東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

差別があるところに公害

2012年08月21日 | インポート

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 胎児性水俣病の発生を証明し、カネミ油症、三池炭鉱CO中毒などにもとりくみ続けて、患者・被害者の信頼を集めていた原田正純医師が6月11日に静かに息を引き取った(享年77歳)。
 1300人もの市民が参列して地元熊本で「お別れ会」が開催された。9月29日(土)には追悼講演会が有楽町朝日マリオンホールで行われる。
 「公害が起きて差別が生まれたのだと思っていたが、どうも違った。差別があるところに公害が起きた、というのが実相ではないか」と語った原田さん。そのことは、沖縄にも、福島にも通じる。原発被害者の補償が始まろうとしている中、水俣病被害者の補償申請は、7月で終わり、幕引きをはかろうとしている。
 「人類にとって水俣病の経験は、かけがえのない負の遺産です」とも話していた原田さん。その遺産を生かせず、また政治と企業の論理(理念なき政治、道徳なき商業)によって引き起こされた原発事故をどんなに無念に思っていただろうと思う。

 ミナマタもオキナワもフクシマも差別のあるところに起きた公害ではないだろうかと、差別してきた東京にいて思う。

                 (フジ・藤)


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