雪不足のお陰で、北上市の白鳥飛来地として知られる大堤の白鳥も
餌探しには困らないようで・・・
大堤近くにある北上翔南高校近くの牧草地に群れを成していた。
毎年この牧草地は、クロスカントリー・スキーをする人々の絶好の練習場なのだが、今年はこのように渡り鳥たちの餌場になっているようだ。
なんだか不思議な風景だった。
この日は、和賀川漁協の副組合長で、釣りクラブ「楽笑会」の重鎮・高橋博美さんの猟師小屋に呼ばれ、軽く一杯・・・という心積りだった。
案の定、一ヶ月の北海道滞在から帰ったばかりの博美さんはご機嫌で、
持ち帰った鹿のスペアリブや仲間が作った手作り豆腐を肴に飲み会はすでに始まっていた。
毎年のことだが、彼はこの時期ほとんど北海道十勝まで「エゾ鹿」猟に出掛ける。その一ヶ月の間、一週間交代で北上の猟師仲間が入れ替わり立ち代り、北海道に入る。そして年間目標の鹿を捕獲し、上質な肉は冷凍で持ち帰り、枝肉などは北海道の契約冷凍倉庫に預けているのだという。
それが、僕が販売を任されている「鹿肉缶詰」になる・・・という寸法だ。
一ヶ月間同じ宿に泊まっているのだが、その食事が「飽きる」のだそうだ。
毎日ではないにしろ、とにかく「カニ」ばかりの晩飯で、最初の1~2日は良いのだが、3日目から匂いをかぐのも嫌になるそうだ。
泊り客が彼らだけの場合は、カニは出ないそうだが、一組でも客が加わるとまたしても「カニ尽くし」になるそうだ。
「飽きるほどカニ食いたい」などと僕が軽口を叩こうものなら、
本気で怒って「来年はお前も連れて行くからな!」と脅される始末。
美味しいものは、たまに食うから「美味い」のだろう。
久々に北上の猟師小屋で、野生の匂いを放つ男達と笑いあいながら飲んだ。
なんだか僕自身の野生も刺激され、眠っていた臭覚が蘇ってきた。
岩手の渓流解禁まで一ヶ月。
そろそろ新しい冒険の準備を始めよう。
餌探しには困らないようで・・・
大堤近くにある北上翔南高校近くの牧草地に群れを成していた。
毎年この牧草地は、クロスカントリー・スキーをする人々の絶好の練習場なのだが、今年はこのように渡り鳥たちの餌場になっているようだ。
なんだか不思議な風景だった。
この日は、和賀川漁協の副組合長で、釣りクラブ「楽笑会」の重鎮・高橋博美さんの猟師小屋に呼ばれ、軽く一杯・・・という心積りだった。
案の定、一ヶ月の北海道滞在から帰ったばかりの博美さんはご機嫌で、
持ち帰った鹿のスペアリブや仲間が作った手作り豆腐を肴に飲み会はすでに始まっていた。
毎年のことだが、彼はこの時期ほとんど北海道十勝まで「エゾ鹿」猟に出掛ける。その一ヶ月の間、一週間交代で北上の猟師仲間が入れ替わり立ち代り、北海道に入る。そして年間目標の鹿を捕獲し、上質な肉は冷凍で持ち帰り、枝肉などは北海道の契約冷凍倉庫に預けているのだという。
それが、僕が販売を任されている「鹿肉缶詰」になる・・・という寸法だ。
一ヶ月間同じ宿に泊まっているのだが、その食事が「飽きる」のだそうだ。
毎日ではないにしろ、とにかく「カニ」ばかりの晩飯で、最初の1~2日は良いのだが、3日目から匂いをかぐのも嫌になるそうだ。
泊り客が彼らだけの場合は、カニは出ないそうだが、一組でも客が加わるとまたしても「カニ尽くし」になるそうだ。
「飽きるほどカニ食いたい」などと僕が軽口を叩こうものなら、
本気で怒って「来年はお前も連れて行くからな!」と脅される始末。
美味しいものは、たまに食うから「美味い」のだろう。
久々に北上の猟師小屋で、野生の匂いを放つ男達と笑いあいながら飲んだ。
なんだか僕自身の野生も刺激され、眠っていた臭覚が蘇ってきた。
岩手の渓流解禁まで一ヶ月。
そろそろ新しい冒険の準備を始めよう。