夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

バリアフリー小噺 「一郎の常識度」

2007-09-30 11:15:41 | 創作(etude)
 
 一郎 お母さん、ぼくねえ、職場の上司に注意されちゃった。

 母  何ていわれたの?

 一郎 お前は非常識だって?

 母  どうしてそんなこといったのかしら?

 一郎 常識ってどういうこと?

 母  社会人だったら覚えていないといけないことよ。

 一郎 例えばどんなことなの?

 母  そうねえ、バス停なんかで先に来た人から順に並んで待つでしょう。その順番を    無視して先に乗ろうとすれば、非常識って言われるでしょう。

 一郎 そう云えば、ことわざってあるよねえ。

 母  へえ。一郎は「ことわざ」なんか知っているの?
    どんなの知ってる?

 一郎 「親しき中にも借用書あり」

 母  それは、「親しき中にも礼儀あり」でしょ。

 一郎 じゃあ、これはどう。
    「備えあれば嬉しいな」

 母  それも違うじゃない。「備えあれば憂いなし」でしょ。

 一郎 じゃ、じゃこれは。「夏子とジーコには勝てない」

 母  「泣く子と地頭には勝てない」でしょ。
     ほかに知っていることは?

 一郎 「三人寄ればもんじゃ焼き」

 母  もう全部違うじゃない。「三人寄れば文殊の知恵」よ、それは。

 一郎 ぼくもお母さんから生まれた子だからしょうがないよね。そういうのって「トン    ビが卵産む」だよね。

 母  こりゃだめだわ・・・。「トンビが鷹を産む」よ。もう・・・。









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