イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

釜石災害エフエム開局

2011年04月13日 | 被災地から
被災地岩手では、既に災害エフエム放送局が
宮古と大船渡に開局している。
そこで遅まきながら、釜石にも災害エフエムを開局する事になった。

開局に当っては、エフエム岩手が協力することになった。
県域エフエム局が、将来コミュニティ・ラジオ局につながる
災害エフエムの開局に協力することは、ちょっと珍しい。
しかし、その開局に当って機材や陸上無線技師の協力はできても、
アナウンス指導や運営の指導にあたるディレクター的な立場の人材までは
手が回らない・・・という事で、放送部長が困っていた。

そこで、なんだったら僕が手伝いましょうか?
などといってしまった。
たぶんそれなりに経費ぐらいは面倒を見てくれるだろう・・・
と甘く考えていた。しかし、ボランティアでお願いできるなら・・・
という話になり、まぁ乗りかかった船という事もあるし、
釜石支局の開設にもかかわった経緯もあるので引き受けた。
いずれコミュニティラジオ局の開局という事になれば、
当然その後にも係ることになるだろう、という考えもあった。

4月5日の「ふるさと元気隊」紫波支局の第1回の放送を終えた後、
今後の運営を3名の支局女性スタッフに託し、
4月6日から釜石に日帰りで4往復する事になった。

それから特設スタジオの設営やらアナウンサー役の臨時職員さんの
アナウンスしどうやら、機材の操作方法の指導など開局準備を重ね
4月11日【月】から「かまいしさいがいエフエム」が放送を開始した。

放送内容は、釜石市災害対策本部が発表する市民生活に関する
あらゆる情報を3名のアナウンス・スタッフが交代で読み上げるもの。
正味90分の内容を、午前10時30分~、と午後3時30分~の
一日2回放送するもの。
この対策本部からの情報は、10時と3時に最新の情報が届く。
当面は、この内容で放送するが、
この内容では早晩市民に飽きられるだろう。

せっかくの臨時エフエム局なのだから、
放送展開はもっと工夫したいものだ。
それに・・・被害の大きかった鵜住居地区には、
残念ながら電波が届いていない。
更にその北にある大槌町にまで情報を届けるには、
大船渡のように岬の高台に第2送信所を設置するべきだろ思う。
そうすることで、被災地のより広いエリアをカバーしたいと考えている。

しかし、僕がそう考えたとしても釜石市の災害対策本部から
要請がなければ、ただのおせっかいになる。
今後、釜石市からの要請を待つだけの身だ。
うぅ~む、少々歯がゆい想いだ。