イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

第15回北海道・北東北四道県知事サミット

2011年11月25日 | 被災地から
11月18日(金)、北海道苫小牧のホテルニドムを開場に
今年も、四道県知事サミットが開催された。
この4人の知事さんが集まるときに、毎年恒例のJFN系列の
民放FM4局共同制作のラジオ番組「Beyond the Border」が
制作されてきた。

例年なら、このサミット本番終了後に、別室を特設スタジオにして
ワイワイと和やかに収録するのだが・・・
今年は、終了後に時間が取れない知事さんばかりで、仕方なくではあるが、
サミット本番の発言を中心に番組を制作する事になった。

というわけで、前夜のフェリーで朝の7時に苫小牧フェリーターミナルに着き、
その後すぐさまホテル・ニドムまで・・・。なんと車で20分程度。
AirG(FM北海道)のスタッフとの集合時間、10時まで2時間も待つ。

全てが終了したのが4時半で、僕が会場を出たのは午後5時。
さてそれからが長かった。
帰りのフェリーは、深夜24時苫小牧発。
電車なら、その時間までどこかで酒でも飲んでいれば良いのだが、
あいにく車移動なので酒も飲めない。
苫小牧市内を回りながら、お手頃系のすし屋で晩飯を頂き、
その後は、土産物屋で酒肴を求め、とりあえずフェリー埠頭で酒盛りを決め込んだ。

24時出船とはいえ、23時頃には乗船が始まり、
早速展望室に寝場所を決めて、そこでまた一人で酒盛りをして、
消灯時間には、寝袋にもぐりこんだ。
寝袋だけでは心もとなかったので、いつものキャンプ同様に
長座布団を下に敷いて寝たので、2等室でも快適だった。

翌朝、7時半に八戸港に着き、その脚で陸奥湊駅前の朝市に立ち寄り
刺身で朝食を頂き、自宅へのお土産を買い求めた。
流石に陸奥湊の朝市は、安い!美味い!活きが良い!!!

しかし、この旅の疲れからか、その後3日間風邪でダウンしてしまった。
まだ、全快には至っていない・・・。トホホな話だ。

明日の夜から北海道

2011年11月16日 | 被災地から
毎年恒例の北海道・北東北四道県知事サミットが
11月18日に北海道の苫小牧で開催される。
そこで、毎年そのサミット後に知事さん達がフリートークする
ラジオ番組を制作し放送してきた。
「Beyond the Border」というタイトルの番組で、
AirG(FM北海道)FM青森、FM秋田、FM岩手の4局の共同制作。
で、毎回僕がディレクターを仰せつかっている。

今回は、17日の夜、八戸発のフェリーで苫小牧に18日の朝に入り、
本番終了後の18日の深夜に苫小牧発のフェリーに乗って19日早朝八戸着。
というすべて「フェリー泊」の出張だ。
ラジオ受難の時代を象徴するような過酷な制作現場でしょ。
まぁ、北海道へのフェリー移動はいつもの事なので、僕は平気ですが・・・

今回の四道県知事サミットのテーマは「東日本大震災からの復興」だから
4人の知事さんから前向きなお話が聞ければ、それで充分だと思ってる。
有名な苫小牧のホテル・ニドムが会場だそうなので、
そこを見学するだけでもいいか・・・という感じの呑気な出張。
今月は少々スケジュールがタイトなので、
ちょっとした息抜きの旅、というつもりで行ってくるよ。


そうそう
ゆんぼさん、さなちゅんサン、Gの高橋さん
コメントを頂きながら愛想無しですみません。
今後ともよろしくです。

中国江蘇省演芸集団被災者チャリティ岩手公演 無事終了

2011年11月14日 | 被災地から
又しても報告が遅くなったが、
11月10日、被災地岩手の県都「盛岡」の市民文化ホールで
表記のイベントが行なわれ、僭越ながらイベント制作も手掛ける僕も
舞台周りの担当を仰せつかった。

この公演は、中国江蘇省演芸集団のご厚意で、
東日本大震災の被災者を支援するため、
収益の全てを被災地に寄付することを目的とした催しで、
中国江蘇省演芸集団から40名が来日して行われたものだ。

当初、チャリティとはいえ「中国の伝統芸能」的なイベントで
集客できるのか・・・と実行委員会内部でも懸念はあったが、
ふたをけて・・・ビックリ仰天!
当日は、中国江蘇省演芸集団の舞台を見たいと集まった人たちでいっぱいになった。

「東日本大震災で苦しむ被災者支援のためのチャリティ公演ができないか」との
中国のみなさんの申し出に、
「ありがとう、共に被災者のために」と100を超える団体と120名を超える
岩手の有志達が市民レベルで実行委員会をつくり立ち上がった。
そして6か月取り組んできた結果が、ここに結集した。
僕も微力ながら専門分野という事でステージ運営に協力させて頂いた。
開場時間が迫るまで熱心に続けられるリハーサルをなんとか時間内で納め、
開場した瞬間、なだれを打って入場する人の流れは、当分忘れられない。

有料イベントではビッグネームのアーティスト以外大量動員の難しい岩手県で、
1500席のホールをいっぱいにするイベントは並の努力ではありえないことだ。
実行委員会のメンバーの努力と中国江蘇省演芸集団の熱意があればこそ
実現したイベントで、久々に達成感を感じたイベントだった。

従って、当初は義捐金目標額を「50万円」程度としていたが、
なんと約150万円もの義捐金を贈れる事になった。
出来る事なら、このようなイベントを継続的に重ねていく事が
望ましいと思うのだが・・・・

三陸きぼう海岸 取材から

2011年11月07日 | 被災地から
11月4日放送のFM岩手「三陸きぼう海岸」では、
大槌町吉里吉里に暮らすアーティスト「RIA+ノリシゲ」の
大砂賀宣成(のりしげ)さんの話を聞いてきた。

宣成さんは、兄の一成さんと奥さんのRIAさんと三人だけで
手作りのカフェバーを被災地の真ん中にある自宅の跡地に作り上げた。
材料は、浜の廃材やら瓦礫の中から調達したり、
製材所の端材を譲り受けたりして、ほとんど経費をかけずに完成させた。

10月18日から営業を始めていて、
毎晩、近所の叔父さん&叔母さんたちやボランティアの方々が
コミュニケーションの場所を求めて集まってくるという。
みんなこんな場所を求めていたのだろう。
なんとも言えない暖かい空間だった。

大砂賀兄弟は、震災前はそれぞれ首都圏で生活し、
音楽活動を続けていたが、見る影も無い故郷の風景を目の当たりにして
首都圏で生活する意味が無い事に気づいたという。
現在は、両親と兄上が仮設暮らしで、
ノリシゲさん家族は、自前のプレハブに住んでいる。
そして、ステージの声が掛れば、店を休んで出かけるという。

彼らが歌う「歩きましょう」は、今県内の様々な場所やメディアで
復興の応援歌として流れている。
とても良い曲だと思う。