イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

田野畑の避難所から電話が・・・

2011年04月19日 | 被災地から
昨夜7時過ぎ、田野畑村で被災した釣り仲間の大泉君から
ようやく携帯電話から電話が入った。
避難所は携帯の電波状態が悪いので、仕事の帰りに立ち寄った場所から
電話をくれたらしい。

前回のブログでも書いたとおり、大泉君と家族全員は無事だったが、
家は津波にすっかりとさらわれたという。
今は、避難所となっているアズビィという施設の一室に家族全員で
避難所暮らしをしている。
施設の一室を大泉一家だけで使用させてもらっているので、ありがたいという。

彼が勤めている会社は、国道沿いにあるので全く無事だったそうだ。
彼の仕事は水道工事関係なので、震災後は休む暇も無いほど忙しいと言う。
プレハブの仮設住宅工事が一段落したと思ったら、
今度は木造の仮設住宅を30戸も造ることになり、
その段取りでますます忙しくなるという。
被災した各地では仕事をなくした被災者が多い中、
何よりな事だ。

ただ・・・釣り道具の一切が流されたらしい。
とはいえ、諦めの悪い(?)彼らしく、瓦礫の中から
今シーズン新調したばかりのウエーダーが無事で見つかったと笑っていた。
ロッドは、これから僕や仲間たちから何本も集まるだろうから心配はしないが、
津波に呑まれた彼の大切な思い出の品々は戻ってはこない。
彼がこつこつと揃えたフライタイイングの一式も流されたが、
それはこれから僕と僕の仲間たちの方で何とかするさ。

もう一つ彼が気になることを言っていた。
「ちゃんと喰ってるか?」と聞いたら、
「救援物資がここまでは届かないので・・・・」と言う。
救援物資の配送も陸前高田、大船渡、釜石、大槌、宮古などの
ニュース報道されているところにはゆきとどき始めたようだが、
彼が非難している田野畑村や野田村など沿岸北部には、
まだまだゆきとどいていない。

どうか、彼らが暮らす沿岸北部の被災地にも目を向けてほしい。
そこにも沿岸南部の被災地の人々と同じように
避難所で暮らす子供たちや高齢者が復旧を待って耐えているんだ。
どこぞの救援物資の集積基地では、
救援物資が山積みにされているらしいが、
なんだったら僕が運びましょうか・・・・声掛けてください。
お呼びが掛れば伺いますよ!