先週から今週にかけて、釜石市の臨時ラジオ局の開局準備で、
釜石へ4往復していた。
その災害エフエムの話は、次回にするとして・・・
まずは前回の訪問の際に会えなかった大槌の民宿「さんずろ屋」の女将に
ようやく逢えたお話を。
前回のブログに、栃木の「さなちゅん」サンからコメントを頂いた。
なんでも5年前にさんずろ屋に泊り、あの料理と海の美しさが
鮮やかに記憶に残っているという、その方も女将の安否を案じていた。
そのことも伝えたくて、今回も会えないかもしれない・・・と思いながらも
まずは、さんずろ屋に向かった。
すると・・・海の見える食堂の窓際で、女将は海を見ていた。
店の外から手を振ると、女将が駐車場まで出てきて、
思わず二人でハグしてしまった。
相変わらずのおおらかな表情だったが・・・
「毎日泣いて暮らしたさぁ。」という言葉に何も言えなかった。
店を手伝っている女性従業員が、九死に一生を得た話が凄かった。
地震後の津波第1波は、比較的低かったようだが国道を越える波だったそうだ。
その波が引いたところに、近所の人々が引いていく波を見に集まっていたという
40~50人はいたらしい。
そこをクラクションを鳴らしながら、自宅のある大槌方面へアクセルを
思いっきり踏み込みながら坂を上ったそうだ。
坂を登りきる直前(吉里吉里トンネル手前)で、
男性に「トンネルの向こうは危険だ!」と止められ、後ろを振り向くと、
すぐ目の前に、あの第2波の津波が押し寄せていたという。
その瞬間、彼女はあの国道にいた沢山の人達の事を思い出し、
愕然としたらしい。
女将さんの親戚、友人、知人も沢山亡くなった。
「泣き疲るってことを初めて知った。」と彼女は言った。
電気は三日前に復旧したが、水道がいまだに断水らしい。
それでも彼女の家は、井戸が仕えるので暮らしに不自由はないが、
店の営業には、もう少し時間が掛るようだ。
「やることもないから、店を営業したい。」とも言っていた。
何か必要なものはないか?と聞いたが、
生活に必要なものはだいたい揃ってきたという。
しいていえば・・・子供たちが見る映画などのDVDがあると嬉しいと言っていた。
このブログを読んでいただいた方で、
もしも被災地の子供たちに見てほしいという映画のDVDを寄贈頂ける方がいたら
コメントを頂ければ幸甚です。
さんずろ屋の子供たちだけでなく、避難所にも届ける事ができれば
きっと喜んでもらえると思う。
ただ・・・こんな時だからこそ、子供たちに見せたい映画とか映像・・・
案外難しいことではありますが・・・。
前回のブログから更新が滞っていた分、
実は書きたいこと、書くべきことが沢山たまっているので、
随時更新していきます。
釜石へ4往復していた。
その災害エフエムの話は、次回にするとして・・・
まずは前回の訪問の際に会えなかった大槌の民宿「さんずろ屋」の女将に
ようやく逢えたお話を。
前回のブログに、栃木の「さなちゅん」サンからコメントを頂いた。
なんでも5年前にさんずろ屋に泊り、あの料理と海の美しさが
鮮やかに記憶に残っているという、その方も女将の安否を案じていた。
そのことも伝えたくて、今回も会えないかもしれない・・・と思いながらも
まずは、さんずろ屋に向かった。
すると・・・海の見える食堂の窓際で、女将は海を見ていた。
店の外から手を振ると、女将が駐車場まで出てきて、
思わず二人でハグしてしまった。
相変わらずのおおらかな表情だったが・・・
「毎日泣いて暮らしたさぁ。」という言葉に何も言えなかった。
店を手伝っている女性従業員が、九死に一生を得た話が凄かった。
地震後の津波第1波は、比較的低かったようだが国道を越える波だったそうだ。
その波が引いたところに、近所の人々が引いていく波を見に集まっていたという
40~50人はいたらしい。
そこをクラクションを鳴らしながら、自宅のある大槌方面へアクセルを
思いっきり踏み込みながら坂を上ったそうだ。
坂を登りきる直前(吉里吉里トンネル手前)で、
男性に「トンネルの向こうは危険だ!」と止められ、後ろを振り向くと、
すぐ目の前に、あの第2波の津波が押し寄せていたという。
その瞬間、彼女はあの国道にいた沢山の人達の事を思い出し、
愕然としたらしい。
女将さんの親戚、友人、知人も沢山亡くなった。
「泣き疲るってことを初めて知った。」と彼女は言った。
電気は三日前に復旧したが、水道がいまだに断水らしい。
それでも彼女の家は、井戸が仕えるので暮らしに不自由はないが、
店の営業には、もう少し時間が掛るようだ。
「やることもないから、店を営業したい。」とも言っていた。
何か必要なものはないか?と聞いたが、
生活に必要なものはだいたい揃ってきたという。
しいていえば・・・子供たちが見る映画などのDVDがあると嬉しいと言っていた。
このブログを読んでいただいた方で、
もしも被災地の子供たちに見てほしいという映画のDVDを寄贈頂ける方がいたら
コメントを頂ければ幸甚です。
さんずろ屋の子供たちだけでなく、避難所にも届ける事ができれば
きっと喜んでもらえると思う。
ただ・・・こんな時だからこそ、子供たちに見せたい映画とか映像・・・
案外難しいことではありますが・・・。
前回のブログから更新が滞っていた分、
実は書きたいこと、書くべきことが沢山たまっているので、
随時更新していきます。