イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

懐かしい春の気配

2014年02月26日 | 釣り師の独り言
仕事場の窓の外で、かすかに雪解けの物音がする。
屋外の気温は、7~8℃くらいだろうか。
庭には、あちこちでユスリカが飛んでいる。
解禁間近の庭の気配は、こうでなくちゃいけない。
十年位前の2月下旬の様子もこんな感じだった。
まさに、懐かしい春の気配だ。

この調子で、天気と気温が推移してくれれば、
3月1日もきっと魚達も元気に飛び出してくるだろう。

先日、昨年の夏に皆瀬川で亡くなった廣野君の奥さんが
仕事場を訪ねてくれた。
その折に、廣野君の形見・・・というわけでもないのだろうが・・・
写真のリトラクターを贈られた。感謝!
実は、昨年まで使っていたリトラクターが、秋の最後の釣りで切れた。
仕方なく、別のもので代用していたが、どうもシックリしなかった。
そんな折でのプレゼントに、本当に感激した。
もしかして彼が見ていたのかな・・・・
大事に使いたい。

今年の岩手の川は、もしかすると・・・・
あの頃のような活気と輝きを取り戻すかもしれない。
2月の快晴の空を見上げて、そんなふうに感じた。

岸辺にも雪解けの気配

2014年02月24日 | 渓流レポート
2月22日、2並びの土曜日に湧き水汲みをかねて、
気仙川の下見に出かけた。
奥州市の朝の気温は、マイナス6℃だったが快晴で、
日中には2℃位まで上がりそうな感じだった。

しかし、途中の種山高原では、道路に雪も残り、
道路脇の雪の壁もまだまだ高い。
ただ、沿岸の住田町はかなり雪解けも進んでいて、
気仙川の各ポイントの岸辺でも小さな羽虫が飛び始めていた。

今年こそ、早春の気仙川らしい釣りができますように・・・・
思わず川に手を合わせてしまった。

ここ数年、春の気仙川での釣りは、惨憺たるモノだった。
2010年は、釜石道の工事などで川が荒れていた。
2011年は・・・解禁当初から不調だったが、
その10日後の11日の震災で、その年は釣りにならなかった。
2012年は、寒波の影響で4月まで釣りにならなかったし・・・
震災から一年ぐらいでは、とてもとても釣りに出掛ける気持ちにはなれなかった。

あの日の津波で、沿岸の各河川の河口の施設が壊滅し、
鮭鱒類の天然遡上が活発になった、という話を聞き、
2013年は、ようやく解禁から期待が持てると考えたが・・・
昨年も3月のヒカリ釣りは、低調に終わった。

さて2014年の今年、早春の気仙川は、
僕達に微笑んでくれるだろうか?
天然遡上から3年。

震災前に、北里大学の調査チームが、気仙川支流の大股川で
おびただしい数のサクラマスの卵床を確認している。
その大股川に建設中だった「津付ダム」が、建設中止の方向に進んでいる。
今は、もちろん工事を中断している。

震災で、気仙川や盛川などの沿岸河川は大きなダメージを受けたが、
川の生態系にとっては、良い状況に進み始めている。
これからの河川の未来を占う上でも、
今年の早春の釣りは、重要な意味を持つと考えている。

岩手の渓流釣り解禁まで、あと4日。
今年は、釣りに出掛けるたびに更新を続けようと考えている。

この冬の暖房・・・プラスα

2014年02月12日 | 田舎暮らしの話
僕の安普請の事務所では、エアコンで冷暖房をまかなってきたが、
今年の冬はかなり冷えるので、石油ファンヒーターでも入れようか・・・と
以前使用していたものを物色していたところ、
この「七輪」が出てきた。

これは調理用に使用していたもので、果たして屋内では、
一酸化炭素中毒の心配があるのでは・・・と不安になったのだが、
ネットで様々なサイトを調べてみると、
換気に配慮すれば、そんなに心配知ることも無いらしい、
という事で、思い切って買い置きの木炭を燃やしてみた。
これが実に快適・・・というか、何ともいえない「味」がある。

着火こそ、BBQ同様にガスバーナーを使用するが、
その後は「団扇」で丁寧に炭火を育て、おき火が仕上がったら、
そこに湧き水を入れた南部鉄瓶をのせて沸騰を待つ・・・・。
朝は、その鉄瓶のお湯で珈琲を煎れ、
夜には。写真のように芋焼酎のお湯割を頂く。
たまに、スーパーで安売りしている焼鳥を七輪で炙りなおすと・・・
これが案外いける!
ソーセージならシャウエッセンがお奨め。
以前、ボンチリを焼いてみたが、これは煙が屋内に充満して
その臭いが残るので、本格的な焼き物は控えるようにしている。

七輪の下には、耐火煉瓦を敷き、消火器は常に足元に置いている。
木炭は、以前の買い置きは、県内第一の生産地・軽米産だったが、
最近使っているのは、奥州市胆沢区の産直あじさいから仕入れている。
軽米産ほどではないが、胆沢の木炭もかなり良質な炭だ。

今も僕の背後では、七輪の上の鉄瓶が、
勢い良く湯気をあげている。
そして、窓の外は、相変わらずの雪景色。

早春の川の解禁まで、あと16日だというのに・・・・
雪解けの始まりが待ち遠しい。