TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

「どうすれば役所は変われるのか」を読む-その3-

2008-01-03 17:16:27 | 今週の一冊
今日も、「どうすれば役所は変われるのか」を読んだ感想を思うままに書きます。

 この本を読んで以下の3つを思いました。

1 トップの存在が改革には大きい
 トップがどのような人物であるかがやっぱり大きいのだなと思います。トップが改革の意思を持たなければ下の者は押して知るべしです。また、トップの「思い切ってやっれみろ」の一言が改革を推進していくのではないでしょうか。

2 業務の意味に納得すると意欲が盛り上がる
 人は増えない仕事は増えるで日々の業務に追われて業務をこなすのが精一杯になっているのが行政の実態です。なぜこの業務をしなくてはならないのかを考えたりもしません。周囲の人も業務の存在意義について考えてみようなどとは言いません。ここは一度、業務の存在意義を話し合って納得すると意欲は盛り上がりますというのはそのとおりだと思います。

 県税の徴収の意味がこの本に書かれていました。それは県民に対する公平感のために徴収があるのだということに私は妙に納得しました。

3 改革の継続するためにはどうすればよいか答えが見つからない
 改革を推進した県(三重県や長野県)の現在はどうなっているのでしょうか。長野県は田中知事が落選し普通の県になってしまったようです。三重県はどうなのでしょうか。本では北川知事のときにも職員には「やらされ感」があったと書かれています。その北川知事が新しい知事に交代している現状はどうなのでしょうか。あまり話題になることはありません。小泉首相の改革も安部首相以後は停滞した感じです。

 行政機関ではトップが変わると改革のスピードは鈍ります。どうしてなのか理由がわかりません。行政組織そのものの組織風土に問題があるのでしょうか。一過性の改革では職員にとっても住民にとっても徒労感しか残らない気がしします。この点について本の中で触れてもらいたかったです。
 
 

 
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿