史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

赤城山

2016年11月20日 | 群馬県
(赤城山)


粕川
紅葉していれば絵葉書的写真である

 三連休の最終日、久しぶりに「晴れ」の天気予報だったので、赤城山をアタックすることにした。早朝五時に八王子を出発して、七時前に前不動駐車場に到着した。さすがにこの時間、登山客の姿はない。
 赤城山は国定忠治の「赤城の山も今宵限り…」という名台詞で有名であるが、実は黒檜山、駒ケ岳など複数の火山体の総称である。群馬県のほぼ中央に位置し、県下の多方面からその姿を見ることができる。妙義山や榛名山とともに上毛を代表する山の一つである。
 登山ルートも多数あるが、私の選んだのは忠治のみはり岩やかくれ岩屋など、国定忠治ゆかりの史跡の残る不動大滝コースである。


忠治のみはり岩

 最初に出会うのが「忠治のみはり岩」である。忠治があの名台詞を吐くのは講談の世界のことであるが、捕吏に追われて赤城山に身を隠したのは史実のようである。この岩陰で見張りをしていたかどうかは不確かであるが。


滝沢不動尊

 スタートから二十分ほどで滝沢不動尊を通過する。この不動尊は今からおよそ六百年前に創始されたという長い歴史を持つ。
 ここから道は眼下を流れる清流(粕川)に向かって急降下する。不動大滝や忠治の岩屋に行き着くには、この川を渡らなければならない。橋のような気のきいたものがあるわけではなく、野猿のように岩を伝って渡河するのである。というと、いかにも軽快に聞こえるが、実は一か月前に傷めた腰が完治しておらず、我ながら情けない格好であった。
 気合を入れて上流を目指したが、忠治の岩屋と不動大滝は、あろうことか土砂崩れと林道工事のため通行止めであった。通告によれば、来年の三月末までこの状態だそうで、また出直すしかない。
 瀧見の所という場所で、遠くに不動大滝を拝むことができた。今回はこれで良しとしよう。

(忠治温泉)
 前不動駐車場までの途中に忠治温泉「忠治館」がある。この施設は、江戸時代の旅籠風の建物であるが、国定忠治とどういう関係があるのか不明。


忠治温泉 忠治館
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