久々に小生の稚拙な詩を書きます。
これは、釣り師ドット・コムのサイトの「釣り師の独り言」の
コーナーにも載っています。
もしも、まだ「釣り師の独り言」をご存じないなら、
よろしければ、そちらもご覧下さい。(汗)
古ぼけたフィッシングベスト
冬の朝の陽射しが壁に掛けたままの
古ぼけたフィッシングベストを照らす。
もう五ヶ月も吊るしたままのベストが、
静かに僕を見つめている。
降りしきる雪の中で凍らせた、三月。
土砂降りの中でずぶ濡れにした、五月。
灼熱の光に色あせた、八月。
いつも、この一着のベストと共に、
川を歩き続けてきた。
このベストだけが、誰も知らない僕の時間を知っている。
ほつれた糸、かぎ裂きの傷、
染み着いた油、深いシワ、魚達の匂い・・・。
お前とどれほど歩いたことだろう。
お前と何度旅したことだろう。
「もうそろそろ、勘弁してくれ」と呟くのか。
それとも「まだまだお前は未熟者」とたしなめるのか。
古いベストは今、朝の陽射しの中で無口に眠る。
春になったら、また旅に出よう。
なぁ、相棒。
これは、釣り師ドット・コムのサイトの「釣り師の独り言」の
コーナーにも載っています。
もしも、まだ「釣り師の独り言」をご存じないなら、
よろしければ、そちらもご覧下さい。(汗)
古ぼけたフィッシングベスト
冬の朝の陽射しが壁に掛けたままの
古ぼけたフィッシングベストを照らす。
もう五ヶ月も吊るしたままのベストが、
静かに僕を見つめている。
降りしきる雪の中で凍らせた、三月。
土砂降りの中でずぶ濡れにした、五月。
灼熱の光に色あせた、八月。
いつも、この一着のベストと共に、
川を歩き続けてきた。
このベストだけが、誰も知らない僕の時間を知っている。
ほつれた糸、かぎ裂きの傷、
染み着いた油、深いシワ、魚達の匂い・・・。
お前とどれほど歩いたことだろう。
お前と何度旅したことだろう。
「もうそろそろ、勘弁してくれ」と呟くのか。
それとも「まだまだお前は未熟者」とたしなめるのか。
古いベストは今、朝の陽射しの中で無口に眠る。
春になったら、また旅に出よう。
なぁ、相棒。