TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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「中国化する日本」を読むその2

2014-01-24 19:23:14 | 今週の一冊

 与那覇潤氏の著書 「中国化する日本」を読んでいます。なかなか読み進むことができませんが、なかなかおもしろい視点です。

 この本の核は「中国の宋朝」です。この宋朝が「中国化」であると著者は論を進めます。表紙裏に書かれているように、「西洋化」、「近代化」、「民主化」の枠組みを放棄し、「中国化」、「再江戸時代化」という概念をキーワードに新しいストーリーを描き直しています。

 私は、「科挙」という制度がなぜ、日本には導入されなかったのかいつも不思議に思っていたのでdすが、その理由がこの本を読んで理解できたような気がしています。それは、古代、中世には、科挙を実施できるほどの学問レベルの者の数が圧倒的に不足していた。つまり、選抜ができるほどのレベルになかった。そして、近世は、身分制が確立して、科挙は避けられたということです。

 新自由主義は「中国化」という視点が、今後展開されるような論理展開ですが、それが的を得ているかどうか私の知的レベルではわかりませんが、次の頁を読み進めたい本です。

 そして、映画のことがときどき登場し、論を進めるのも、かつて映画好きだったわたしとしては、興味深く読める本です。


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