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いわゆる会計本が売れています

2009-05-24 05:48:06 | 経営全般
 企業会計についての本が売れています。地元新聞の売り上げベスト5(11~17日・ブックマンズアカデミー高崎店)第3位に「会計天国 今度こそ最後まで読める、会計で使える会計ノウハウ」になっています。

 このほか「財務3表一体分析法」、バフェットの財務諸表を読む力」など次から次へと会計本が出版されています。その特徴ですが、手軽に会計理論を経営分析を理解できるという内容となっています。

 会計は細部をコツコツと勉強し、それを積み上げて最終的に全体を理解できるという学問です。いわゆる簿記や仕訳という細部を勉強して、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書が理解でき、それで経営分析ができるいうことになっています。

 しかし、ノウハウ本は簿記や詳細な会計の理論がわからなくても会計がわかるということを売りにしています。

 ほんとうにそうなのでしょうか。私は「そのとうり」とも言えるし、「ノウハウ本は役に立たない」とも言えると思います。

 要は理解の深さの問題です。手軽に理解したことは手軽に理解した領域を超えることはできないし、苦労して時間をかけて理解したことは深い理解になるということです。

 決算書を作成するのは経理部でしょうから、他の経営者や管理者はその決算書の意味するところを理解できればよいということになります。いわゆる経営分析です。

 会計ノウハウ本は読者として企業経営者、管理者を想定しているので手軽に理解できる内容となっています。しかし、最近の本はより手軽に手軽にいうことになっていないでしょうか。実際は、しっかりとした会計理論を理解していないとわからないことも多いです。だから、「今度こそ最後まで読める~」などという書籍の名前になるのだと思います。

 私は簿記、会計理論の勉強をして決算書が読めるようになりました。それまでも経営分析はしていましたが、自分なりに決算書がわかり、経営分析の内容がわかるようになったのは、コツコツと簿記と会計理論を勉強してからでした。

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