧を見ていたら、「まぐわう××文学」とあった。何じゃこりゃ? 朝鮮史のR教授も笑っておいでなので、「まぐわう朝鮮史」「まぐわう英文学」「まぐわう心理学」…全科目統一したら面白いですねと言うと、あははと笑われた。まあ、ポルノ小説をテキストにして、新聞のインタビューにも得意になって答えていた御仁だからなあ。しかし、こりゃないぞなもし。まあ、「まぐわう」なんて、普通の人にはわからんかもな。「みとのまぐわい社会学」…う~ん、「鶺鴒と国文学」あたりのほうが意味深か。

 協議事項が終わり、報告事項に入る。学部長殿がだんだん余計なお喋りを交え始めた。もはや限界。17:30を過ぎたところで抜け出して、麻布十番へ。ぎりぎり、お稽古事開始時刻に間に合った。公演まではもう20日ほどしかない。

 A師匠に叱られながら練習、練習、また練習。終了後、いつものムーミン大のお2人に、Eさん、それから今日はA夫妻も一緒に「萬力屋」へ行く。久方ぶりに大将がおいでだった。そ~けい戦のチケットを買ったが、雨で中止になったと嘆いておいでである。ここの大将、愚生と同門なのだ。

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4 コメント

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忍草 ()
2010-11-18 09:25:58
袱紗さばきの練習とは、数寄の道ですね。

しられしな 机の下の しのふくさ わかみもかれぬ おもひありとは
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ふくさ (ガマ仙人)
2010-11-18 09:54:58
ふくさやといえば博多ですね。

昔、西山松之助先生は古い茶杓の艶が長年袱紗で清められた結果であるとの仮説を立て般若心経を唱えて百万回清められたそうです。銘「百万遍」。S城大の教授会の間も拭いていたらしい。まさに同等であられます。

きよめてもきよめつくせぬにこりよにふくさきもなきひとつたけかな
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メールが遅れないもので (ざあ)
2010-11-18 16:02:29
雲州先生;メールが何度やっても蹴られてしまいますもので、こちらにお返事を。

目録、お手元に届いたとのこと、遅くなってスミマセン。もっと早くにお届けすべきところ、失礼致しました。

新古今の注、二点あるらしいのですが、どうやら一点は行方不明らしいです…
しかし、ひとつはなかなかです。写真とる暇もなかなかありませんが、撮れたらお知らせ致します。これも、どこかで報告してあげなくては、ずっと陽の目を見ないだろう、
とは思っておりますがいつになりますやら…

どうか今後ともよろしく御指導ください。

とりいそぎ。ざあ
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蹴られる? (亭主)
2010-11-18 18:16:32
>ざあ様
それは失礼いたしました。
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