東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

過ちて改めざる、之を過ちと謂う

2013年12月20日 | インポート

Photo
 海の上の診療所(フジテレビ)は中学生にも人気のドラマだ。そこで大阪弁の元気のいい女医を演じる藤原紀香さんの「特定秘密保護法」を危惧する発言(ブログ)を公安が調査していたという。
 「特定秘密保護法」が国民の知る権利と表現の自由を奪うものであることは明らかだが、すでに表現の自由については、ここまで抑圧されていることが、この過剰な反応でも明らかだ。
 藤原さんは、9月に以下の内容(抜粋)を自身の公式ブログに書き、パブリックコメントを求める呼びかけをした。

秘密保全法案を、各所で読んでみたらその適用範囲が曖昧なので、
そのようなスパイ行為にあたるものだけでなく、国が‘この案件は国家機密である’と決めたことに関しては、国民には全く知らされないことになり、
放射能汚染、被爆などのことや、他に、もし国に都合よく隠したい問題があって、それが適用されれば、私たちは知るすべもなく、しかも真実をネットなどに書いた人は罰せられてしまう。。。なんて恐ろしいことになる可能性も考えられるというので、とても不安です(>_<)
もちろん、日本を陥れるべくスパイ行為を働いた輩には罰を与えるべきだと思うし、そのようなスパイ行為が起きないよう なんらかの法案が必要となるとは思います。
が、原発の問題や放射能の問題は、国民が知るべきことだと思うので、その国家機密にあたる範囲がどこまでなのか、曖昧なのが問題なのだと思います。

このまま施行されてしまうと、「日本の国土がどれくらい汚染されたのか明らかにしたい」ということさえ、タブーになってしまう可能性があるとのこと。
国が、これらを「特定秘密」に指定すれば、反対の声を挙げている人たちや、真実を知ろうとして民間で調査している人やマスコミ関係者などが逮捕されてしまう可能性があるって。。。日本は民主主義国家ではなくなってしまうのかな(T_T)
私も自分の意見、パブコメに送らせていただきました。国民の一人として。
賛成の人、反対の人、みなさんそれぞれの考え方あると思うから、上記にある政府へのパブリックコメント、自由に書いたら良いと思う!(*^_^*)

東スポWeb(10/12)によると、

紀香登場で反響は大きかった。政府関係者は「なんで?と思いましたよ」と驚くばかり。それだけではない。公安が紀香の背後関係を調査したというから驚きだ。「この法案にはいろんな団体が反対しています。なかには公安の監視対象になっている団体もある。なので『念のためではありますが、藤原さんがそういった団体の影響で書いているのかどうかを調べました』と公安が言うんです。結論はシロ。純粋に心配だからそう書いたといいます」(永田町関係者)

また、テレビ朝日『報道ステーション』(10/25)で元北海道警察釧路方面本部長だった原田宏二さんがインタビューに答えて次のように発言している。

捜査権限を警察が持つわけですから、厳密には捜査じゃないのに、捜査と称していろんなことをやり始める。
原発のいろんな細部の情報というのは、間違いなく特定秘密になるでしょうし・・・プルトニウムは原子爆弾になると言われていて・・・
原発反対の運動は全国的に行われてる。運動を進めていく上で、政府の持っている情報を出せと迫る。それは犯罪行為にはならないかもしれない。でも、一つやり方を違えると教唆とか扇動とか罰則がある。知ろうとする行為が委縮する危険性がある。
秘密保護法違反になる、ならないじゃなくて、そういうことをやりそうな蓋然性が少しでもありそうな人をデータとして集めていくんですよ。
監視とかの対象になることはあるでしょうね。知らない間に。
事件として検挙するということよりも(警察は)それで揺さぶれるでしょ、相手を。
これ以上できないな。危ないな。そういうこと(政府情報を求める行為)をやめることもありうる。
つまり、警察が監視することで、いろいろな場面で人々が権力を批判したり、権力が持つ情報の公開を求めたりすることを踏みとどまらせる効果がありうる

 警察内部にいた人の発言だけに重みがある。特定秘密法は1年以内に施行される、安部首相自身が国民に丁寧に説明すべきだった言う以上、廃案にすべき法律である。
 過ちて改めざる、之を過ちと謂う
(キバナコスモス)