史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

「徳川家が見た幕末の怪」 徳川宗英著 角川ONEテーマ21

2016年02月26日 | 書評
著者徳川宗英氏は、御三家田安徳川家の十一代当主。祖母には島津忠義の四女知子がいるほか、母方の曾祖母は岩倉具視の娘という血縁を有している。さらに学習院初等科では長州征伐の際に斬首された長州藩の三家老の御子孫と同級だったというし、中等科ではジョン万次郎の御子孫と一緒だったという。
本書では幕末の「怪」と称して、二十五の「怪」を紹介している。「孝明天皇暗殺」とか「龍馬暗殺」など、これまでも様々な場で論じられてきたお題である。そういう意味では、特に新鮮味のあるものではなかったが、同じ話を徳川家の血縁の方の口で語られると、まるでその現場で見て来たかのような臨場感がある。これが本書の魅力であろう。

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