そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月6日(土)職員会議と非常勤の集い

2013年04月06日 | 校長は日々是口実

 午前中に職員会議があるため、新幹線の乗り換え駅へと向かう電車に乗り込んだら、事務職員のKさんとご一緒になった。なにしろ停まる列車は1時間に1本。選択の余地はあまりないのだ。新幹線駅に降り立てば、英語のM教諭も乗り合わせていらっしゃった。一緒に歩いて学校へ向かう。

 明日は入学式だが、天候が心配である。事務長と教務を集め鳩首対応を相談する。私は、最悪のケースを想定した対処を定めて、HPに掲示することを主張した。問い合わせが無いようにしなければならない。ところが、皆さん楽観的な見通しをお立てになる。だから、危機管理とはそういうことではないだろうが。それはもし中止にしたら影響は大きいが、事故が起こったら社会的ダメージは甚大である。規定時刻に警報が解除されていなければこれこれと決めるだけなのにといらいらしたが、結局大勢に従うこととする。こういうことだから、日本は戦争に負けたんだなあと思う。また負けるんだろう、きっと。

 職員会議は1時間で済ませなければならないところ、30分超過した。それで後のスケジュールが押し、非常勤講師の先生方にご迷惑をお掛けする結果となったのはまことに申し訳なし。私なんか、全然信用されていないことが、よく分かった。落下傘校長の悲しさよ。

 懇談会では蕎麦が出た。わんこ蕎麦か? はたまた、蕎麦好き校長へのサーヴィスか?

 最終的な終了時刻は15:00ぴったりに収まった。明日の天候も、さほどひどいことにはならぬようだ。杞憂に終わればそれでよし(でも、危機管理って、本来そういうもんじゃなかろう)。もう用はござんせんね?と教頭先生に確認し、帰路に着く。山里にある高校なので、桜の花はまだ美しく咲いている。源氏物語の若紫帖のごとし。妾(わらは)、悩みにわづらへり。

 新幹線の乗り換え駅で買い物をする。桜エビを売っていたから、ボイルしたものをもとめて帰った。お隣からは蕗の炊いたんをいただく。白あえには庭の木の芽をたっぷりと混ぜ合わせた。春の香りに充ち溢れた夕食を、珍しく家族うちそろって摂ることができた幸せ…。

 育休中のねこ教諭からお手紙が届いた。赤ちゃんは順調のよしにて、よかったですな。小さく産んで、大きく育てと申しますよ。