東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

小沢昭一・大滝秀治・与謝野晶子

2012年12月29日 | インポート
20121013_152328今年亡くなった二人の名優の言葉。
小沢昭一「だから私たちの世代には『絆』ってのはちょっと怖い言葉なんです。耳にタコで、こりごりしてる。でも若い人たちには初めての新鮮な言葉なんでしょう。いつの間にか意味がすり替わらないように、気をつけなくちゃいけませんよ」「だから今回、『一致協力』とか『絆』なんてことが強調されるのが実はちょっと心配なんであります。いつかまた、あの忌まわしい『一億一心』への逆戻りの道になりゃしないかと、そんな気がするんですね」「第9条は残しておくといいね。あれは今から100年か200年ぐらいたったときに、日本ってそういうことを言っていたのか、ああ、その通りだと褒められると思う。絶対、そう思う」
大滝秀治「ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争…、戦争はずっと続いてます。犠牲になる人の身になって考えてみてください。今の日本人には、その危機感がありません。戦争の悲惨さを知らない日本人の安穏さは危険です。今は昭和初期と時代の雰囲気はかなり似てますよ」
「君死にたまふことなかれ。
旅順の城は滅ぶとも、
滅びずとても、何事ぞ、
君は知らじな、あきびと(商人)の
家のおきてに無かりけり。」与謝野晶子
有名な「君死にたまふことなかれ」の二連にある詩句だが、この泰然とした生活者の感覚こそ国を救うと明治の歌人に学ぶ。『領土問題』の行き着く先を、この後の日本の行く末を私たちは知っている。


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