わたしなんか
なんで
うまれたんだろう
わたしなんか
うんでほしく
なかったわ
わたし
うまれて
そんしちゃった
わたしなんか
なんで
うんだのよう
そんな
こどもの
問いに
母親は
どう
こたえるだろう
やどった
いのちは
だれでも
ひきうけるしか
ないのだから
いのちは
ははおやだって
ちちおやだって
じぶんのものだけでは
ないってことを
だれにも
おしえられなくっても
感じているのだった
おまえは
お父さんと
お母さんが
愛し合って
そうして
かみさまが
そこに
いのちとして
私たち家族に
さずかったのだから
おまえは
おとうさんや
おかあさんが
たいせつに
そだてているし
かみさまにも
見守られているんだよ
だから
おまえは
おまえ一人で
生きているんじゃないんだ
かみさまから
いのちを
さずかったから
いろんな
たのしいことも
つらいことも
感じることができる
かみさまは
おまえがこれから
すこしずつ
ひとりで
いきていけるように
みんなと
なかよく
くらしてゆけるように
こうして
おまえに
いろんな
こんなんを
くださっている
おまえは
それを
たいせつに
うけとめなくては
ならないんだ
「ありがとう」
そのことばは
困難があると書くんだ
その困難を
のりこえたときに
ほんとうの感謝のきもちが
そこにうまれるんだよ
こまったときには
「ありがとうかみさま」
そうとなえるんだ
そうすると
なんだかうちがわから
ゆうきがわいてくるんだ
おまえは
とても
かしこいこだから
きっと
それができるようになる
しあわせだと
かんじられるようになったら
ああ
いきているって
たのしいなって
きっと
おもえるときがやってくる
かみさま
わたしたちに
いのちを
くださって
ありがとう
自分が何故こうなったのかと
質問しました。
あの時の子供の目と私の心の中は
今でも忘れません。