夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

畑作業が始まった

2010-04-09 06:57:28 | 私と福祉とであいの旅
 農作業準備である。
 4ヶ月ぶりの畑である。昨年雪解け水の流入を防ぐために、側溝を掘って暗渠を入れた。見事にその効果は現れていて、内心ほっとしている。
 この畑も2年目に入り、今年の作付け内容を設計し始めた。昨年まではうつ病の女性や測量士のYさんなどの参加で何とか乗り切った。今年は農業高校卒業の青年が、スタッフの一人としてそばに居る。彼は小学校のときに不登校になったということで、図体はでかいのだが、なんとも弱々しく頼りない。ボクシング部に所属した彼の戦績は9戦で2勝7敗だった。そのうちの一勝は、不戦勝だから唯一の一勝が光っている。「何で勝てたと思う?」と面接で聞いたら、「怖さを知りませんでした」という回答だった。私はこの一言で、彼を育ててみたいと思った。もし彼の成績が逆であったら、ぼくはおそらく興味を持たなかったと思う。勝者の側の論理では、福祉の世界の視点に立てないからだ。「殴ったら相手が痛いだろうな・・・。」そういう思いを自分が殴られながら思うことこそが、福祉の一つの見方ではないかと思うのだ。
 彼にどうこれから自信をつけさせていくのか・・・それが問われそうである。

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