最近ではシックハウスの問題や住宅の密集に伴う火災の問題などで住宅の設備機器にかかるコストが増加している。
このシックハウス対策として、建築基準法に盛り込まれたのはまず建材について。
クロルポリホスの使用禁止とホルムアルデヒドを含む建材の使用面積制限。
よく言われるF☆☆☆☆建材は、ホルムアルデヒドに関するもの。
しかし化学物質は何もホルムアルデヒドだけではないし、新築と共に家具などを購入されると、まだまだホルムアルデヒドが大量に使用されているコトが多い。
これらの対策として、24時間換気の設置義務も発生している。
ようは居室部分に常に空気の流れを持たせるために小風量の換気設備を設置しなくてはならない。
各電機メーカーがこの換気設備をこぞって販売しているのだが、これがなんとも頂けないデザインが多い。すっきりと美しく見せようとするとダクト方式を選択し、さらに給気口(第三種換気の場合)も工夫して室内側の見栄もよくすることは可能だが、それには当然コストがかかる。
さらに最初に触れた火災に関して。
これも昨年6月の消防法改正で住宅用火災警報機(写真)の設置義務が公布された。
東京都では昨年10月から施行されている。
この住宅用火災警報機も頂けないデザインなのである。
しかもタチの悪いことに天井面(もしくは壁面)の中央付近につけてくれと言われる。
想像して欲しい。
夜、寝室で寝るとき、天井を間接照明で照らし、そのボーダーレスな天井を見ながらゆっくりと眠りにつく・・・と!そこにポコッと飛び出た物体が!なにやら刺々しい容姿で、まるで巨大な機械の中にはびこる悪性腫瘍のようだ。
もちろん機能性を考えるとそれを部屋の隅の見えない部分に追いやるようなことはできないのはわかる・・・。
であれば、もう少し人様に見せても恥ずかしくない容姿にしてほしいのだが。
最近では電化製品などでも著名なインダストリアルデザイナーを起用して美しい製品が増えている。是非ともこの24時間換気設備と住宅用火災警報機も美しい容姿をもった製品を「早急に!」販売してもらいたい。
どうです?三菱さん(父が三菱なので・・・)あたり、ツツイにやらせてみませんか?
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