夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

いのち

2009-06-28 09:33:59 | 創作(etude)

 わたしなんか
 なんで
 うまれたんだろう

 わたしなんか
 うんでほしく
 なかったわ

 わたし
 うまれて
 そんしちゃった

 わたしなんか
 なんで
 うんだのよう

 そんな
 こどもの
 問いに
 母親は
 どう
 こたえるだろう
 

 やどった
 いのちは
 だれでも
 ひきうけるしか
 ないのだから

 いのちは
 ははおやだって
 ちちおやだって
 じぶんのものだけでは
 ないってことを
 だれにも
 おしえられなくっても
 感じているのだった

 おまえは
 お父さんと
 お母さんが
 愛し合って
 そうして
 かみさまが
 そこに
 いのちとして
 私たち家族に
 さずかったのだから
 おまえは
 おとうさんや
 おかあさんが
 たいせつに
 そだてているし
 かみさまにも
 見守られているんだよ

 だから
 おまえは
 おまえ一人で
 生きているんじゃないんだ

 かみさまから
 いのちを
 さずかったから
 いろんな
 たのしいことも
 つらいことも
 感じることができる
 かみさまは
 おまえがこれから
 すこしずつ
 ひとりで
 いきていけるように
 みんなと
 なかよく
 くらしてゆけるように
 こうして
 おまえに
 いろんな
 こんなんを
 くださっている
 おまえは
 それを
 たいせつに
 うけとめなくては
 ならないんだ

 「ありがとう」
 そのことばは
 困難があると書くんだ
 その困難を
 のりこえたときに
 ほんとうの感謝のきもちが
 そこにうまれるんだよ

 こまったときには
 「ありがとうかみさま」
 そうとなえるんだ
 そうすると
 なんだかうちがわから
 ゆうきがわいてくるんだ
 
 おまえは
 とても
 かしこいこだから
 きっと
 それができるようになる
 しあわせだと
 かんじられるようになったら
 ああ
 いきているって
 たのしいなって
 きっと
 おもえるときがやってくる
 
 かみさま
 わたしたちに
 いのちを
 くださって
 ありがとう
 
 
 

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2 コメント

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似てます (りんご)
2009-06-28 21:13:39
子供が病気になった時に私に
自分が何故こうなったのかと
質問しました。
あの時の子供の目と私の心の中は
今でも忘れません。
返信する
りんごさんへ (なりたはるみ)
2009-06-29 06:54:14
 自分の病気を、あるいは障害を受け入れられるまでには、それ相応の時間が必要なのでしょうね。私は何故生まれたのかという根源的な問い。それがあったから今の自分がある。ネガティブな自分しか見えない時期があるのでしょうね。ぼくもありました。何も問うことのできない私の娘たちは、きっと語ることができたとすれば、一度はこの言葉を発するのではないでしょうか。何故そう思うのか?それは子も親も、共通事項なのかもしれません。「生きている」ことがすばらしいと、そう思えることが大切なのでしょうね。
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