イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

2010年 岩手の渓流シーズン終幕

2010年09月30日 | 釣り師の独り言
シーズン最終日の夜。
早春の3月から始まり、長い梅雨から猛暑の夏、
そして短い秋へと続いた7ヶ月間を改めて振替ってみた。

今年の僕の解禁は、3月7日の甲子川だった。
春のヒカリ釣りは、甲子川、気仙川、盛川を中心に
4月下旬まで毎週のように沿岸河川に通った。
5月の連休から6月の上旬までは、会社事務所の移転で
ほとんど釣りには出掛けられなかった。

それでも6月には、東京の旦那と岩泉の川のほとりでキャンプはできた。
しかし、とにかく暑い夏だったので7月・8月はほとんど釣りにならなかった。
ようやく8月下旬に岩泉のルアー大会参加のために釣りキャンプが出来た。
9月になって週末1日だけ竿を持って出掛ける気分になれた。
そして、今年2度目の東京の旦那との岩泉キャンプが、
シーズン最後の釣行となった。

振り返れば、今年ほど竿を持つ時間が短かったシーズンはない。
釣りに出掛けた日数は、およそ30日程度。
まぁ、それでも7ヶ月で30日なら、1週間に1日の釣りという事か・・・
でもシーズン中60日は釣りに出掛けていた5年前に比べたら
本当に釣行回数は激減した。
それだけ野に出掛ける機械が減ったのだろう。

僕にとっての釣りは遊びだけではなく、自然の息吹を感じる作業でもある。
そこから番組のヒントや仕事のキーワードを探してきた。
ハタから見れば、事務所の机に座りPCをにらんでいれば
仕事をしているように見えるかもしれないが、
それでは岩手の田舎に暮らし、何かを創造する意味が無い。
朝は野にあり、夕に机に向かう暮らしが僕らしいと思う。
ちょいと反省させられた。

何はともあれ、岩手の渓流シーズンは終わった。
それでも10月からは、キノコ採りやら海のカレイ釣りなど、
野に出る楽しみはまだまだある。
それに・・・今シーズンの釣果を燻製する大仕事も待っている。
オフシーズンに入るとはいえ、5ヵ月後の3月には、
また川が開かれる。
この5カ月は長いようで、実は案外短い。
これからもオフシーズンの楽しみのアレコレを書き続けていく。

さて、とりあえずこんどの土曜日は、アミタケ採りに行こうと思う。
キノコの山は、さてどんな塩梅だろう・・・・。


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我が家の稲刈りも終了

2010年09月28日 | 釣り師の独り言
26日、晴天の日曜日、予定通り我が家の稲刈りを実施。
ジジババと長男&次男、僕の家族総出で朝から準備に取り掛かり、
朝露が乾いた頃合を見て、コンバインを出動。時間は午前10時。

今年の田んぼは、稲の生育が早かったせいもあり、
例年になく稲の倒伏が目立った。
この倒伏した稲を刈るのが少々厄介だった。
何しろ稲の根元が見えないからコンバインの歯が美味く当たらない。
更に機械のトラブルで、何度かエンジンを止める事になったので
今年は例年よりも1時間は余計に時間を取られた。

とはいえ、家族総出のお陰でなんとか一日で3反弱の自前の稲刈りは終了。
刈り取った米は、二人の息子が夜7時までかけてJAに納入。
年に一度の我が家のイベントは無事に終了した。
その夜は、息子達とプレミアムビールで打ち上げ、
晩飯は、友人からもらったアミタケ&ハツタケがたっぷり入った芋の子汁と
気仙沼の叔父から届いたカツオを捌いて刺身にして美味しく頂いた。
その晩は、心地よい疲れもあってオヤジはまたしても酩酊した。

そんな訳で、そろそろ「新米」をお届けできるシーズンになった。
新米についてのご案内は、後程このブログで!
今年の新米は自信があります。よろしくお願いします。


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安家の森で朝をむかえた

2010年09月26日 | 釣り師の独り言
安家川沿いの氷渡洞近くにある山小屋で今年も九月の朝を迎えた。
この氷渡洞は、新しい鍾乳洞が発見されたとNHKでも紹介された。
その映像は、想像を絶するほど美しく、こんなに身近な洞窟の奥が
あんなふうになっているとは・・・と驚かされたものだ。

そんなこともあって、この山小屋に泊ると毎回のように探検隊の方々と
朝に遭遇し、挨拶を交わしたりする。
僕達が寝袋を抜け出したのは、午前8時。
東京の旦那は、約11時間熟睡した事になる。
相当にお疲れだったのだろう・・・・。

軽い朝食の後、近くのポイントに竿を出してみたが、不発・・・。
そこで、いつもは行かない安家川の上流を覗いてみる事にした。
この川は、日本でも唯一堰堤やダムの無い「原始河川」と言われている。
確かにありのままの自然が形作っている河川だ。
川沿いの道を奥へ奥へと進むと森も深くなり、もうここから先民家など
無いだろう・・・と、思ったところに畑があり民家がある。暮らしがある。

そんな場所に車を止めて、川を歩いてみるが・・・釣れるのはチビばかり。
川は美しく、水も透明で綺麗なのだが・・・・魚が小さい・・・
それならば、ダメモトで小本川本流へ回ろうと、
峠を越えて小川界隈を目指した。

前日の増水した水位よりも水かさは減っていたが、
それでもいつもより流れは速い。
しかし良く見ると小さいながらもライズがある。
そこで旦那にそのライズを釣ってもらっている間に昼食の準備をした。
メニューは、袋ラーメン「天ぷらそば」&放し飼い鶏卵の目玉焼き&ゆで卵。

昼食後に、僕もその場所で竿を出してみたが、ここもチビばかり・・・。
この時点で日没(イブニング)まで4時間。
この季節は、午後6時にはフライが見えなくなる。
それならば、今シーズンの締めくくりは大川にしよう、と合意し一路大川へ。

勇んで峠を越えたのは良いが、目指すポイントはことごとく増水でアウト!
わらにもすがる思いで、初めての場所を覗いてみると・・・・意外と良い流れ。
実はその場所が、二人にとって今シーズン最後のパラダイスになった。
最初は小物のライズしか見えなかったが、良く見ると重たいライズもある。
そこにフライを流すと・・・大型の山女魚が出た。
交代で旦那がフライを流すと・・・・大型の岩魚が出た!!
更に旦那は立て続けに中型の山女魚を釣りあげ、
なにやら感慨深げに川を見つめた。

「やっぱり大川は裏切らないなぁ~」と旦那はつぶやく。
増水しているとはいえ、濁りの無い流麗な川の流れ。
岸辺で流れを見つめていると、漂う魚のにおい。
見上げる森は深い緑に覆われ、吹く風は言いようもなく爽やかだ。

その後、イブニングまで大川で釣り、
フライが見えなくなったところで竿を納めた。
今シーズンもまた、東京の旦那と二人、
岩泉の大川、小本川、安家川でシーズンを終了した。
考えてみればとても贅沢な釣りの旅なのかもしれない。

東京の旦那は、フライフィッシングが趣味で特技だが、
釣りは、岩手でしかしない。そう決めてからもう10年にもなる。
現にフィッシング・ベストも竿もウェーダーも、僕が保管している。
まぁ、そんな一途なフライマンが一人ぐらい居ても良いと思う。
北東北には素敵な川が沢山あるけれど、
やっぱり僕も岩手の川でしか釣りをしていない。

いよいよ4日後には永い禁漁期にはいる。
さぁ、来シーズンは何回旦那と釣りにいけるんだろう?
来年はどんな旅になるのか・・・・
盛岡駅までの帰り道、僕が制作してきたラジオ番組
「野遊び倶楽部イーハトーヴ」の最終回を聴きながら、
終わりがあれば、新しい始まりもあるのだと旦那に諭された。
いろんな意味で東京の旦那の心遣いと優しさに救われた旅だった。
ありがとう。哲ちゃん。



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秋の岩泉を釣友と釣ってきた

2010年09月25日 | 釣り師の独り言
岩手の渓流釣りシーズンもあとわずかとなり、
今年も東京に暮らす友人と恒例のシーズン最終釣行のため岩泉に行って来た。

釣友である万渓巌こと大石哲也氏も今年はかなり多忙で、
釣行直前まで仕事に追われていたらしく、23日朝の新幹線の
到着時間さえ前日まで連絡が無かった。
前日の午後にようやく23日朝9時44分盛岡着とのメールがあり、
それから様々な段取りを整えた。

盛岡駅に迎えに行くと、なんと東京の旦那は「半袖ポロシャツ」姿!
東京は前日まで猛暑日だったとはいえ・・・盛岡の朝の気温は12℃。
更にこれから向かう岩泉は、もっと気温が低いはず。
旦那の着替え用のバッグにフリースのシャツを入れていたので、
まぁ釣りには支障は無いが、前夜の深酒で感覚が鈍っていたようだ。

盛岡でキャンプ食材と酒をたらふく買い込んで、一路岩泉を目指す。
道中は、旦那のこれまでの仕事の話やらこれからの仕事の話・・・。
そしてもしかすると、岩手に居ても旦那の手伝いが出来るかもしれない・・・
そんな可能性の話などなど。本当に勉強になる。刺激になる。感謝!

23日は奥州市を出る時から小雨がパラついていたが、岩泉に到着しても
小雨は降り続いていた。
たいした雨じゃないだろうとタカをくくっていたが、小本川本流は笹濁りの増水!
それならば大川はどうだろう?と、祈るようなきもちで峠を越えた。
大川・釜津田界隈は、増水していたが水は透明だった。
そこで、普段は通り過ぎる浅瀬はどうかと覗いてみると・・・・
そこが絶好のポイントに変わっていた。

そぼ降る雨の中、久々に二人揃って川に立った。
さぁ~て魚は出るだろうか???と半信半疑ながらフライを流すと・・・
早速、旦那にチビながらも山女魚が出た。
その後もそこそこサイズの山女魚やら岩魚がそれぞれの竿を絞った。
カッパを着込んではいたが、実に快適な釣りだ。

ここが、これほどならいつもの大場所は相当だろうと意気込んで、
いつものポイントに向かうと・・・・先客が入っていたので諦めた。
その後も何箇所か大川のポイントを見て回ったが、増水でことごとくNG。
時計を見ると午後3時過ぎ。

ならばいっそのこと今晩泊る安家の山小屋に向い、
イブニングまで安家川を釣ろうという事になった。
大川から峠を越えて小本川本流の小川地区へ抜け、そこで食材を買い足し
そこからまた峠を越えて安家川へ出た。

新築なった岩泉役場安家支所で山小屋の鍵を受け取り、
旦那を元村の大場所に残し、僕だけ山小屋へ向かった。
山小屋に荷物を下ろし、イブニング上りの晩餐のために炭を起こしておいた。
それから元村の大場所で旦那と合流したのが午後5時。
それから約1時間、イブニングライズの釣りにはまった。
しかし、旦那も僕も小型ばかりで、イブニングライズの釣りにしては、
イマイチの釣りだった。
釣り意地の汚い僕は、それでも納竿直前にやっと中型を1尾だけ上げた。
川から上り、山小屋へ向かう途中に温度計があるが、その時の気温は8℃。
寒いはずだ。

山小屋に着くと早速ビールで乾杯し、旦那は炭火で豚トロ&タンの塩胡椒焼き。
いつもの様にホルモン鍋が出来上がるとバーボン・ロックで再び乾杯!
闇語りを深めながら杯を重ねようと思っていたが・・・
前夜の寝不足のせいか・・・東京の旦那は午後9時には寝袋にもぐりこんだ。
仕方がないので、僕一人で安家川のせせらぎの音と旦那の高いびきを聞きながら
またしても酩酊した。

しかし・・・旦那が寝袋に沈む前に二人で見上げた満月は格別だったね。
安家の森から見上げた満月は、希望を孕んでいるかのように
大きく暖かな光を放っていた。

翌日につづく・・・・・



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FM岩手「野遊び倶楽部イーハトーヴ」が・・・

2010年09月22日 | ラジオの話
ついに、今週金曜日の放送をもって終了となる。
24日の放送が最終回・・・。
放送打ち切りの理由は、ひとえにスポンサー不足ということだ。
まぁこのご時世、仕方のないことと思うが・・・・

1994年5月から「イーハトーヴ釣具店」として番組が始まり、
1998年9月までの4年半、マッハランドさんの提供で放送。
その後、2年半の充電期間を経た後、2001年4月から
「続・イーハトーヴ釣具店」として再スタートし、2005年1月から
タイトルを「野遊び倶楽部イーハトーヴ」と改訂した。
そしてここまで、足掛け16年・・・・
村田久さん、小田加代子チャン、僕とメンバーも変わらず・・・・
まぁ良く続いたものだ。

番組が始まった当時、村田さんは52歳、僕は37歳だった。
それが・・・村田久さんは御ン年68歳・・・・
加代ちゃんは、この間に40歳で長男・太陽君を出産した。

これまでの番組の歩みやら、ゲストの話などを振り返ると、
ちょっとした出版物でも出来そうな気がするが・・・
落ち着いた頃に考えてみよう。

ブログ仲間のJJさんから、「バックナンバーは聴けないか?」との
コメントがあったが、釣り師.comというサイトに番組のページが
あり、その中に過去の番組音声をアーカイブしている。
(但し、版権の都合で楽曲は削除しているが・・・)
宜しければそちらも回ってみてほしい。
http://www.tsurishi.com

来月から少々お休みを頂くが、いずれ近いうちに
次の展開を試みたいと考えている。
16年前に、全国に先駆けて岩手の田舎から、
釣り師の視線で自然環境を見つめ、
ラジオから警鐘を鳴らし、世に問いかけてきた。
その試みは、ここで終わって良いはずがないとも思う。

次の展開のためにこれから準備を進めていきたい。
皆さんのご協力をこれからもよろしくお願いします。



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今年初めての奥羽山系の川へ

2010年09月21日 | 釣り師の独り言
昨日の午後、どうしても綺麗な水の川に行きたくなって、
今年初めての奥羽山系の川に行ってきた。
場所は、和賀川水系の尻平川。

午後2時半に現地に着いてみると、川のほとりに先客が・・・
遅い昼食の最中に声を掛けると、橋の袂から上流を狙うという。
それならば下流に入っても良いか・・・と聞くと笑顔で答えてくれた。

早速、下流の駐車帯に車を止めていつもの場所から入渓。
流石に尻平川の水は綺麗だ。がしかし・・・・
魚の出はかなり渋い!
おそらくこの連休中に何人もこの流れを踏んで歩いたのだろう。
大場所でようやく18cmの山女魚をかけたが、そこからパッタリ。

約300mほど釣り上ったが、釣れたのはチビを含めて3尾だけ。
まぁ、この綺麗な流れを久々に歩けただけでもよしとしよう。

今週23日には、東京の旦那が久々に岩手にやってくる。
今年の締めくくりもまた、岩泉の安家になりそうだ。
さて、彼の闇語りでどんな話が聞けるのか・・・・楽しみだ。



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気が付けば後10日で禁漁・・・

2010年09月20日 | 釣り師の独り言
今月に入ってようやく秋らしい風が吹くようになった。
渓流シーズンも残りわずかとなったこの頃になって、
やっと川に行く雰囲気になった。
そこで、先週の日曜日に気仙川に出掛けてきたが増水気味で、
いつものポイントはとても太刀打ちできそうに無かったので
上領域と支流を回ってきた。

岩魚狙いだったが、最近はどこもかしこも山女魚だらけ・・・
どうやら気仙川の岩魚も自然孵化だけに頼っていられない状況らしい。
これまでも岩魚の稚魚放流はいくらかしてきたようだが、
山女の放流量の5%にも満たない量では、とても追いつかないようだ。

気仙川の土倉あたりを歩きながら、ふと・・・・
十年前に亡くなった年上の釣友の事を思い出した。
彼が元気だったあの頃、彼の奥さんと僕と三人でこのあたりで、
岩魚ばかり釣っていた。
フライを覚えたての僕でも面白いように釣れた。型も良かった。
散々釣り荒らした翌日、同じ場所に入っても釣れた。
そんな時代があった。

あの頃に比べたら土倉界隈の上流域は、深場が埋まり浅瀬ばかりになったので
いくら岩魚を放流しても居つく事は無いだろう。
気仙川の上流に完成した仙人道路の影響だろうが・・・・
遠野・釜石間を短時間でつなぐこの道路は、地域住民の悲願でもあったが、
その便利さの代償として、気仙川は昔の面影を失くしてしまった。

ちょっとセンチになったが・・・・
地元の釣り仲間のコメントによると、本流域では大山女魚が釣れているとか・・・
33cmを釣ったという豪快なコメントがあった。
なんでも「バシャバシャ」やっているらしい。
今年の締めはやっぱり気仙川になるんだろうなぁ~。



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