ユニバーサル開発設計事務所のブログ

自動車業界における開発、設計、原価低減、品質信頼性向上を対象とした開発設計業務を行っております。代表三谷のブログです。

福山市営競馬場内グランド利用開始について

2011-05-05 09:17:17 | Weblog
 赤字続きで廃止の色が濃い福山市営競馬場が、場内グランドの利用を許可する案内状を近隣の町内に配った(添付pdf;一部)。

 私が10年前までいた姫路では、1949年(昭和24年)に開設された姫路競馬場がある。この競馬場の正式な名は「姫路公園競馬場」で、競馬場全体が公園となっており、コース内側は野球場、球技場、児童遊園が整備され、馬場内公園への入り口も設けられている。私は、幼い子どもをつれて遊びに行ったり、職場のメンバーと野球の練習で利用した。

 福山市営競馬場も社会の娯楽の多様化で、売り上げが激減し、その社会変化についていけず現在に至っている。2010年に「福山市営競馬検討委員会」で廃止を前提とした答申をまとめることが決定され、9月29日に実質単年度収支の黒字確保が条件での事業継続が答申された。

 遅すぎたが背水の陣のひとつとして、今回のグランド使用が提案され実施されることになったのだろう。

 私が福山に来てからも、女性の入場無料の日が新設されたり、家族連れで入りやすいように絵が入場門周囲にかかれたり、夜のイルミネーションが増設されたり、季節はずれで近所を驚かせた(?)花火大会なども開催された。いろいろ入場者を増やすための努力はされていた。

 しかし結果に結びつかず、首の皮ひとつで繋がった今年度である。

 市民に親しまれる福山競馬を歌いながら、市民の気持ちに入り込めなかった今までの策である。

 私は今回のような開かれた競馬場の利用を提案してきたが、そのとき聞いたのは、福山でも競馬場を公開したことはあるが、年に数回の利用で中止になったと言う話だ。

 それは使わない市民が悪い(協力がない)と言うことで責任を市民転嫁して、それ以上の努力はせず、おそらく中止になったのだろう。

 今回はその反省をどのように考慮しているのか分からないが、状況を見守りたい。

 近隣町内会にはいくばくかの迷惑料が入っているが、近所に住む人にとっては、家の前の道、場合によっては個人の屋敷内へのタバコの吸殻のポイ捨てや予想紙の放置、馬の臭いや中国から持ち込んだ砂を消毒する消毒臭などから、競馬場は無くなるほうがいいのは、本音だろう。

 沈滞化し活力の乏しい福山の新しい起爆の場所として、2万人以上も入れるこの土地を活用することを企画したほうが、市全体としては、今後に生かせるのではないか。

 「福山市営競馬検討委員会」ではなく、「福山市営競馬跡地検討委員会」を立ち上げたほうがいいのでは?
コメント
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