おはようございます。
オンラインネットワークコンピューティングの第1章の名称は、パソコン通信とインターネットの融合が急展開、でした。そしてこの章は私が好きな構成の、4節がありました。以下に箇条書きで示します。
・パソコン通信とインターネットのプロバイダーの会員数が増加
・広告業務から脱却できるかサイバーモール
・すでに始まっているエレクトロニックコマース
・MSNがパソコン通信業者を革新に追い立てる
美しい箇条書きではありません。最先端市場の研修用教科書を早くまとめようと急いだのか、洗練度の足りない名称が付いていると思います。用語も今となれば時代遅れ、当時の流行の言葉を思い出し、懐かしくなりました。
今の若い人は知らないでしょう。当時、プロデジーとコンピュサーブとAOLがアメリカのオンラインサービス会社のビッグスリー。1位はAOL。会員数800万人を誇っていました。当時日本はPC-VANが1位、130万の会員数と言われていました。
アメリカはすでに日本の5倍以上。小さなプロバイダーも多かったし、ケーブルネットが普及しだしていました。10倍近い会員数だったでしょう。目立つアプリはパソコン通信の会議室と今のスマホの出会い系サービスと同じインフォマニア用、一般には手紙替わりでした。
AOLは当時、極めてアグレッシブでした。女性向け雑誌のレッドゲートコミュニケーション社を買収し、コンテンツ制作に乗り出していました。でも情報提供でお金を取ることは大変。今のスマホのアプリでも女性向けの商品販売が盛んですが、コンテンツをビジネスにする戦略は難しいかも。
著名な新聞社や映画会社とも提携し、コンテンツを提供しようとしていました。私も凄いと思いましたが、結果は芳しくありませんでした。ネットの速度が貧弱で文字のサービスでは限界がありました。当然でしょう。
大手銀行のアメリカンエクスプレスやバンクオブアメリカと提携し、ホームバンキングにも進出。日本進出も計画していましたが成功しませんでした。日本はまだカード社会ではなく、現金社会でしたから、無理筋でした。
インターネット市場はゴールドラッシュ時代だとビルゲイツ氏がCOMDEXのキーノートスピーチで言いました。つるはしとシャベルを作っているメーカーだけが儲かっていると。AOLは時代の先を行きすぎ、マイクロソフトは遅れすぎ、間違えたのでしょう。
阿保の私はAOLかMSが勝者になると思えました。でも、真ん中組が現れるまで真の成功者はいなかったと言えるかも。何時の時代もかも。
今日はここまでにします。