東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

谷中学、水俣学…

2013年08月12日 | インポート
Photo_2田中正造は、「足尾鉱毒事件」に出会い、金や物に支配され「立身出世」の熱に浮かされ、いかなる手段を用いても成功した者が勝ちという社会を批判した。その谷中での研究を「谷中学」と名付けた。それは「実践の学問」であり、どんなに知識があっても実践に役に立たなければ意味がないとした。

 この谷中学を継承して、水俣学が生まれた。昨年亡くなった原田正純さんは、「水俣病の歴史は足尾鉱毒事件と同じで、100年も200年も続く事件」「これほどの社会的な事件を、医学だけで解決できるわけがない…いろんな学問が自分たちの分野に水俣を映してみたときに何が見えるか…学問の枠を取っ払って、しかも、民衆も参加するような研究の仕方がいま、ものすごく必要なんです」(「原田正純の遺言」岩波書店)と語っている。
大学ぐるみで薬のデータを改ざんする医者、放射能を恐れるなと宣伝する学者など学問の荒廃から救うためにも、水俣学を継承した福島学が求められている。それは、教育学にも問われている。
アラゲハンゴンソウ