イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

今年も北上川に稚鮎を放流(もりおか鮎の川基金)

2005年05月27日 | 釣り師の独り言
 昨日、5月26日に今年も「もりおか鮎の川基金」による鮎の稚魚放流セレモニーが北上川南大橋(盛岡市)下の河川敷で行われた。昨日夕方のテレビ岩手「ニュース・プラス1」でも紹介されたのでご存知の方々も多いと思う。当日は、仙北小学校5年1組の生徒39名にも手伝って頂き、賑やかで内容の濃い放流セレモニーになった。
 「もりおか鮎の川基金」の稚鮎放流事業は、今年で3回目となる。1年目は岐阜産鮎200kg、2年目は群馬産220kg、そして今年は初めて岩手県産(下安家産)を255kg放流した。放流予算は減っているにもかかわらず、関係者の情熱と善意で放流量は増えている。嬉しい事だ。
 「もりおか鮎の川基金」とは・・・、そもそもは釣り好きが集まって作ったボランティア団体だ。
岩手県釣り団体協議会の県央支部(支部長・渕信太郎)に集う釣り師達が、清流化が進んだ北上川に「鮎を蘇らせたい」という想いから始まった。僭越ながら県央支部の事務局長を務める僕にも声がかかり、正式なボランティア団体としての組織化に取り組んだのが4年前。そして平成15年に、松田恭一氏を理事長に「もりおか・鮎の川基金」の会が設立した。そして成り行き上、僕が事務局長を務める事になった。現在、理事長はじめ理事17名、顧問5名で、文字通り『手弁当』でそれぞれが募金活動をしている。このブログをご覧の方で、基金の活動にご理解いただける方にも是非ご協力をお願いしたい。また、活動にご協力いただける方には、是非とも基金の会にご参加頂ければと思う。募金口座、連絡先は末尾にあります。
 思えば僕が中学生だった30数年前まで、松尾鉱山の鉱毒水により北上川には赤茶けた水が流れ、まさに「死んだ川」だった。その昔は鮎釣り師たちの竿の放列が並んだというが・・・あの頃は信じられなかった。その後、国や県を挙げて「北上川清流化事業」が行われ、ようやく今日の川にまで回復してきた。そして、「もりおか鮎の川基金」の努力により、ようやく北上川に鮎が帰ってこようとしている。年老いた釣り馬鹿達の純粋な情熱をどうか皆さん、分かってやってください。お願いします。

もりおか・鮎の川基金 募金口座
郵便口座 02260-6-61069

お問合せ先
電話 019-659-1552
(事務局/渕信太郎方)

奥羽山系の川にもシーズン到来!

2005年05月24日 | 釣り師の独り言
22日日曜日、北上川の最大支流和賀川で「バリバス・カップ渓流大会」が行われ、僕も和賀川漁協組合員として大会に参加した。当日は晴天に恵まれ、約80名の参加者が自慢の腕を競った。
 和賀川は奥羽山系の大河で、湯田ダムから下流が和賀川漁協、上流が西和賀漁協と二つの漁協に分かれている。下流水系には夏油川、尻平川、鈴鴨川などの支流と本格的な山岳渓流「北本内川」がある。北本内川は、岩手の渓流釣り師なら誰もが憧れれる名川だ。一関在住の作家・村田久氏もこの川をこよなく愛し、若い時分には野宿しながら釣り上ったと聞く。
 和賀川との合流点から上流には人の営みがないので、川の水は飲めるほどに透明で澄んでいる。
ただここ数年の台風被害などで道路が崩落し、6km地点から上流には車では行けない状態だ。一日も早く道路の復旧が終わる事を願っている。

 大会には、直前まで参加申込が少なくハラハラさせられたが、岩手県釣り団体協議会所属の山水会の村田さんや釣り本家の会の捧さん、岩手ルアーアングラーズの六本木さん&阿部さんらのご協力で、腕達者が揃う濃密な大会になった。気心の知れあった釣り仲間が揃うと本当に楽しいものだ。友人の万渓巌・こと大石哲也氏がよく言っていたが、「岩手の釣り師達は、みんな肩が開いている」と言うが、なるほど皆堂々と肩を開いている。実に頼もしく楽しい仲間達だ。
 この大会で一応、岩手の渓流釣り大会はおおむね山を越し、後は鮎の解禁を待つばかりとなる。鮎釣りをしない僕は、7月からは、鮎釣り大会の事務方で今年も休日が潰れる事になる。しかしそれはそれでいいと思う。これからもまた、釣り仲間達とのサプライズで面白い時間が生まれる。

五月の気仙川「いやはやポイント」でライズを釣る

2005年05月15日 | 釣り師の独り言
前夜に友人(小柴大造君)のライヴが水沢であり、打上げで痛飲してしまい、なんと11時起きになってしまった。あわてて釣り支度をして川に向かったが、住田町に着いたのは昼過ぎ。
本来ならば朝7時には江刺を出発して今頃は鵜住居川で釣りをしているはずなのに・・・・
雨の中、とりあえず上流の五葉小学校付近に向かい、知る人ぞ知る「いやはやポイント」を覗いてみた。「いやはやポイント」と名付けたのは釣友・万渓巌こと大石哲也氏。今から10年ほど前、大石氏の奥さんでフライの名手でもある恭子さんと3人で初めてこのポイントに入ったときの事。スローな流れにも関わらず、あちこちで激しいライズがあり、さながら土砂降りの雨のようだった事を記憶している。3人で並んで釣ってはリリースを繰り返し、5時間もはまった。その時に大石氏が「いやはやなんとも・・・釣りってこんなに簡単だっけ?」とうそぶいて大笑いした。以来その場所を僕の仲間達は「いやはやポイント」と言う様になった。
しかし、その後大石氏夫人の恭子さんは、突然の病に倒れ一命は取り留めたものの右腕が思うように動かなくなり、ロッドを振れなくなってしまった。それ以来、今もリハビリ中だ。
 あの頃よりは魚影も薄くなったが、その日も「いやはやP」のイワナは散発的なライズで僕を挑発していた。ここのイワナはナチュラル・ドリフトではなかなか反応が鈍く、フラッタリングで誘わないと出てくれない。雨と風の中、出来るだけフライを高く浮かせて誘いながらイワナに遊んでもらった。
 夢中になっていたら、いつの間にか雨も上がり、風もやみ、遠くからウグイスの歌が聞こえた。
空を見上げると雲間から青空さえ見えていた。あの日ここでで3人が笑っていた頃もこんな季節だった。「恭ちゃん、また一緒にロッドを持って、3人でここで釣りしようね。」空に向かって僕はそう呟いた。

雨の木曜日の釣り 5月12日

2005年05月12日 | 釣り師の独り言
ゴールデンウィークとは無縁の仕事柄、ようやく慌しい日々も一段落し、久々にウィークデイの釣りをしようと気仙川に向かった。会社を出たのが11時。住田の馴染みの食堂で昼食を済ませ、世田米の町裏の気仙川に入ったのが12時30分。小雨が降り、気温は10℃。ライズなど期待していなかったが、なんと・・・・。あそこでも、ここでも、あちらでは3尾一緒に、ライズ&ライズ!
早速#14のソラックスダンをふわりと川面に落としてみると・・・中型のヤマメが全身を宙にさらして飛びついてきた。サビもない綺麗なヤマメだった。
その後もフライを流すたびに魚が反応するんだが、魚は出てもなかなか鉤に乗らない。
そこで#12のソラックスダンにフライを換えて、再度同じ流れをトレースすると、今度はしっかりと鉤掛かりしてくれた。よ~しこれから・・という時に唐突に携帯電話が鳴った。会社からの呼び出しだった。未練はあったが仕事の呼び出しなら仕方なく、大好きな雨の日の釣りを諦めた。
正味1時間半の釣りで釣果は7尾。まぁまぁの釣りという事か・・・
今週の土曜日は仕事だが、日曜日は必ず釣りに行こうと決意している。天気予報では曇り時々雨だが、雨の日の釣が好きな僕にとっては好都合というものだ。日曜日は今年初の鵜住居川に行こうと思う。