創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

多様高性能は難しい

2017-08-11 04:43:31 | Weblog

 おはようございます。

 第1章第2節になりました。節の名称は、目指す目的地はデジタル映像のオンラインサービス、でした。結果から言うと、当たり前とも言えますが、94年時点でこのように言い切ったのが褒められると思いました。今は映像通信の時代とも言えそうです。今後ますます色々な応用で映像が使われるでしょう。映像の手段は多様化し、回線負荷は色々です。提供者が検討すべき課題は膨大になりました。

 通信システムがますます速度を速め高速化と高機能化します。本に書いてある通りです。回線網もインターネットのATMの非同期通信モードになりました。家まで光回線の時代です。無線も高速化。そのピッチは速まっています。性能機能が指数関数的に増えています。だからこそ難しい。どの技術を適用するか。どの革新的な技術を用いるか、色々な検討課題が限りなく増えました。技術が進化し難しさが増したわけです。

 本の冒頭で今後3年で各種の通信速度は1ケタ上がると予想しています。インターネットはその通りでした。ここまでは良いでしょう。IoTはすべての機器をインターネットにつなごうと言う思想。流行っています。危ういのはウイルスやインチキによる障害。ローカルに限定した、機器の制御も医療や介護に必要と私は予想しています。通信の多様化も進むでしょう。

 コンピュータを頭脳と考えると、頭脳はインターネット、世界に接続です。人の頭脳も犬の頭脳も良いアプリができそうです。でもその手足の交感神経と副交感神経は外界と接続する必要はないのかも。人や動物の神経網の巧緻さと、まだインターネット網は比べられない気がします。神経網を外界の網に繋ぐのは気持ち悪く感じます。直感です。

 コンピュータは頭脳に挑戦しています。間もなく頭脳を凌駕します。でも人は頭脳だけで考えていないかも。神経網全体で心や感情を制御しているかも。神経網は化学反応で情報伝達します。伝達はホルモン分布やイオン分布で違います。同一人物の反応も毎回違うと言うことです。すなわち人の反応は確率的。量子理論的だと私は思っています。

 量子コンピュータが実用化するまで、機械は感情を持てないと私は考えています。だから怖いのです。感情を持たないコンピュータが人を支配しかねないと。私が若かったら、量子コンピュータの人型ロボットに挑戦したい。情報理論と数学理論で挑戦できそう。世のため人のために。若い人に期待しています。南無大師金剛遍照。

 今日はここまでにします。

 追記です。本の項の説明は現状そのもの。紹介は不要でした。でも今日の記事は意味があると思います。すみません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイクロソフト訴訟の結果

2017-08-10 04:21:40 | Weblog

 おはようございます。

 やっとンオンラインネットワークコンピューティングの第1章第4節、MSNがパソコン通信業者を革新に追い立てるになりました。この節の冒頭に書かれた一文は良いまとめと思いました。紹介します。

『マイクロソフト社は、Windows95をインターネットの最大のクライアントにする計画だ。パソコンプラットフォームの膨大なインストールベースと異常に高い占有率を生かし、ネットワーク戦略を展開している。MSNの最大の強みは、Windows95に組み込まれていることである。』

 この節の項は私の好きな4項目箇条書き、題名を以下に示します。

・コンテンツも独占する野望に燃えるマイクロソフト社

・MSNの衣の下の鎧をパソコン通信業者は警戒

・目指す目的地はデジタル映像のオンラインサービス

・インテルは古い器に新しい酒を盛る

 なかなか洒落た言葉を使っていると思いました。富士通のSE向け教科書だったので、張り切ってなけなしの知識を使っていると感じる文章。敢えて必要のない下手な古臭い用語と思いました。内容としては良い予測かもしれません。でも杞憂でした。マイクロソフトはコンテンツ市場で有力プレイヤーになれませんでした。

 Windows95が発表されたとき、資源を食いすぎるOSでしたが、使い勝手がよく、ユーザー層が急拡大しました。新しいCPUがどんどん発表、Windowsの速度が遅い欠点も目立たなくなりました。パソコンのCPUを独占していたインテルが儲かり、ウィンテルの用語ができました。ネットスケープ社のブラウザーユーザーをマイクロソフト社は自社ブラウザーへの移行に成功しました。

 マイクロソフトのパソコン市場制覇が不能になった理由です。ブラウザーのOSバンドルを商務省が訴えました。世界中の独占禁止法訴訟に悩まされたからです。マイクロソフト社は切り離しは技術的に不可能と抗弁していましたが、やむを得ずOSから切り離し、独立にしました。ネットスケープブラウザーも使えました。しかし、両者のブラウザーは改善競争のためか、不安定になりました。私も悩まされました。

 改善投資に疲弊したのかネットスケープは次第に占有率を落としてゆきました。間もなく破綻し、他社に買収されました。でも、創業者はもうけたと私は思いました。他のソフト会社を起業し成功しました。アメリカの起業の成功確率は日本よりはるかに高いと思っています。インターネットの様々な市場で新興企業にチャンスが生まれました。

 もしこの訴訟がなければ、ブラウザーもコンテンツもサービスもマイクロソフトの野望が達成されていたのかも。アンドロイドもなったかも。その他もろもろも。訴訟は良いタイミングだったと私には思えます。タラレバでは意味がありませんが。

 今日はここまでにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電子財布の説明

2017-08-09 04:32:01 | Weblog

 おはようございます。

 私はこの本を書いていた当時から、ECはプリペイドカード、電子の財布、デジキャッシュなどと言われていた方式が最有力だと思っていました。今も使っているのはこれだけと言って良いECの利用者です。これはカードにサインも、支払いにサインも要りません。個人情報保護を徹底できます。

 私がこのようなプリペイドカードを利用したのはスイカが最初でした。今はスイカだけでなく、ナナコやWONなども使います。複数のカードを携帯しています。それぞれに、以前財布に入れていた現金ほどの金額を入れています。失くしても我慢できる範囲ですので。

 この本を書いたのは95年、アメリカのベンチャー企業や大手が各種のECの方式を提案し、しのぎを削っているとの説明がありました。プリペイドカードについてもです。意外でした。アメリカのネットスケープ社とインテュイット社が始めたマスターカードによるECが有力との記述がありました。プリペイドカードもしていたのでしょう。

 その特徴の説明がありますが、小切手の電子化でした。ECやプリペイドカードの突破口になったのかもしれません。この本もプリペイドカードの利用が進むと予想しています。日本ではプリペイドカードにATMで金額登録機能があれば普及するとあります。スイカはもっと容易でした。切符販売機でも、銀行口座の登録でも簡単に金額を追加できます。流行るわけです。

 一方、アメリカは小金持ちも自動車通勤です。電子の財布に金額を追加するなら、インターネットを利用するバンキングサービスを始めることになるでしょう。当時もパソコン通信を利用し、ATTはチェックフリー社のプリペイドカードの方式を始める、各種のホームバンキングサービスを開始するとアナウンスがありました。

 なおチェックフリー社はヘルスクラブ向けソフトサービスの会社でした。会員登録と会費徴収を容易にするシステムを開発し急成長していました。なお、今もアメリカもVISAとマスターカードなどのカード決済が主体です。アメリカは現金を現場で追加できるプリペイドカードが主流ではないようです。

 日本タイプのプリペイドカードをアメリカで普及させるのは難しいように思えますが、日本はこれからも現金追加が主流かもしれません。使い勝手が良いからです。コンビニも、駅の切符販売機もたくさんあります。サインはいらず、駅中に適しています。少なくとも私は満足しています。

 今日はここまでにします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言い古された話でも

2017-08-08 04:22:30 | Weblog

 おはようございます。

 MUDの話に続いて、言い古されている話が書かれていました。商流である情報の流れと、物流を分離することがECの基本であると、です。古い物流と結びつき、新しい課題を解決するサービスが実現するだろう、とまとめています。

 今考えたら、当たり前と言います。古い物流をどのように用いるかが勝負、難しいのです。私は情報システム開発力が勝負だと考えています。運転手の尻をはたくことは考えません。運転手と自動車を情報武装する考え方です。当時はそこまで思いが至っていませんでした。

 商流と物流分離はアマゾン成功の所以でしょう。誰もが知っていることです。でもこの時点ではアマゾンは単なる本屋さんに過ぎなかったと覚えています。古本や電気製品や食材を大々的にやるとは予想できませんでした。新規事業に大枚の先行投資をしたのがアマゾンの成功の秘訣でしょう。質より量のように思えますが、やはり情報システムへの投資が莫大だったはず。

 量も質も平均志向の投資を継続するしかできないのが日本企業。無理でしょう。情報系企業ですら、紺屋の白袴。情報部門にいるのは二流選手かもしれません。銀行系とは大違いかも。でも、銀行ですら頭脳トップは企画部門にいるのかも。実践より、論の口、安全運転の結果でしょう。

 当時、大阪ガスの今夜の料理サイトが非常に人気になっていました。大阪ガスは珍しい会社でした。何時か話をします。このサイトは働く女性の味方でした。今はタニタのサイトも人気です。最近はユーチューブの早送りで作り方を見せるサイトが人気のようです。

 共働きが増えると言うことは、お料理を教えてくれる、または余裕があり、教えてもらえる家庭婦人が減ったと言うこと。ますます料理サイトは可能性があり、工夫のしどころでしょう。そのような新規事業の発想ができる説明かもしれません。

 でもそれも今では当たり前です。今からなら、さらに工夫の新規事業が必要かも。健康や医療や癒しと結びつき、利益を出せるECが可能になるかもしれません。でもますます高度な情報システムへの投資が必要になりそうです。受付業務は容易にできても、クレーム処理システムにひと工夫もふた工夫も必要かもしれません。

 人気の食材ECサイトが評判を落とす原因は不味いクレーム処理にあるのかもしれません。AIを用いたクレーム処理システムは私が若くて食品や医薬品の情報部門にいたとすると、会社に提案したい課題かもしれません。

 今日はここまでにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下手以下の文章を補足

2017-08-07 04:29:13 | Weblog

 おはようございます。

 第1章第3節の題名は、すでに始まっているエレクトロニックコマース。前節と矛盾している題名のように感じました。サイバーモールは仮想の商店街であり、具体的であり、自然な仮想化の考え方ですが、失敗が続いているとの説明は良いですが。

 ECは極めて抽象的な言葉であり、銀行のATMですらその範疇に入れられないことはないし、インターネットを利用した実際のビジネスデータの処理のシステムならすべて包含する魔法の言葉としても良いだろうと言っています。なるほどと言いたいところですが、まさに詭弁だと思いました。

 ここで少し脱線。詭弁を説明すると、2、3回の記事ができる文字数が必要になるでしょう。文字が多く、分かりにくくなり、余程の文章の達人でない限り、単に哲学オタクを自慢した嫌味な奴と捉えられてしまうでしょう。自慢できる趣味を持つことは大事ですが、それは自分の人生のためであり、人様に自慢することではありません。

 私はこの情報と教育の創造性のブログが多くの人に役立って欲しいため、説明に困る時が多々あります。多くのブロッガーが感じていることかもしれません。ですから、この節の説明をコメントするのは難しいと思いました。曖昧にいろいろな可能性を述べていて、プレゼン講習で生きる説明を書きたかったからです。本が曖昧では一般書店で売れません。でも、これは講習会の本。私は今勉強になりました。

 以前から、サイバースペースゲーム、MUDやMOOをアメリカの有名大学などの、UNIXやAIの研究者が遊んでいました。日本人はすぐアメリカの研究者を真似します。シャープの研究者も昼休みに遊んでいました。この現象を参考にすべきと書いています。趣味の世界だけでなく、社会の生産性に寄与するビジネスゲームを開発すべきと、です。

 確かにゲームソフト市場は凄い将来性がありました。情けないぐらいにです。実は上辺はへらへらでしたが、MUDをしている部下を私は苦々しく見ていました。この説明にはその嫌味が入っているようです。他人に本の中の嫌味は分かりません。下手以下の文章でした。今となれば、恥ずかしい。

 私が嫌いだった、会社員のネットワークゲームやゲームソフトがバカ売れの時代を予測できていたように取れる文章です。今は電車の中でおじさんもおばさんもスマホゲームをしています。でもこの本の著者の願望は全く逆でした。流行って欲しくなかったのです。ゲームばかりしていては、ゲーム好きの頭脳になり、生産性を低下させ、国や国民を劣化させるだけと思っていたからです。生産性が低い人を高額で雇う会社は例外の危ない会社かも。

 頭脳は可塑性です。やればやるほど、その行為や思考に合わせ、最適な構成がなされます。南無大師金剛遍照の外は、私はもう何も言えません。

 今日はここまでにします。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソフト流通の問題

2017-08-06 04:07:33 | Weblog

 おはようございます。

 インターネットの普及が決定的になり、EC以上に私はインターネット上でソフトウェアを流通させるサービスの仕組みに興味がありました。販売より技術開発でした。IBMとマイクロソフトは協業し、パソコンビジネスを拡大してきました。95年秋のCOMDEXの頃、デファクトスタンダードを得ようと両者の争いが激しくなりました。この本はその時代に生まれました。

 端的に言えば、各社はOS/2かWindowsかの選択。すでにMS有利でしたが、IBMの反撃策も予想し、有力日本メーカーは二股をかけていました。業界全体でソフトウェアの標準化や流通や相互活用や、そのための基盤の、オブジェクト指向やソフト開発の枠組み論が盛んに議論されていました。モデルとオブジェクト指向が好きだった私には、面白い研究がたくさんありました。間もなくWindowsの勝利がはっきりし、議論は下火になりました。

 でもこの本はパソコンのOS論争やチップの優劣論争は避けていたようです。私はマイクロソフトが嫌いでした。でもその勝利が徐々に分かってきました。アメリカ市場もマイクロソフト派とそれ以外の戦いが最も激しかった時代だから、サービスの未来を中心に書きましたが、モデルや枠組みが好きで、説明したと今思えました。自分の本を第三者の目で眺め、初めて気が付きました。売れそうな本ではありません。

 私はコンピュータ技術者、販売より、新規商品や革新的な技術が好きでした。IBMが提唱する複合文書処理のオブジェクト指向オープンアーキテクチャー、OpenDocが標準化されるべきと思っていました。この本の第1章第2節はこのような考え方から、ソフトウェア流通を論じているようです。この予測は外れました。複合文書処理もオブジェクト指向も聞かなくなりました。

 日本の多くの開発者はIBMとMSとSUNとアップルの何れかにかけていたと言えるでしょう。しかし、ソフトウェア流通の領域で成功した人はMS中心だった一握り、ほとんどは使われない、後に捨てられたソフト開発や研究をしていたのかも。無駄。今はもっと無駄が増えている。皮肉にも、無駄の解消が一番解決すべき課題かもしれません。

 当時すでに、成功した人の多くは顧客に満足を与える教育や運用やサービスのビジネスをした人、さらにその多くは経営者でした。それは私が学生時代に富士通を目指した理由、アプリとサービスのビジネス。起業しなかったのは能力ゆえに正解。私は会社員時代技術に先走りすぎ、失敗。

 定年後に学校の非常勤をして情報ビジネスの成功の極意がわかったような気がします。顧客へのサービスビジネスと。そしてオブジェクト指向と複合文書処理はもっと分かりやすく本に書くべきでした。遅すぎました。南無大師金剛遍照。

 今日はここまでにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個人情報の壁

2017-08-05 04:26:11 | Weblog

 おはようございます。

 この章ではサイバーモール成功のカギは顧客情報の蓄積とまとめています。大データベース解析と同じ。昔からです。顧客情報登録はパソコン通信でも必須でした。顧客のニーズは趣味と封書、消費とは無関係。顧客が買ったサービスを蓄積する必要があると本は言っています。今の通信業者やプロバイダーにも通じるかも。

 要求も課題も分かっていても、ECは広告依存から脱却できません。サイバーモールはインターネットの百貨店です。結局、ECの切り札ではなく、印刷物のカタログ販売とあまり違いはなく、流行った事もないし、流行ってもいません。一部の好き者の範囲です。例えお金でもお金が趣味なのです。ある顧客が好むサービスデータを蓄えるのは容易ではないとしています。要するに解が見えなかったのです。

 結局この本は、ECはオンラインマーケティングになると予想し、ある顧客に何度もサービスを購入してもらうのが必要と言っているようです。即ち、ベンダーに対し忠誠心のある顧客を如何に育てるかが勝負。ある顧客の情報を如何に蓄えるかが勝負と。それが可能になる手段をいろいろ提案しています。しかし、色々な可能性を言うのは、何が切り札か分からないと言うこと。結局そのまま20年、今でも、切り札の解法は見つかっていないのかも。以上、この本の説明から読めることです。

 今の私の考えを以下に付言します。最初にお断りしますが、検討してはいません。たまたま本を再読し、感じたことです。

 私はノビスのユーザーです。個人的に個人情報の登録は最小にしています。クレジットカード利用もしますが、嫌いです。ネットの商品購入は着払いか、窓口受け取り支払いまたは受け取り後のコンビニ支払いを選択します。値段は無視、してくれる業者を選びます。ネットはそもそも真の個人情報保護などありません。インチキやウイルスが潜む世界。マルチ商法もどき。限定期間価格ダウンの甘い言葉に注意です。

 私が好きなのは個人情報のないカード。例えばスイカやWONのような先払いのカード。これが基本と考えています。ECとしては、ID番号と購入履歴の管理。ターンアラウンド処理を簡単に、安価で信頼性あるサービスで実現する、です。そしてカード利用の割引をこまめに伝えます。ここが勝負。AIが必須。システム要求定義は各社ごと。難問ですが、できるはず。

 小型自動車周回販売とオンラインカタログ販売と窓口受け取りサービスを統合したようなサービスかも。生協に近い販売方法かも。でも口座支払いは嫌い。先払いカードで実現して欲しい。生協やコンビニや宅配業者や小型スーパーも実現可能かも。システム開発能力次第かも。ここでやっと笑えました。ギャップは大でした。

 今日はここまでにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広告依存が続く

2017-08-04 04:31:47 | Weblog

 おはようございます。

 第1章第2節の名称は、広告業務から脱却できるかサイバーモールでした。1994年末からIBMとアップルなどのコンピュータ企業とシティバンクなどの金融業を中心に、20数社が参加し共同で、インターネット上にコマースネットを開設すると会場でも評判になっていました。

 文字ベースの従来のインタフェース、CUIをベースに3位の地位を守っているプロデジー社は、IBMの文字がそこかしこに見える展示を大々的に行っていました。会場全体でもマルチメディアの言葉以上に、インターネットや、デジタルメディア、ニューメディアの言葉が目につきました。

 第一次マルチメディアの時代というべき、ビデオテキストやテレテキストがもてはやされていたニューメディア時代がありました。その経過を私はよく覚えていました。実はプロデジーはそのころ、IBMとシアーズなどが出資者になり設立され、パソコンのネットワークでは最も歴史がある会社、ユーザー層に伝統がありました。

 何でこんな話を書いているか、理由はこの協業事業はカタログ販売の大失敗の事例だからです。プロデジーのスタートと同時に、シアーズは売り場にある商品のオンラインカタログ販売サービスを開始しました。しかし電子的に商品を見るだけでは顧客はすぐに飽きてしまいました。

 展示会や業界紙には、シアーズはプロデジーの出資を引き上げるとの噂がありました。多分シアーズは今では本業も青息吐息です。この撤退も儲かりはしなかったに違いありません。これこそカタログ販売の難しさを示す事例でした。

 当時、私はインターネットサイバーモールの行く末が分かるような気がしていました。抜本的な改善策がまだ見えなかったからです。でも、今は色々な解決策が施行され良さそうな技術もたくさんあります。大手のインターネットのサービス会社はサイバーモールらしきサービスを中心に利益を稼いでいるように見えます。でもお金を頂いているのは商品を売りたい業者からの広告代、または運送代、または仲介料のように見えます。これが本業とは情けない。

 要するにユーザーのコマースは今でも中古品や危うい品物や限定商品や運送代行料などに限られていて、本格的なエレクトロニックコマースではないように私は思えて仕方がありません。このまま本格的なサイバーモール時代に突入するとは、昔者の私には考えられません。

 まとめです。節の名称は勇ましいですが、内容を読むとかなり悲観的、保守的だったと分かります。今でも当たっていると思います。今日はここまでにします。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

急成長後の破綻

2017-08-03 09:58:05 | Weblog

  おはようございます。

 第1章の3節と4節に当時のパソコン通信業者とインターネットプロバイダーの競争に関する記述があります。冷静に読むとインターネットプロバイダー業界が勝利するだろうと予測できる記事でした。書いたのに読めなかった私。アホでした。

 プロバイダーの強みは価格、パソコン通信の強みはGUIとありました。そしてプロバイダー業者はIBMのような伝統企業から新興のベンチャー企業まで雨後の筍のようにこの市場に出現していたことが分かります。一方パソコン通信は全米の大手3社が独占していて、中でもAOLが回線接続からコンテンツ販売まで手掛けだし、圧倒的な強みを示し始めていました。

 当時、必ず起きる、技術革新による市場の覇者の世代交代が起きる条件がそろっていたと良く分かります。AOLは自社のサービスを自社のインターネット接続で殺さなければいけなかったのです。価格破壊で。売れるから価格はポジティブフィードバックで下がります。ジャイアンツもしかり、奢れる者は久しからず。

 インターネットが普及すると、アクセス事業、ホスティング事業、コンテンツ事業の3つの分野それぞれで金鉱を見つける会社が出現すると私は本に書きました。AOLはその3市場のすべてにおいて、成功する、新事業に力を入れているからと思えました。アクセス事業では古参のBNNと提携し、企業向けと個人向け接続サービスを始めていました。

 コンテンツサービスについては、ネットワークシステム構築を手伝い、ECの新戦略を手伝う戦略をAOLは採用していました。業界予想では電子化情報の販売事業、コンテンツビジネスが将来一番伸びると予想されていたように思えます。

 以上は第1章第一節の概要です。以下にまとめます。説明は固有名詞を外せば、正しかったと言えそうです。しかし私はAOL恐るべしと中村師匠に報告しました。その後、AOLの会員数は増えても、最終的にすべての事業で失敗に終わったと言うべきでしょう。インターネットへの集中がおくれたのでしょう。NIftyもPC-VANも同じでした。やはり祇園精舎の鐘の声でした。誰でもでしょうが、不思議です。要するに継続事業に拘って新規事業を蔑ろにするのです。

 AOLの敗因を分析しなくても、AOLの破たんは予想できます。AOLはどうすべきだったか、分かります。結果論なら馬鹿で言えます。恥ずかしいからこれで止めます。

 今日はここまでにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AOLもMSも誤った

2017-08-02 04:29:16 | Weblog

 おはようございます。

 オンラインネットワークコンピューティングの第1章の名称は、パソコン通信とインターネットの融合が急展開、でした。そしてこの章は私が好きな構成の、4節がありました。以下に箇条書きで示します。

・パソコン通信とインターネットのプロバイダーの会員数が増加

・広告業務から脱却できるかサイバーモール

・すでに始まっているエレクトロニックコマース

・MSNがパソコン通信業者を革新に追い立てる

 美しい箇条書きではありません。最先端市場の研修用教科書を早くまとめようと急いだのか、洗練度の足りない名称が付いていると思います。用語も今となれば時代遅れ、当時の流行の言葉を思い出し、懐かしくなりました。

 今の若い人は知らないでしょう。当時、プロデジーとコンピュサーブとAOLがアメリカのオンラインサービス会社のビッグスリー。1位はAOL。会員数800万人を誇っていました。当時日本はPC-VANが1位、130万の会員数と言われていました。

 アメリカはすでに日本の5倍以上。小さなプロバイダーも多かったし、ケーブルネットが普及しだしていました。10倍近い会員数だったでしょう。目立つアプリはパソコン通信の会議室と今のスマホの出会い系サービスと同じインフォマニア用、一般には手紙替わりでした。

 AOLは当時、極めてアグレッシブでした。女性向け雑誌のレッドゲートコミュニケーション社を買収し、コンテンツ制作に乗り出していました。でも情報提供でお金を取ることは大変。今のスマホのアプリでも女性向けの商品販売が盛んですが、コンテンツをビジネスにする戦略は難しいかも。

 著名な新聞社や映画会社とも提携し、コンテンツを提供しようとしていました。私も凄いと思いましたが、結果は芳しくありませんでした。ネットの速度が貧弱で文字のサービスでは限界がありました。当然でしょう。

 大手銀行のアメリカンエクスプレスやバンクオブアメリカと提携し、ホームバンキングにも進出。日本進出も計画していましたが成功しませんでした。日本はまだカード社会ではなく、現金社会でしたから、無理筋でした。

 インターネット市場はゴールドラッシュ時代だとビルゲイツ氏がCOMDEXのキーノートスピーチで言いました。つるはしとシャベルを作っているメーカーだけが儲かっていると。AOLは時代の先を行きすぎ、マイクロソフトは遅れすぎ、間違えたのでしょう。

 阿保の私はAOLかMSが勝者になると思えました。でも、真ん中組が現れるまで真の成功者はいなかったと言えるかも。何時の時代もかも。

 今日はここまでにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする