史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

越生

2009年12月13日 | 埼玉県
(渋沢平九郎自決の地)


渋澤平九郎自決之地


自刃岩

 顔振峠を越えた平九郎が一人黒山に差し掛かったところで官軍の斥候隊に遭遇し、藁に包んで隠し持っていた小刀で抵抗した。しかし、衆寡敵せず利あらずと悟った平九郎は大岩に座して自刃した。自決之地の石碑は、後年一族の渋澤栄一、敬三らによって建てられたもの。その傍ら、自刃岩と刻まれた石が乗せられた平たい岩の上で、平九郎が自決したと伝えられる。
 この岩を覆うように一本のグミの木が生えている。自決した若者の血のような赤い実をつけるこの木を、地元の人たちは「平九郎グミ」と呼んだという。

(全洞院)


全洞院

 平九郎の首は、官軍により越生法恩寺の門前に晒された。首の無い遺体は、若者の死を悼んだ村人たちにより全洞院の墓地に埋葬された。


渋澤平九郎之墓

(法恩寺)


法恩寺

 渋澤平九郎の首は法恩寺門前に梟され、のちに寺僧たちの手で境内の林の中に埋葬された。法恩寺の墓地入口に、「渋沢平九郎埋首之碑」と記された石碑が建てられている。


渋沢平九郎埋首之碑

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