「看取り医独庵」シリーズの第4巻だけど、いきなり読んでも大丈夫。
池波正太郎から続く正統派時代小説の連作短編集。
多くの作家で良く有る形態だけど、上等の部類に入る作品。
ここまでのシリーズ前作を読んでいないし「はぐれ長屋の用心棒」のように毎回説明があるわけじゃないから細かな背景は分からないが、主人公は町医者だけど剣術の腕もなかなかと言う、この手のシリーズではお馴染みのスーパーマン。
その腕を生かして滅多やたらに悪人を切り倒すということはなく、ここ一番の時にさりげなくやっつけるだけ。
町医者という設定が珍しいと思うけれど、本業を生かして大活躍と言うことも無く、この巻では第3話で多少関わる意外に医者という設定は物語のきっかけにすぎない。
それ以上に独庵と言う人間のドラマになっている。
どういう関係なのか良く分からないけれど何かと独庵の手伝いをする久米吉が、情報収集のため甘鯛に行くと何故かいつの都合よく話が進むところがちょっとご都合主義だけど、それが無いと物語が進まない。
このシリーズ、なかなか読み応えがあって楽しく読めるから、「御宿かわせみ」とか「酔いどれ小籐次」などに並ぶ長寿になるかも。
とりあえずシリーズ前作の3冊買って読もう。
小学館時代小説文庫
池波正太郎から続く正統派時代小説の連作短編集。
多くの作家で良く有る形態だけど、上等の部類に入る作品。
ここまでのシリーズ前作を読んでいないし「はぐれ長屋の用心棒」のように毎回説明があるわけじゃないから細かな背景は分からないが、主人公は町医者だけど剣術の腕もなかなかと言う、この手のシリーズではお馴染みのスーパーマン。
その腕を生かして滅多やたらに悪人を切り倒すということはなく、ここ一番の時にさりげなくやっつけるだけ。
町医者という設定が珍しいと思うけれど、本業を生かして大活躍と言うことも無く、この巻では第3話で多少関わる意外に医者という設定は物語のきっかけにすぎない。
それ以上に独庵と言う人間のドラマになっている。
どういう関係なのか良く分からないけれど何かと独庵の手伝いをする久米吉が、情報収集のため甘鯛に行くと何故かいつの都合よく話が進むところがちょっとご都合主義だけど、それが無いと物語が進まない。
このシリーズ、なかなか読み応えがあって楽しく読めるから、「御宿かわせみ」とか「酔いどれ小籐次」などに並ぶ長寿になるかも。
とりあえずシリーズ前作の3冊買って読もう。
小学館時代小説文庫