イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

上々颱風ヴォーカル・白崎映美ちゃんの本

2016年06月28日 | 被災地から
現在活動休止中の上々颱風のヴォーカル・白崎映美ちゃんの初エッセイ
「鬼うたい」が今週発売されました。

この本の出版のきっかけとなったのは…
彼女が3.11震災後に、被災地慰問を何回となく繰り返す中で、
「山形出身の私が、東北人として出来ることは何か?」と
考え続け、そして、3年前から始めた…
「白崎映美&東北六県ろ~るショー」の活動の広がりからだったようです。

今年は、故郷山形県酒田市の名物キャバレー「白ばら」が閉店することを知り、
「白ばら」の存続を願って、自ら「白崎映美&白ばらボーイズ」を結成し、
現地でライブを展開してきました。
これは、様々なマスコミに取り上げられ話題にもなりましたね。

その他にも映美ちゃんは、様々な独自の音楽活動を展開しています。

僕は、20数年ほど前から上々颱風の北東北の展開を手伝っておりまして、
震災後は、映美ちゃんの被災地慰問のお手伝いをしてきました。

「白崎映美&東北六県ろ~るショー」の公演は、
これまで秋田(西馬音内)、青森(八戸)、宮城(築館)などで
開催されてきましたが…、残念ながら、岩手での公演はまだです。
僕なりに各方面に働きかけてはいますが…未だ未定です。

是非とも、この機会に白崎映美ちゃんの「鬼うたい」を手に取っていただき、
更に、「東北六県ろ~るショー」の岩手公演開催の応援をよろしくお願い致します。

久々の更新で久々の大槌

2016年02月10日 | 被災地から
更新がまたしても滞りまして…申し訳ありません。

いよいよ3月1日の渓流解禁が近づきまして、
ようやく意欲が覚醒してまいりました。
これから少しずつ更新頻度を上げていきたいと考ええてます。

解禁直前の2月の河川の状況などは、今後ご紹介するとして…
まずは、震災から4年11ヶ月を迎えた大槌町の様子を伝えます。

写真は、被災した大槌町の市街地を見下ろす高台からのものです。
かさ上げ工事もだいぶ進んできましたが、
写真のようにまだまだ時間がかかりそうな塩梅です。
この日は、TV取材で行ってきましたが、
約3時間半、屋外での取材で心底冷えました。
やっぱり2月の海風は本当に厳しい!

ただ一つ、救いだったのは、
漁港を撮影していると…そこで仲良く岸壁釣りをしている老夫婦がいて、
チカ(海のワカサギ)を楽しそうに釣ってました。
声を掛けてみると、一本バリで入れ食いだと笑ってました。
見ていると驚くような入れ食い状態!
聞けば、唐揚げの他に佃煮や生姜煮にすると美味いとか…
老夫婦の笑顔に少しだけ温められました。

次回、沿岸河川の下見に行った時に、
漁港の岸壁で僕も試してみようかと真剣に考えてます。

11月8日の第3回カレイ釣り大会 荒天のため中止

2015年11月07日 | 被災地から
明日、8日に予定されておりました
「漕ぎ出せ!三陸釣舟応援プロジェクト」主催の
第3回カレイ釣り大会は、荒天の天気予報を受け、
現地の船頭さんたちの協議の結果「中止」となりました。
誠に残念ですが、自然を相手の釣りですので・・・
何卒ご了承ください。

明日の大会は中止ですが、
同プロジェクトとしては、第3回大会は、
2016年6月、または7月に「順延」ということになりました。

開催の段取りが整い次第、
改めてご案内申し上げます。
その際も、何卒よろしくお願い申し上げます。


漕ぎ出せ!三陸釣舟応援プロジェクト「第3回カレイ釣り大会」

2015年10月27日 | 被災地から
雑事に追われ更新が滞りました。申し訳ありません。
度々の更新の滞り…我ながら情けない話です。…

閑話休題、
今年の7月に実施した「第2回カレイ釣り大会」が成功裏に終わりましたことは、
既にご報告の通りですが…
その後、当日の模様を取材して頂いた「釜石ケーブルテレビ」の映像が、
NHKの夕方のニュースで紹介され、ちょっとした話題を呼びました。
お陰様です。

という事などもあり、「三陸海岸釣り日誌」というWEBサイトを運営する
Sさんと「秋に第3回大会を」という計画を進めていました。
地元「かつやま釣具店」や釣り仲間達から暖かい協力の申し入れもあり、
今般開催する運びとなりました。
大会概要は、以下のとおりです。

是非とも多くの方々(定員は40名ですが…)のご参加をお願い申し上げます。

「漕ぎだせ!三陸釣り船応援プロジェクト」
  第3回 カレイ釣り大会

   開催日時 : 2015年11月8日(日)
   開催場所 : 尾崎白浜漁港(釜石市) 

   ■主催 「漕ぎ出せ!三陸釣り船応援プロジェクト」実行委員会
   ■協力 岩手県フィッシングインストラクター連絡機構 岩手県海釣団体連合会

【大会概要】
受付時間:午前4時30分~同5時30分
競技時間:午前6時~正午
検量:午後0時15分~0時30分
表彰式&抽選会:午後0時30分~1時00分
大会ルール:
・未成年者は保護者の承諾書が必要
・ライフジャケットを必ず着用すること
・使用タックルは1本のみ ・仕掛けは3本針まで

審査方法:
20cm以上のカレイ(魚種不問)の総重量。
各船上位1名を決定し、その中で上位入賞者を決定
募集人数:先着40名
申込方法:参加申込書に必要事項記入の上、実行委員会事務局か、申込書備え付け釣具店で申込。
     ※電話でも結構です。 お気軽にご連絡下さい。

参加費は当日支払
参加費:8,000円(エサ付き)
申込締切:平成27年11月2日(月)


問合せ先:実行委員会 事務局
〒023-1121 奥州市江刺区男石3丁目1-52
Email  kanno@tsurishi.com
TEL 0197(31)1207 FAX 0197-31-1208
  又は 090-3123-9115 担当:菅野

お気軽にご連絡下さい。

澄川さん制作のTV番組が日曜日放映!

2015年07月26日 | 被災地から
FM岩手「水のラジオ」のパーソナリティの1人である
映像作家の澄川嘉彦さんが手掛けたTV番組が、
いよいよ本日午前10時からNHK総合TVで放映されます。

昨日、澄川さんから以下のメッセージが届きました。


証言記録 東日本大震災

   第43回 岩手県大槌町・陸前高田市

   「水を届けろ 神戸市水道局の100日間」

   7月26日(日)午前10時05分~10時53分 NHK総合テレビ 全国放送

   番組HP:http://www9.nhk.or.jp/311shogen/link/program1.html



 再放送 7月28日(火)午前2時~2時43分 NHK総合テレビ 全国放送



  ※急な事件・事故等によっては放送時間が変更になることがあります。

   その時はあらためて新しい放送日をお知らせいたします。



 もし余裕があればご覧下さい。


僕の仲間たちには、是非視聴頂きたいと願います。
よろしくお願い致します。

写真は、前回の番組収録時にアシスタントの心待リエちゃんとのショットです。

漕ぎ出せ!三陸釣舟応援プロジェクト「第2回カレイ釣り大会」

2015年06月17日 | 被災地から
昨年の第1回大会後、第2回大会の構想があったのですが、
僕の骨折入院などがありまして…延び延びになってました。

そこに「三陸海岸釣り日誌」というWEBサイトを運営する
Sさんから暖かい協力の申し入れがあり、今般開催する運びとなりました。
大会概要は、以下のとおりです。

是非とも多くの方々(定員は60名ですが…)のご参加をお願い申し上げます。

「漕ぎだせ!三陸釣り船応援プロジェクト」
  第2回 カレイ釣り大会

   開催日時 : 2015年7月5日(日)
   開催場所 : 尾崎白浜漁港(釜石市) 

   ■主催 「漕ぎ出せ!三陸釣り船応援プロジェクト」実行委員会
   ■協力 岩手県フィッシングインストラクター連絡機構 岩手県海釣団体連合会

【大会概要】
受付時間:午前4時30分~同5時30分
競技時間:午前6時~正午
検量:午後0時15分~0時45分
表彰式&抽選会:午後1時00分~2時00分
大会ルール:
・未成年者は保護者の承諾書が必要
・ライフジャケットを必ず着用すること
・使用タックルは1本のみ ・仕掛けは3本針まで

審査方法:
20cm以上のカレイ(魚種不問)の総重量。
各船上位1名を決定し、その中で上位入賞者を決定
募集人数:先着60名
申込方法:参加申込書に必要事項記入の上、実行委員会事務局か、申込書備え付け釣具店で申込。
     ※電話でも結構です。 お気軽にご連絡下さい。

参加費は当日支払
参加費:8,000円(エサ付き)
申込締切:平成27年6月31日(土)


問合せ先:実行委員会 事務局((有)フルバック内)
〒023-1121 奥州市江刺区男石3丁目1-52
Email  kanno@tsurishi.com
TEL 0197(31)1207  又は 090-3123-9115 担当:菅野

お気軽にご連絡下さい。


3月12日から始まった。

2015年03月12日 | 被災地から
3月に入ってから昨日まで、マスコミでは3.11にまつわる話題が目白押しだった。
まるでこの日を待っていたかのように、沿岸には取材陣が殺到した。
実は、僕も某TV局の依頼を受けて、吹雪の中を大槌と山田に出向いた。
本当に大変な一日だった。

同行した某TV局のディレクターは、昨日の寒さにまいっていたが、
想えばあの日の寒さはこんなものではなかった気がする。
まぁそれでも、「あの日を風化させてはいけない」という建前での取材なら
我々岩手県民とすれば大歓迎なので、喜んで被災地に出向いた。

昨日の仕事は無事に完了し、僕たちは四年目の3月11日を見届けた。
ただ…
僕個人としては、昨日を前に会っておきたい人々がたくさんいたはずなのに…
という想いが重く心に残っていた。
とりわけ、大槌町吉里吉里のNPO法人吉里吉里国の理事長・芳賀正彦さんの今が
とても気になっている。
あの方のことだから、きっと今日も元気に森と海に向き合っていると思うのだが…

そんなことを想いながら、震災から1年目を迎えた2012年3月に
芳賀さんを想いながら綴った詩を3月12日の今日、ここに残します。



あの夜の焚き火
菅野芳彦


あの日の夜は、寒かった。
だから、真っ先に君は火を焚いた。
広場の横に瓦礫を集め、火を焚いた。
濡れた瓦礫は燃えにくく、燻りながら煙をまいた。
焚き火に集まった誰もが無口で、
目にしみる煙が、大きな炎に変わるのを震えながら待っていた。

焚き火が大きくなるにつれ、更に多くの人が集まった。
大きな炎は、濡れた瓦礫でさえも、いともた易く焼き尽くした。

やがて焚き火は分けられて、広場のあちらでも、こちらでも焚き火が起きた。
そして焚き火を囲む人の輪が、幾重も出来た。
すると誰かが語りだす。
「さぁ、これからどうすべぇ」
焚き火の向こうで老婆が呟く。
「まずは、飯を炊くべぇ」

そして女達は飯を炊き、男達は飯場を整えた。
それから広場のみんなは、夜具を集め寝床をわりふり、
それぞれの明日に備えた。

しかし、真っ先に焚き火を起こした君は、
火を絶やすまいと一晩中火を焚いた。
濡れた瓦礫を燃やし続けた。
母も、父も、兄弟も広場には居なかったが、
君は、誰かと自分のために焚き火を焚いた。
氷点下の星空の下で、火を燃やし続けた。

やがて空が白む頃、
君は変わり果てた故郷を見た。
焚き火の向こうに歪んだ景色が揺れていた。
そして君は、焚き火を広場の仲間にゆだね、
母と父と兄弟を捜すため、瓦礫の荒野へ歩み出た。

あの日の夜、真っ先に焚き火を起こした君は、
今どこにいるのだろう。
母に、父に、兄弟に会えたのだろうか。

あの日から四年が過ぎた今、君を想う。
君のことだから、この町のどこかで、
また新しい火を起こしていることだろう。

あの日、君が焚いた火は、広場の横でいつの間にか消されたが、
あの夜、広場に集まった誰もが皆、
あの焚き火の暖かな炎を忘れはしない。
君もきっとそうなんだろう。

あの日から四年。
まだ、たったの四年。



2015年3月11日、
大槌町吉里吉里に生きる芳賀正彦氏を想いながら。

津波注意報…取材で大船渡へ

2015年02月17日 | 被災地から
今日午前8時6分に発生した大きな地震で、
岩手県沿岸に「津波注意報」が発令され、
津波の到達時刻が8時30分頃…とNHKニュースで報道された。

ここ数年、岩手で全国規模の事件や事故、災害が起こると…
テレビ東京の報道から取材依頼を受けることがあって、
今回も案の定、8時16分に報道デスクから電話が入り、
できるだけ早く沿岸に向かってくれという。

撮影機材やら何やら準備を整えて、仕事場を出発したのが8時56分。
最初は、種山高原経由~住田経由で、陸前高田に向かおうと考えたが、
海岸に近付かずに海面を撮影できる場所が思い当らず、
急遽、大船渡に向かうことにした。これが正解!

大船渡到着が、10時26分。
大船渡港を見下ろす絶好のポイントに、なんと消防車が2台、
消防団員が10数名・・・早速カメラを回し、2分程度で切り上げた。
その後は、映像を電送してもらうために、釜石の三陸ブロードネット(釜石ケーブルTV)
に向かい、12時までに無事電送を完了した。

釜石まできたのなら当然昼食は、釜石ラーメン!
ということで、新華園本店に行ったところ…定休日。
ならば、仮設飲食店街の「こんとき」と、勢い込んで向かったが…こちらも定休日。
祈る想いで新華園支店に着くと…営業中。ということで、久々に支店のラーメンで○。

帰り道、甲子川の震災前ポイントを覗いてみたが…ノーライズ…
仮設団地が立ち並ぶその場所へは、やっぱり釣りになんか行けないし…
あの場所は、もう当分諦めるしかないようだ。

岩手の渓流解禁まで、後10日ほどです。

第1回カレイ釣り大会 無事終了

2014年06月11日 | 被災地から
お蔭様で8日(日)の第1回カレイ釣り大会は、
無事終了いたしました。

参加者申込みは、32名でしたが、
当日の雨やご家庭の都合などで、最終的に参加者は26名でした。

当日は、朝から雨で、波の高さも2.0~2.5mと
厳しいコンディションでしたが、
参加者の皆さんは、競技終了時間まで激戦を展開しました。

その結果、浩祥丸(こうしょうまる)に乗船した
菅原昭夫さんが、20cm以上のカレイの総重量「5.8kg」(28枚)で優勝。
その他、各船の竿頭4名が上位入賞しました。

参加した釣り船は、尾崎白浜の釣り船5艘で、
釣果の総重量で上位3艘の船頭さんには、
「船頭賞」として、
「江刺金札米(えさしきんさつまい) ひとめぼれ」10kg×3名
が贈られました。

今回の第1回大会は、募集期間も短く、
募集告知も広く行き渡らない中での開催でしたが、
開催趣旨をご理解頂いた方々にお集まり頂き、
実に気持ちの良い大会になりました。

また、協力頂いた
岩手県海釣り団体連合会、
岩手県釣りインストラクター連絡機構、
並びにご協賛頂いた「釣具オヤマ」さん、
そして事務局を務めてくれた雫石さん、柴田さん、細野さん、
紅一点・大堀くるみチャンに
改めて感謝申し上げます。

三陸釣り船応援プロジェクトでは、
今回の大会で経験した様々な課題をクリアしながら、
第2回大会開催の準備を進めて参ります。

また現在、WEBサイトの開設も準備中です。

今後とも皆様のご支援を何卒よろしくお願い致します。