「とめられなかった戦争、NHKさかのぼり日本史②昭和(加藤陽子著)」を読みました。
私は、昭和史にたいへん興味があるます。そして、昭和史に関する歴史学者では、加藤陽子東京大学教授の本が一番読み応えあります。
この本は、NHKテレビ番組で放映されたものですが、残念ながら私はこの番組を見ませんでした。
さて、この本の表紙裏には以下のように書かれています。
歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。満州事変から敗戦までの15年、政府と軍部が繰り返した「誤算」とは-。戦局拡大の要因を1944年→1941年→1937年→1933年の「指導者たち」の姿に見出す。
そして、「はじめに」に以下のように書かれいます。
この本は、2011年(平成23年)5月、NHK教育テレビ四回にわたって放映された「さかのぼり日本史 昭和 とめられなかった戦争」の内容に添って書かれています。番組の第1回の冒頭では、1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲で空襲被害を経験した方々による慰霊祭のようすが映し出され、第4回の最後には、国策として満州に送り出された開拓団の生き残りの方々による慰霊祭のようすが映し出されました。
このことからもわかるように、「昭和 とめられなかった戦争」を作製したディレクター岩田真治の意図は、なぜ戦争の拡大を止めることができなかったのか、なぜ一年早く戦争をやめることができなかったのかとの、繰り返された問いを、人びとの思いが今なお染みついた土地と史料から考えることにあります。
1944年に内容は、「マリアナ沖海戦・サイパン陥落」です。この敗戦時に、日本が敗戦による終戦を認めていれば、太平洋戦争で亡くなった3百万人の大半は助かったということは重いです。当時の日本の指導者の罪は、ひじょうに重いと思います。
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